秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( 紅葉狩りとイケル・トコマデ・ツルギサン♪)

2015年10月20日 | Weblog

『落合峠が紅葉真っ盛り~
の、おとべえさんの情報を盗み、娘達とイザッ行くぞ~紅葉狩りっ!と 日曜日。
おやつを準備して、帰省する長女を、土曜から帰省した、次女と待っていた。
約束の2時は、ジワジワと過ぎて行く。
かずら橋で 渋滞しているんだろうと、気長に待つ。待つ。
待つ。
……
……
携帯電話が 鳴る。

「もし・もし・母ちゃん、あのな…」
『今、どこ?』
「かずら橋過ぎたとこなんじゃけど…あのな、ヒッチハイクの外人乗せたんよ~、
重たそうなリュックで、暑そうなけん、可哀想なけん、乗せてあげた…」
『女のひと?男のひと?』
「男の人」
『人相は悪うないん?』
「そんなふうではないけどな…あのな…日本語…わからんみたい…片言でな…
ツルギサン、イケル・トコマデって言よる」
『つるぎさん~!』

すぐに熱くなる母ちゃんは 一瞬で 予定を変更した。
『そのまま、乗せて帰って来なよ。母さんの車に乗ってもらって
落合峠やめて、見の越に変更するわ~!』

「ごめんよ、そしたら、このまま帰るわな。しゃべりよるの、何いよるか?
サッパリわからんわーなんか?フランス人みたい?」



気がつけば
見の越を目指して、おフランス人を 後部座席に乗せ、走っておりました。
次女は 助手席。
長女は お友達と一緒に後続車。

しばし 沈黙。
……
……
ヒラメイタ!!!!

次女に 告げる。
「フランス語を日本語に変える、なんとかアプリあるだろ~あれをちょっと探してみてー」

次女は 適当に 後部座席のオフランス人に、スマホの画面を見ながら、話しかけていた。

『なんて、いいよるん?』
「英語なら、ちょっとは解るらしいって、あのな、二千円で素泊まりしたいって、見の越で。」

『二千円は無理じゃなあ、』
と言いながら、ワタシは適当に指を四本立てながら、「四千円は、いるよ~」
と 言ってみる。
が、正確な根拠は何もない。
しばし、見の越を目指して、しもの人の無謀な運転と、対向しながら、走る。
何度も 衝突しそうに なる。

……久保の道路。
前方の視界に入ってきた、リュックを背負って歩く、山ガール1名の背中。
車を 停止。声をかける。
「縦走でしたか?車は、どこに置きました?」

『見の越ですぅ』
「乗って下さい」
『エ~!いいんですかぁ!』
「はいっ、一人、すでに乗ってますから」



気がつけば、
オフランスの男子と、ジャパニーズ人の女子を乗せ、再び、走っていた。

『ありがとうございます~このまま歩いてたら、夜になるところでした~』
「いえ、いえ、一人も二人も同じですから、で、英語話せますか?」
『あ、少しなら話せますぅ』
「助かります~二千円で、素泊まりは無理って、彼に伝えていただけますか♪」
チョロチョロ
パシャパシャ
シュルシュル
パッパ

二人が 何を 話しているのか?全然 ワカラナカッタ。
時々 聞こえた、
ツルギサン ツルギサン
だけは、剣山と理解できた。
次女が、ポツリと 言った。
『母ちゃん、英会話、習おう…』

母ちゃんは、英会話に行かなくても、適当に話せる、つむじんこちゃんに、調教されて?いる
とと虫は 凄いなあって 改めて思った。
テキトウシローだって、顔の筋肉だけで、外国人と コミュニケーションをとれているから
あれはあれで、職人技だもの。
ほとんどが、イエースか、ノーノーだもの。
言葉の壁って、キツイよな…

紅葉狩りを 楽しみながら、無事に 目的地に到着した。

降り際に、彼女が、サラリと言った。
『あのね、彼、予算は二千円でなくて、全然大丈夫みたいですよ~本当に今日はありがとうございました~』

オソルベシ。再びのバックパッカー!まあまあ、イケメン。
指だけでは、コミュニケーションは ハカレナイ。

落合峠、まだまだ 紅葉してますよ。
お金は いりませんっ!祖谷の風景。
ゴミだけは、自己責任で、運転も 自己責任で、気をつけて お越しくださいませ。
ツルギサン♪
アリガトウ ♪
草 々








































































コメント
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