↑モロヘイヤ
↓クウシンサイ
夏野菜が残り少なくなった。しだいに秋冬野菜に取って代わられていく。きのうはオクラとシシトウを引き抜いて片づけた。残っている夏野菜は、ナス、モロヘイヤ、クウシンサイだけになった。モロヘイヤとクウシンサイはわが菜園の夏の葉ものの定番である。この2つも今月末までには片づける。
この夏はモロヘイヤをよく食べた。自分でも感心するほどよく食べた。というのも、これまでは作っていても食べたいとは思わないでいたからだ。ぺらぺらとした感じが好きではなかったから、作ってはいても家に持ち帰ることはめったになかった。
この夏も、やはり作っていても家に持ち帰らないでいた。
「ことしはモロヘイヤは作っていないの」
「えっ、食べるの?」
それからは毎日のようにモロヘイヤを取って来るようになった。
夏場は葉ものがなくなる。モロヘイヤは貴重な葉ものになる。はやり夏場だって葉ものはほしい。食べ方はいたってシンプルだ。熱湯にとおして削り節と醤油で食べる。わたしはもっと柔らかくしてほしいのだが、かみさんは硬めが好きなようだ。こればかり続くとさすがにあきてくる。モロヘイヤにオクラと納豆をくわえる。ネバネバが重層になる。これはなんとなく夏バテに効きそうだった。
クウシンサイも作ってはいるがあまり食べないものである。それでもモロヘイヤよりは食べていたのだが、この夏は逆転した。クウシンサイは炒めものにすることが多い。これもそれほどうまいとは思えないから、どうしても敬遠してしまう。
夏の葉ものはやはりうまいものがない、と思いながらも、モロヘイヤとクウシンサイは毎年欠かさずに作っている。夏に葉ものがほしくなったときあれば便利だなと作っているのだが、あまり出番がないまま終わってしまう。ところがこの夏はモロヘイヤを毎日のように食べた。いまも食べている。やはり夏場でも葉ものは一応作っておくべきだとあらためて思った。