NHKのBSでゴダールの『勝手にしやがれ』を観た。若い時に観たはずなのだが、印象がほとんど残っていない。いや初めて観たのだ、たぶん。記憶にあるシーンが、宣伝用のスチール写真そのものだ。わからん、老いぼれたな、俺は。
ストーリーは単純で、自動車を盗んだジャンポール・ベルモンドが、バイクで追ってきた警察官を拳銃で殺す。指名手配になるが、恋人未満(愛し合っているが、彼女の方はドライ)のジーン・セバーグ . . . 本文を読む
新型コロナに感染し、重症患者になった方の手記を拝読した。フェイスブック上では友達関係のバレエ研究家が、その方の投稿記事をシェアしていたのを、たまたま目にすることができたのである。手記を書いたのは声楽家で、女性だとしか分からない。ただ、罹患以前に持病があり、日ごろは免疫力は弱かったというから、相応の年回りかと推測される。
小生は、その方を知るものではないし、彼女の手記を紹介する権限はない。しかし、 . . . 本文を読む
▲国旗やトランプ支援のフラッグ、その他、南北戦争時代の南軍の旗や、どういうわけか日本と韓国の国旗があった。
▲1月7日の朝刊から
アメリカ連邦議会にトランプ熱狂支持者たちが乱入したことにより、ツイッターおよびフェイスブックは、トランプ本人のアカウントを永久凍結した。私企業による会員制SNSゆえに、一会員といえども過激で法外な投稿を拒絶し、そのアクセス権を凍結することは、法的にも認め得る . . . 本文を読む
トランプはペコパ以下である。
時は進むものだ。時を戻すのは、いま日本では「ペコパ」(正確には松陰寺太勇さん)しかいない。ただ、時が進んでいる事実と、時は戻るという真実がある。この差異の面白さが群を抜いている。
いいじゃないか、そういう矛盾が好きなんだ、日本人は。同じく矛盾に満ちた行動を繰り返すのは、前アメリカ大統領トランプだ。矛盾たっぷりな彼を大好きな日本人は意外と多い(なんとも恥ずかしいかぎ . . . 本文を読む
60年ほど前、当時ソ連の宇宙飛行士ガガーリンは、人類で初めて宇宙空間に飛び出した。といっても、地球の成層圏をちょっと脱出する感じだったらしい。時間にしても2時間弱ほどの短い滞在だった。
そのとき小学校5年の小生は、異様に興奮したことを覚えている。ガガーリンが地球に無事に帰還してからの「地球は青かった」という言葉は、子ども心にも鮮烈なイメージをもって実感できたのだ。
暗黒の宇宙のなかで、丸くて大 . . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。
「淑気」は俳句における新年の季語。俳句をすこしばかり嗜むようになって、夏井いつきさんではないが絶滅したかと思われる季語に関心が向くようになった。この「淑気」もその一つ。
新年を迎える、改まった、身の引き締まる感じと、そんな中にも和やかでおめでたい温和な雰囲気が漂う、新年の季語である。俳句には春夏秋冬の四季だけでなく、新年という特別枠があるのがユニークで面白い。 . . . 本文を読む