小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

作句はつづけたい

2021年06月28日 | 日記
以前ほどのモチベーションをもたないけれど、俳句づくりは細々と続けている。芭蕉にしろ子規にしても、一日で何百、何千句を詠むときがあったそうだ。対象を観る目は研ぎ澄まされ、詠むべき言葉が奔流のように湧き出て、それはもう常人とは思えない感興の人であったろう。自分の周囲すべてが異次元だと思われるほど、冴えたやり方でしか俳句はひねり出せないと思う。 小生、俳句同人誌に辛うじて参加させていただいている。その . . . 本文を読む

ルッキズムと人種差別(続き)

2021年06月21日 | エッセイ・コラム
前回記事の続き。映画について書きすぎて、本題に入ることができなかった。耄碌すると抑制がきかなくなる、残念至極。 「ルッキズム」という言葉を最近、新聞を読んで知る。「見た目で人を差別する」という意味ぐらいか、英語でLookism。「外見至上主義者」ならLookistか・・。 容姿や身体的特徴などを揶揄ったり、侮辱する人なんて今どきいるのかと思うが、それがいるらしい。記事のリード文に、「五輪関係者 . . . 本文を読む

ルッキズムと人種差別(映画『グリーンブック』に触発されて)

2021年06月18日 | 芸術(映画・写真等含)
遅ればせながら、2018年米国製作・映画『グリーンブック』を観た。アマゾンプライムのPC版なので、映像のクオリティは割り引こう。竹下節子さんはじめこの映画の秀逸さを語る人は多い。小生も然り、アメリカ社会の人種差別構造をカリカチュアライズして表現していること、辛辣さとユーモアを交えて南部白人たちの差別原理主義、「人でなし」ぶりを象徴的に描いている点など、社会批評と娯楽性をいい塩梅に調合したロード . . . 本文を読む

ワクチン接種をうけて

2021年06月10日 | 日記
一昨日、予定通りの日時に新型コロナのワクチン接種をうけた。気温30度に達する暑さのなか、上野の永寿総合病院に10分前に到着。道案内にしたがって病院の奥の敷地に大きめのプレハブの建物があり、その脇に設えられた大テントを張った待合所で待機した。 受付、検温、書類審査、医師による問診など実にスムーズに行われる。医師以外すべてが女性で、丁寧できめ細かい対応が気持ちいい。接種してくれた方も若い女性(看護師 . . . 本文を読む

南アフリカの植物はかくも美しく

2021年06月06日 | エッセイ・コラム
南アフリカ連邦に住む大阪出身の青年を偶然なのだが、最近知るようになった。ユーチューバーであることを彼自身は宣言していたか・・分からない。ケープタウンに留学し、宇宙物理学を研究する学生さん。たぶん同じ大学の院にいる南アフリカ人の彼女がいる(彼女の研究テーマは「Buto」で、土方巽や大野一雄らの舞踏家が専門らしい)。 いわゆる「国際カップル」であるが、南アフリカ全般、ケープタウンの自然や街、彼らの日 . . . 本文を読む

うつ病について何を知っているか、私は

2021年06月03日 | 日記
全仏オープンを棄権することになった大阪なおみさんに、多くのアスリートたちが励ましのメッセージを送っている。少しでも彼女の傷んだ心を癒してくれたらと願う。 うつ病を発症したのは、明らかに2018年全米オープン優勝後の記者会見、その他のインタビューであったと思う。その時の映像を見、それに付された最新の様々なコメントを読んだ。当時二十歳そこそこの彼女、女子テニスの女王になったとはいえ、繊細で心の優しい . . . 本文を読む