主人との22年の結婚生活の中で、三日間だけ、口をきかなかった時があった。
友人から、純粋の柴犬を二頭、かりてきて、暫くの間飼い、交尾をさせて、生まれた犬を、飼う。
主人は、何でも思いつけば、勝手に行動に、うつしていた。
病弱だったから、そのわがまま病も含め、私は結構、寛大な妻だった。
そんな私でも、
《動物を飼う》
という主人の思い付きには、正直、呆れた。
病院に通わなければならなかった身体なのに、いつ、入院しなければいけないか、わからないような日常なのに…
《動物を飼う》
それは、私の負担が、増すだけの事だと、解っていたから、
私は、反対の意見を貫き、主人と無駄と解っていながら、口をきかなかった。
18年前の、1月9日の冬の正午。
子犬が四頭、産まれた。
モグラみたいな、大きさで、ヌメヌメしていた…
お母さん犬が、舐めながら綺麗にしてあげていた。
主人が、言った。
『あんまり、近づいたらいかんぞ!親犬は、神経、高ぶっとんぞ!』
少し、距離を置いて、娘達と、
《新しい生命》
をじっと、見つめていた。
兄弟犬達は、飼い主のもとに、それぞれに、引き取られた。
あれから、18年。
家族の時間の中に、いつも一緒にいた。
春…
夏…
秋…
冬…
季節の中で、
たわいのない時間の中で、何をするのも、一緒だった。生活の時間の、優しい香辛料みたいに、傍に居てくれた。
八年前に、熊が一頭、入る位の、小屋を建てた。
自由に、過ごせるように。
多分、主人は、壊す計算は、していない筈だから、
私は、また解体の真似事を、しなければならない…
二週間位前の、寒波の到来以来、歩けなくなった。
この、一週間は、視力も、全くなく、起き上がる事さえ、出来なかった。
昨日、静かな場所に、連れていき、20分位、日光浴させた。
元気な頃、来ていた、散歩道だった。
冬の匂いのする、最期の、散歩になった。
ゴンを看る為に、昨日、帰省した次女と共に、主人のお墓参りに出掛けた、2時間余りの時間…
家に帰ると、
ゴンは、玄関のゲージの中で、冷たくなっていた。
身体は、固くなってしまっていた。
四年前の
主人みたいだった…
まだ、私の身体には、涙の細胞が、残っている。
泣ける…
バンバン…泣ける。
ゴン…
ありがとう。
お前が居たから、頑張れたよ。
一人では、なかったよ。
『生ききる』
という、
『チカラ』
を君は見事に、私に遺してくれました。
ゴン…
多分、目尻の垂れた、前の飼い主が、近くに迎えに来ていると、思うから、
目一杯、甘えるといいよ。
ありがとう
さようなら
私達の家族の一人
カッチョよかった、
愛する
柴犬 ゴン!
友人から、純粋の柴犬を二頭、かりてきて、暫くの間飼い、交尾をさせて、生まれた犬を、飼う。
主人は、何でも思いつけば、勝手に行動に、うつしていた。
病弱だったから、そのわがまま病も含め、私は結構、寛大な妻だった。
そんな私でも、
《動物を飼う》
という主人の思い付きには、正直、呆れた。
病院に通わなければならなかった身体なのに、いつ、入院しなければいけないか、わからないような日常なのに…
《動物を飼う》
それは、私の負担が、増すだけの事だと、解っていたから、
私は、反対の意見を貫き、主人と無駄と解っていながら、口をきかなかった。
18年前の、1月9日の冬の正午。
子犬が四頭、産まれた。
モグラみたいな、大きさで、ヌメヌメしていた…
お母さん犬が、舐めながら綺麗にしてあげていた。
主人が、言った。
『あんまり、近づいたらいかんぞ!親犬は、神経、高ぶっとんぞ!』
少し、距離を置いて、娘達と、
《新しい生命》
をじっと、見つめていた。
兄弟犬達は、飼い主のもとに、それぞれに、引き取られた。
あれから、18年。
家族の時間の中に、いつも一緒にいた。
春…
夏…
秋…
冬…
季節の中で、
たわいのない時間の中で、何をするのも、一緒だった。生活の時間の、優しい香辛料みたいに、傍に居てくれた。
八年前に、熊が一頭、入る位の、小屋を建てた。
自由に、過ごせるように。
多分、主人は、壊す計算は、していない筈だから、
私は、また解体の真似事を、しなければならない…
二週間位前の、寒波の到来以来、歩けなくなった。
この、一週間は、視力も、全くなく、起き上がる事さえ、出来なかった。
昨日、静かな場所に、連れていき、20分位、日光浴させた。
元気な頃、来ていた、散歩道だった。
冬の匂いのする、最期の、散歩になった。
ゴンを看る為に、昨日、帰省した次女と共に、主人のお墓参りに出掛けた、2時間余りの時間…
家に帰ると、
ゴンは、玄関のゲージの中で、冷たくなっていた。
身体は、固くなってしまっていた。
四年前の
主人みたいだった…
まだ、私の身体には、涙の細胞が、残っている。
泣ける…
バンバン…泣ける。
ゴン…
ありがとう。
お前が居たから、頑張れたよ。
一人では、なかったよ。
『生ききる』
という、
『チカラ』
を君は見事に、私に遺してくれました。
ゴン…
多分、目尻の垂れた、前の飼い主が、近くに迎えに来ていると、思うから、
目一杯、甘えるといいよ。
ありがとう
さようなら
私達の家族の一人
カッチョよかった、
愛する
柴犬 ゴン!
メジロ、ヤマガラ、その他モロモロの野鳥の餌やりに鳥かごの掃除…
熱帯魚…
金魚…
一年で変わる、携帯の機種変更にメガネ。二年で変わる、自家用車…
単車2台 自転車1台…無線機数台!
カメラ…腕時計…
骨董品…テレビショッピング~
今、考えれば、主人が買い換えなかった物は、私とゴンだけ?かも。代わりがないのを、知っていたんですね。
インコの手紙と言うサイトです。ご存知ですか
http://www.funeiro.jp/works/akiba-flv/flvplayer_emb.html(11月26日)
うちの娘もインコ飼ってます