秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

寂寥

2009年10月11日 | Weblog
祖谷を歩いていて突然のようにブラックホールに吸い込まれるような
寂寥感がわたしを包んでしまうことがある。

それは滑落感では無くてあるべき位置からズルーズルーと横滑るような
ほの暗い斜面をずれる感覚なのだが、わたしのあるべき位置など
元々ないのは判ってはいても、寂寥感をぬぐえない。

現代への失望、怒り、焦燥が齎すものなのか、彷徨える現代は何の展望も
見えず、やたら経済、科学に望みを繋ぐものの、それで万事が解決する
はずも無い、まるで闇夜の流砂のごとくにずるずると滑り落ちる。

将来像さへ示せない現代は太陽の核融合を地上で再現したところで
ブラックホールに手を突っ込んだようなもので、吸い込まれて跡形も無い
ことになりはしないか。

あてどない流砂の行方はまさに、無の世界のようだ。







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