小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

誰が、谷中の街並みを毀すのか?

2019年09月27日 | まち歩き
今回は引き続き地元ネタがらみ。面白みに欠ける記事になる、あらかじめご了承されたし。 ▲夕刊ではあるが、1面にでかでかと「谷中」が記事になった。TVではTBSの「噂の東京マガジン」(10月6日放映)で取り上げられるとの噂。 今週はじめ、先週に続き「谷中の家」にお邪魔した。今回は、月1の映画祭ではない。 谷中地区を対象にした行政(都と区)の道路整備計画は、どうも見過ごせない問題ありと、住 . . . 本文を読む

月1原発映画祭で『モルゲン、明日』を観て

2019年09月17日 | 芸術(映画・写真等含)
 一昨日の日曜日、地元の「谷中の家」にて月に1回の映画祭に行ってきた。 はじめに月1原発映画祭の主催者から、運営の変更のお知らせがあった。2012年5月から月に1回のペースで、3.11の原発事故に関する数々のドキュメンタリー映画が上映されてきた。7年を経たいま、上映するにふさわしい作品は減少し、これからは隔月で開催する旨の説明があった。(注1)むろん、フクシマの問題はいまだ終息していな . . . 本文を読む

私家本・永井陽子の歌集を編む

2019年09月16日 | 本と雑誌
永井陽子という不世出の歌人を知ったのは、詩人時里二郎のブログ『森のことば、ことばの森』を読んだことによる。ブログの《そばに置いておきたい本》という括りのなかに、堀辰雄やベンヤミンの著作に続いて、『永井陽子全歌集』(青幻舎2005年刊)が紹介されていた。 永井の歌集それぞれは、今おいそれと入手できない。青幻舎の全歌集は、高価であるがアマゾンその他で求められる。が、当初売価の3倍ほどになり、貧民の小 . . . 本文を読む

野分来て孕む幼時の哀しみや

2019年09月09日 | 日記
あまり使わない机の抽斗にある箱、そのまた奥に閉まっておいたエピソードをひとつ。個人的な領域の話だが、大仰なことでもないのでご安心されたい 告白は恥ずかしいものとは思わない。まして罪深いことでもない。敢えてここに書くのは、箸にも棒にもかからない老人の、永年、心の喉に引っ掛かった小骨を抜きたくなっただけの、取るに足らない話である。 両親の離婚は、小学校2年生のときに突然知らされたのだが、それ以前の . . . 本文を読む

「敗戦の日」の記憶について(※)

2019年09月02日 | エッセイ・コラム
昨日9月1日は、「防災の日」であった。それは関東大震災があった日で、首都圏に未曽有の被害をもたらしたことを思い起こし、防災に努めようと誓う日付である。この日は同時に、災厄のアナーキーな混乱に乗じて、朝鮮人への大虐殺があった日でもあった。新聞記事には例年のごとく、追悼式の様子を知らせていた(小池都知事のことも・・)。この大量虐殺という「人災」は、日本人にとっては「負の記憶」であり、出来うるならば削除 . . . 本文を読む