小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

タンゴの夜と、古本市のこと

2018年04月30日 | 日記
  土曜日の夜、日本橋にあるアルゼンチンタンゴのスタジオにお邪魔した。 手話をまなぶ仲間の女性Sさんが、都会のど真ん中でアルゼンチン・タンゴを習っていた。3年目にして彼女は、多くの観客をまえにしての公式デビューのお披露目をはたす。その晴れのステージに私たちは招かれ、濃密で妖しくもあるタンゴの宴に酔いしれることができた。 彼女のパートナーはこのスタジオの代表エンリケ。やや年月を経たビ . . . 本文を読む

寂寞たる『ぐうたら』かな

2018年04月27日 | 本と雑誌
   ▲デンファレ、妻が手塩にかけて育てた。花言葉は、恋人や夫婦をさして「お似合い」。主人と飼い犬の関係をさして、言わないな。 散歩の途中で入った古本屋で、探していた遠藤周作の文庫本『ぐうたら人生入門』を見つけた。コメントを寄せてくれた原文子氏のお奨めは『ぐうたら人間学』であったが、「ぐうたら」の名を冠したタイトル。ま、いっかと、同じ遠藤の『死について考える』も一緒に棚 . . . 本文を読む

重層的ハラスメントの所在はいかに(3)

2018年04月24日 | エッセイ・コラム
    ハラスメントのもつ重層性についての考察はこの辺にしておこう。確認の意味で、世間では一般的にどんな対策が講じられているのだろうか。 厚生労働省が、セクハラに関して事業主が講じるべき措置を定めた「指針」があった。 (1)事業主の方針の明確化及びその周知・啓発 (2)相談(苦情含む)に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備(3)事後の迅速かつ適切な対応 (4) . . . 本文を読む

重層的ハラスメントの所在はいかに(2)

2018年04月23日 | エッセイ・コラム
  「テレ朝記者セクハラ事件」における重層的なハラスメントの所在を、浅学菲才の素人考えで申しわけないが、想像力を働かせて読み解いてみたい。 各層別にその特徴を記すが、ほとんどが個人的見解に基づくものだと断っておく。また、ブログ全体についてもいえるが、自己学習・自己啓発を主たる目的として書き記している。  第1層 性差・容貌・貧富など見た目にもとづく単純なハラスメント( . . . 本文を読む

重層的ハラスメントの所在はいかに(1)

2018年04月22日 | エッセイ・コラム
  テレビ・ワイドショーの元ネタになることに、ふだんなら触れないし書かない。だが、偶然テレビをみていて嫌だなという印象の場面があった。これは看過できない、そうとうに根が深い「事案」だと思い、これらの事象を自分なりに分析し、言語化するのも一興であると判断した。 実際のところは以下の通りである。 例の財務省事務次官によるセクハラ問題、その当事者である福田何某が自宅をでたところの様子 . . . 本文を読む

寄る辺のない浮き草

2018年04月17日 | 日記
  ▲バルセロナの公園で見た不思議な植物。花が散ったあとでしょうな。 コレステロールの新しい薬を処方され、血圧のものと共に、1日に二粒を飲むようになった。風邪をひきはじめた時だったので、体調が余計に崩れて3、4日間寝て過ごした。それでも身体はだるく、喉の痛みと微熱はおさまらない。薬の副作用もあったのかもしれない。 それに加えて、腹の調子は思わしくなく、通じが悪いのだ。腹を下した . . . 本文を読む

「老害」を考える

2018年04月03日 | エッセイ・コラム
  日曜日、借りた本を返しに図書館へ行ったら、大きな声で文句をいう老人がいた。あれをこうして、こうすればスムーズにいく。何かが駄目で、あれは無駄だろ、なんたらかんたら。貸出係の人はひたすら謝るばかり。老人の前で並んでいる女性は、頭ごなしに罵声が聞こえるはずで、見るからに迷惑そうな顔をしていた。 嫌なものを見てしまったなと思った。いわゆる「老害」とは、こういうことを指すのかもしれない。 . . . 本文を読む