秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷秋点描 暮らしの山里に蕎麦の花と秋桜を眺めて

2016年09月20日 | Weblog

秋雨前線のぐずついた長雨と台風の激しい雨に苛まされながらも、霧雨が降ったり、止んだりの合間をぬって
簡単に丸笹山をトレッキング、展望も儘ならずながら、ウメバチソウ、センブリの花に満足の一時を得た

帰りがけに、いつものように久保集落最上のTばあちゃんを訪ねてみた、
ちょうど、徳島市内からばあちゃんの知り合いのひとたちが、助っ人に来ていて、春に畑に入れる
カヤ刈りをしていた
ばあちゃん、今日はなんちゃ、せんでええわ、わたしゃ、きょうは日曜日よ、とニコニコ顔で居間で寛いで
ひとりの若い女の子を話し相手にしていた

広い蕎麦畑に花が競うがごとく咲き誇って、今年の豊作を約束したかのようであった、聞くところによると
今年は出来が悪いという話を小耳に挟んでいるが、ばあちゃんは、ようできとるわ、と喜んでいた

84歳のばあちゃんは今年の春に両膝の手術をして、不自由にも負けずに山里の厳しい自然のなかで、愚痴も云わずに
黙々と畑で作物を育てている姿に頭が下がる思いであるが、
ばあちゃんは、いつもの口癖で、わたしゃ、働くのが好きなんよ、身体を動かしとりゃ一日退屈せんよのう、と
あっけらかんと笑っている

ときおり、ぱらぱら、と降っては止んだりする気まぐれな雨に蕎麦の花が揺れ、コスモスが秋風に揺れて
ばあちゃんのニコニコ顔とにうれしくなったものである
























































































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