しばらく書けない日が続いた。もうあの世に逝ったんじゃないかと、余計な心配をかけていたら申しわけない。そんなアホな、己惚れている場合じゃないなぞと、お叱りをうけそうな気もする。早い話が気力は減衰し、いろんな箇所のポテンシャルが下がってしまったこと。それが主たる理由。愚痴や弱音を吐くのは、潔よしとしない高潔の士、いやいや多分に高慢ちきな性格が滲みだしている。この書きようにして馬脚をあらわしている。妄言多謝
暮れから正月にかけて食欲が落ち、体重は50キロを割った。その後いろいろあって、オピオイド系(モルヒネ系)のクスリを服用することで多少の副作用が生じているが、現状維持はなんとか続いているのでご安心あれ。というより、1日12時間ほども眠りにつく。身体が要求しているとの見解だが、こうもだらだらと横になっているのは如何なものか・・。
ともあれ、暇にまかせて近況報告を俳句にしてみた。どうかご笑覧いただきたい。
初夢や水踏み渡る川の上
これは夢よりも映画の『チャンス』のイメージが先行している。三途の川を渡るのも一つの能力ではないか・・、そう思った。
隊列の空を滑るや水鳥は
家の近所には、不忍池をはじめ、大きな水場がある庭園が何か所かある。窓辺越しには、それらをねぐらとした水鳥がよく飛んでいる。隊列に見えるほどに群れて飛んでいる。
妻の肩かりて踏む霜柱かな (訂正)
外にでて外気にふれると、気道がつぶれるように感じ、たちまち息苦しさを覚える。墓地の土を踏みしめるのは、さらに朝方に霜柱を踏めることは希望となる。いや願望に近いかな。妻の助けをかりるならば実現可能だが、春の足音はもうそこまで来ている。
湯豆腐やこの身なればと発奮す
味の濃いもの、辛いもの甘いものはまるきし駄目になった。そして匂いにも敏感になった。もはや納豆も駄目なのだ。で、味の好みが調整できる湯豆腐はもってこいだ。元気が出ること間違いない。
冬籠り遅々と読みけり大部本
病床につけば大部の本は諦めようかと思った。だが、生きているうちにデータのしっかりした分析本、調査本、歴史本は読まねばと心した。いま読み進めているのは『ダークマネー』で、やっと1/3ほどまでだが、ますます面白くなってきた。いわゆるアメリカの超富裕層の政治献金の暴露本だが、かれらの邪悪さは半端ない。最近、トランプが共和党大統領候補にきまりそうな勢いをみせている。独裁政治も宣言したそうな。トランプは大富豪たちの傀儡に思えてきた。彼らの政治思想戦略は、たとえばリバタリニズムを強化し、あらゆる政治規制、税金・罰金を逃れるための洗脳作戦だ。80年代以降のトリクルダウン説は都合のよい隠れ蓑になった。例のオピオイドにしても、超富裕コングロマリットの産物で、当初は誰もが自由に幾らでも買うことができた。マイケル・ジャクソンやタイガー・ウッズらの超有名人が問題になったので、当局の規制が厳しくなったのだ。それでも、日本に較べたら超ユルユルだが・・。長くなりそうなのでこの辺にしとく。
▲この写真を除いて、すべてフリー素材を使用。
(訂正)掲出したときの句は、「妻の肩かりて霜柱ふむ」であった。15音であるが、引き締まったリズムをもち、端的な表現で気に入った。だが、どうしても原則を逸脱しているし、将来にあって何か忸怩たる思いは残したくない。誰からも指摘されていないのは、ご笑覧に留まっているからで、どちらも拙句であることは間違いない。(24.1.29)
朝起きてブログがアップされている予感。
的中しました。
うれしいです。
うれしいです。
うれしいです!!
春はもうじきですよ!
目頭が熱くなってきました。
心のなかで「ありがとう」の3連発をお返しします。
そうです、春はもうすぐそこにいますね。
その心情と情景が目に浮かんできてしみじみとします。
「妻の肩かりて霜柱ふむ」
ひとりで踏んでも足元からなんともいわれぬ感慨がたちのぼってくる霜柱。庭に立つご夫婦のそれぞれの横顔が寒さのなかあたたかくたちのぼってきました。
そして小寄道さまの読書熱、美や知に対する貪欲な姿勢。体重は減っても健在!
最近読むことにあまり集中できず散漫になり、怠惰を言い訳している自分を大いに反省します。
ありがとうございます。
でも、病床に横たわっていても、五七五の音韻で言葉を重ねていると、不思議にいつもの日常が違って見えてきます。
素人の方でも、はっとするモノの見方を句に詠む。それは素晴らしいものです。
どうか、Jeanさんも俳句づくりの愉しみを味わってみてください。
ありがとうございました。またね。
僕も体調すぐれず、気力減退テンションダダ下がりで手話講習会も休みがちで酒ばかり飲んでいます。
まあ、日本人の平均寿命に足しつつある身なのでこんなもんだろうと思って過ごしています。
湯豆腐で軽ーく一杯いきましょう。
コメント、ありがとうございました。