秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( 珈琲となんて長文なエッセイなんだって候)

2015年01月13日 | Weblog

『さすらいの焙煎人』
に お会いする前から、勝手にご本人のイメージを膨らませていた わたくし。
髪はやや長髪。レッドブルーのストライプなウエスタンシャツにジーパン。
頭には、バンダナ。切れ長の目。細身。身長170センチ。
本人おしゃべり。声は少しカン高い。

でっ、ご対面~!

……見事に予想は外れ、
まじめな 社会科の先生みたい方が、
まじめに、普通に普通の声で ご夫婦で玄関に 立っておりやした。

で、
そんな 真面目なタケッシーの 珈琲焙煎のワークショップが始まりました。

最初に 生豆の選定から。穴が空いたもの、形がいびつな豆。変色した豆とかを、選定していきます。
キレイな豆だけを、残していきます。
ブサイク豆は、捨てられます。
豆の世界も 人間界も同じで ありんす。

それから、熱いお湯で三回位 軽ーく洗います。
お湯の温度は、手を浸けた時、
『熱いっ!こんがに熱かったら、火傷するじゃないか~!!』
の、手前の、程好い熱さです。

それから 最初に水分を跳ばす程度に 火にかけていきます。
道具は216式焙煎機。
どこにそんな、道具が売ってあるの?
お東京からお取り寄せなの~?
と 思うでしょう。

これは、タケボン、間違えた、タケッシーがネーミングしたと思うのですが、ダイソーの金のザルを
二個合わせて使うから、216式焙煎機。※日本を救う税金込み
その、ザルに豆を入れて、20分から30分、煎り続けます。
その時の注意点は、
『手早く、優しく』
だったと 思います。すみません、メモを執らない、バカ女でつ。

テラオの兄さんは、とと虫がおこした炭火で、若い女子と二人、ずーと、炭火で
これでもか~これでもか~!と、ひたすらに、煎っておりました。
若い女子は、今回初デビューで、ほんわかした、可愛らしい方でした。
『名前は、誰なん?なんで、今日のワークショップを、知ったんなら?』
などと、聞く勇気もなく、お名前を知ったのは、翌日でございました。
で、豆の煎り方は、十四人、みんな個性的でした。

手品も出来る、祖谷八景のオーナー様と、出稼ぎに行っている、C子ちゃんの煎り方は、似ておりました。※C子ちゃんは息子様が東京の大学に、推薦入学されるので、春には東京に出稼ぎになりました。
うまやましい~!
そんな、二人の音は、チャッチャカ!チャッチャカ。

エイ爺、フンフン!ホイホイ!
つむじんこ
アッチャレ!アッチャレ!イケイケギャル
ホリャア!ホリャア!イケイケ・アレー!ドンッ♪

ワタシ…
チントンシャン。ダラリダラリ。

煎った豆の味も、全員微妙に違って いました。
全員で、豆の味見をしながら、お互いの豆の、非難を 浴びせられました。

最後に 煎るポイントは、豆が シャキシャキと 軽く音をたて始めたら、
火が入らない様に、仕上げの、から煎りです。
そして 素早く ザルを持って 外に出るっ!
これは、珈琲焙煎をしながら、防災の時の 避難訓練をしているのでは、決してありません。
素早く 外に出るとは、素早く 豆を冷ます。
早い話が 外は 0度。
嫌でも 冷める。祖谷でも冷める。サム~。

で、この豆を 3日位 寝かせたら、程好い 美味しさに 生まれ変わるのです。
最後に ち○み女子の 焼いたケーキを 頂きながら、既に寝かせた、全国のどこのどいつかが 焙煎した
珈琲を 頂いたので、ございました。

美味しい ドリップコーヒーの 入れ方のコツは、
教えません。銭を出したので、ただで教えてやるものか。直接、竹林利郎様に連絡して
ワークショップを開いて下さいませ。
奥様の焼いて下さったココア豆からの、チョコレートケーキも、苦くて大人のあたしには
美味しく頂けました。

で、竹林利郎さんは、多分、自分の中の拘りを求めて、辿り着いたのが、全国をさすらう
珈琲焙煎の旅になったのだと、思いました。
珈琲が、好きなんですね。仕上げの珈琲豆を、煎っている顔は、子供の様にキラキラしておりました。
多分、何百回も同じことを繰り返している筈なのに、キラキラできる。それは、何か!
それは、やっぱり
『愛』なのですね~
珈琲豆、ココアの豆 自然への愛。安心安全を求めて、ワークショップを展開しているんですね~。

…で
ワークショップが終わり、2日が経ち、ワタシが飲んだコーヒーは、何杯か!?って。
…2日で
…1日1杯でした。
身体中に、コーヒーが行き渡り過ぎて、身体がコーヒーを休ませてと 言ってます。
コーヒー豆を、食べ過ぎました。

こんな 山の中に、わざわざ来て下さって ありがとうございました。
徳島市内から参加して下さった、ソース顔な、イケメンな無口なお兄さまも
ありがとうございました

珈琲
コーヒー
コォヒィ
どんな場面にでも、必ず登場する、摩訶不思議な飲み物。
嬉しい時、辛い時、いつも必ず傍に 在る。
豆は 命
畑は 命
大地は 命
毎日 毎日、命を頂いて、私は 『いのち』を挽いている。
決まったか?
コーヒー 万歳っ♪