今回のブログは、西野洋氏の共通の友人のために書いたものです。
10月24日西野洋氏は天上に召された。享年62歳。若い、余りにも早い。彼の死を悼むことは随意にしても、生前の彼の人となりや仕事を正確に語るのは私の任ではない。
しかし、亡くなるほぼ半日前に、電話ではあるが西野洋氏と最期に会話した者として、ここに追悼の拙文を表すことをご容赦いただきたい。
彼はグラフィックデザイナ . . . 本文を読む
性懲りもなくまた「黄金の上から目線」の続きを書く。
空中にアイレベルを設定してその高みからみた光景。そこに意味はあるのか。なぜ、わたしが拘泥るのか、すこし私的なことがらにふれる。
少年の頃たまに「空中を浮いている」夢を見た。今はほとんど見ないが、風邪をひいたときとか体調の悪いときに見たような気がする。ふつう大人になると見なくなるらしいが、二・三十代になってからも時たま見ることが . . . 本文を読む
妙な縁があって、正岡子規に小嵌りになっている。「墨汁一滴」や「仰臥漫録」などの四部作は所持していたが卒読ていど。漱石との書簡集もちらちらといった眺め読みか・・。子規の偉大さは知りつつも、「古今和歌集」つまり貫之を全否定していて、その完膚なきまでの断罪ぶりに、私はこれまで子規に対して畏れと近寄りがたさを感じていた。だから対峙するというか、恥かしき哉まともに読んでこなかった。
それが . . . 本文を読む