AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

社会人の院生さんを見習わなくては。

2015年11月27日 | どーでもいいこと
毎週金曜日は、社会人の院生さんの修士論文指導があります。

お仕事を終えてからいらっしゃるので、だいたい、午後7時から始まって、午後8時くらいに終わります。

「あまり進められませんでした」とおっしゃることもありますが、

毎週毎週、ちゃんとおいでになって、

「あまり進められませんでした」とおっしゃる日も、どんな学生を育てるのが学校現場にとって意義があるのか、という話を二人でしゃべっています。


以前、韓国で働いていた時も、70歳過ぎの女性が大学院に入っていらっしゃって、

「戦争で勉強ができなかった。戦争が終わったら、子育て、子育てが終わったら、孫の世話でやっぱり勉強できなかった。今、やっと勉強できます」と

おっしゃっていたのがとても印象に残っています。ご家族は反対なさったと聞きましたが。


勉強したいと思うのは、常に18歳ではなく、働き始めた時かもしれませんし、自分が管理職になった時かもしれませんし、退職のときかもしれません。

それに対応できる学びの場を社会がどう準備するのか、というのは、これから、大きな課題になってくると思います。


何歳になっても「学びたい」と考えて実行に移される方の意欲とエネルギー、学問に対する真摯な姿勢に触れることがとても私自身のためになっているので、

夜間の授業は特に気になるということもないのですが、

社会人の院生さんは、いつも「すみません、遅くに」といってくださいます。


もっと学びやすい環境が作れるといいなあと思いつつ、

いくつになっても学ぼうとするその姿勢を見習わなくちゃと思い、

それにお応えできるだけの準備をしていきたいなと考えています。


なかなか、能力が追い付きませんが。


今日もたくさんお話ができました。

そして、たくさん、課題をいただきました。
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