夕方、にわかに暗雲に覆われ、風とカミナリに続いてミゾレ。名残の桜を惜しむ。
わが家のタラノキ(上)とブドウ(下)が芽吹いた。
このタラノキは園芸種でトゲがない。新
芽を食べるために植えてある。タラノキは、花とか紅葉とか樹形を楽しむことはなく、ただタラノ芽を採るためにある。いまの芽吹きのときにしか見向きもされ
ないなんて、かわいそうというか申し訳ないというか、そんな木である。春先に山を歩くと日当たりのいいところにタラノメをよく見つける。それを採るのが楽
しみでもあった。頂芽に手を伸ばそうとして両腕によくトゲで引っかき傷をつくったものだ。
ブ
ドウはこの2年ほど豊作が続く。姿形がよく気をよくしている。「うまいもんだな」などと栽培に自信を持つようになった。といいたいのだが、確たる栽培技術
があるわけではない。たまたま運良く天気に恵まれただけのことだと思っている。ブドウの最初の関門は、開花時期に雨に降られないこと。その受粉時期に天気がいい
といい結果が得られるようだ。ただブドウは手間ヒマがかかる。果樹一般がそうだろうけれど、自分で果樹を育ててみると果樹農家の苦労がじつによくわかる。