小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

路傍のミュージシャン

2014年09月28日 | 日記
 街が賑わうことは、活気があってよろしい。 わが街は寺が多くて再開発できないゆえ、古き江戸の名残りというか独特の情緒がある。 で、マスコミに紹介されることも多く、芸能人たちが練り歩くすがたもよく見かけるようになった。 いわゆる街歩きの人気スポットになったのだ。また、そうした賑わいが外国人たちを呼び寄せているのだろうか。 以前から、畳敷きの「旅館」めあての欧米のツーリストも多かったが、最近は毎日のよ . . . 本文を読む

独立か、依存か。

2014年09月23日 | 国際・政治
 スコットランドの独立は実現しなかった。 最終的に反対派が勝利したことは、やはり経済を優先し、現状の安定を選択したということか。 背に腹はかえられない。独立後の混乱を忌避したい。それが人々の本音だったかもしれない。    いや、端的にいえばグローバリズムがローカリズムを圧倒したのだ。 単なる民族的な、イングランド対スコットランドの関係性は焦点ではなかった。グローバリズムを推し進めるイギリス(UK) . . . 本文を読む

秋桜に見送られて

2014年09月21日 | 日記
 久留里線のすぐ脇にある斎場。東京から3時間かかるゆえそこに宿泊させていただいた。  朝5時過ぎ、電車の音でめざめる。半時してふたたび近づく音がするので、窓辺から一両の車両が通り過ぎる。 意外とカラフルで可愛い印象だった。周囲を散歩したらコスモスが咲いていた。 この時季だったら彼岸花がふつうかもしれない。しかし、義父にとっては秋桜のほうがふさわしい。 なぜなら実直で飾らない性格だったからで、彼岸 . . . 本文を読む

岳父の死

2014年09月16日 | 日記
 今朝、岳父が故人となった。転院してほぼ一週間で帰らぬ人になった。  葬式はこれからであるし、少し落ち着いてからブログに記すつもりだったが、臨終に立ち会えなかったので、冥福を祈りつつ言霊をとどけるつもりで書こうとおもう。  人は、死の直前つまり末期のとき、最期のときが来たと認識できるのだろうか。  岳父は朝食を自分で食べたあと、看護の方に「もう、私は寝ることをやめますから」と云ったとのこと。   . . . 本文を読む

滾るものを鎮める

2014年09月04日 | エッセイ・コラム
いろいろな感情がかさなり、ぶつかる。とくに理不尽なことへの怒り、哀しみ。限界を思い知らされる辛さ、遣り切れなさ。思いを伝えられないもどかしさ、無念。 ふつうだったら忍耐できるのに、すこしグラグラしてきた。自分のふるまいが地に足がつかない感じ。 そんなときの奥底から湧いてくる感の情。わたしは音楽によって鎮める。あるいは自分の撮った写真で鎮める。人とはちがうやりかたで。 音楽でいえば グリズリ . . . 本文を読む