小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

「21世紀の資本」を読みはじめる

2015年01月30日 | 社会・経済
昨年の暮れに「21世紀の資本」を買った。実はまだ拾い読みしているぐらいの段階。大部の本を読む時は、まず目次や索引から面白そうなところを見つけだす。 索引のない本は買う意欲をなくす。高価で大部の本を出版するならば、引用文献の索引ぐらいは最低限のノルマだろう。 「みすず書房」はさすがに一流出版社で、原注は75頁あり図表一覧表も記載してある。これら参考資料・データはネット上から繙くことができる。 池 . . . 本文を読む

「満月の夕(ゆうべ)」をきいてくれ

2015年01月25日 | 音楽
2015年は阪神・淡路大震災の二十周年。この歳になると、月日が流れるのも夢幻のごとくはやい。 一月十七日には、NHKが様々な特別番組を放送した。 なかでも高齢者を特集したドキュメントは本当に身につまされた。家を失って自治体が借り上げたアパートに住んだはいいが、20年契約の満期ということで追立てられる独居老人たちは悲惨だ。 街は復興したが、いまだ人間の生活、精神は途上にある。 (東日本大震災で被災し . . . 本文を読む

こいつは春から

2015年01月12日 | 日記
 こいつは春から縁起がいいわい  このセリフは歌舞伎「三人吉三巴白浪」(さんにんきちさ ともえのしらなみ)の主人公のひとり、イケメン青年の女装泥棒その名も「お嬢吉三(おじょうきちさ)」が、夜鷹を殺して百両奪ったあと、ゆったりと謳いあげる名文句。 「縁起」という言葉は、仏教ではお釈迦さまが直々説いたという。 「此があれば彼があり、此がなければ彼がない、此が生ずれば彼が生じ、此が滅すれば彼が滅す」と . . . 本文を読む