30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

こんどは決めた!甘夏のマーマレードづくり

2014-02-08 | ジャム

甘夏のマーマレードをつくった。わたしの好きなジャムづくりの中でかんきつ類のジャムはユズしかつくったことがない。甘夏ははじめてになる。

この甘夏は菜園近くの農家の庭先になっていたもの。周辺農家の庭先にはきまって実梅、ユズそれに甘夏が植えられている。しかしどの農家も食べようとはしない。ならしておくだけでしまいには落果して腐っていく。なんとももったいないのである。

昨年もいただいて、生食したらさっぱりしすぎて味を感じなかった。そうだろうと思う。甘夏栽培農家のようにきちんと世話をしていないで、ただ放ったらかしにしているのだから。

ことしもいただいた。昨年の経験からこれはジャムにしようと決めていた。甘夏ジャムははじめてだからちょうどいい。それに今の時期は皮に張りがあり、色つやもいい。

長いことジャムづくりをしている。それなりに腕は上がっているつもりでいるのだが、昨年は煮詰めすぎてしまうことがよくあり、思い通りのジャムづくりができなかった。ジャムづくりにスランプがあるのかどうかわからないが、そんな状態だった。原因はわかっている。慎重になり過ぎることだ。「まだだ、もう少し」。それで火を止めるタイミングが遅れてしまい、冷めるとややかために仕上がってしまうのである。

つくったジャムは朝食に食パンをトーストしたものに塗ってたべる。その食パンはもう何十年もかみさん手製だ。パンに塗るにはジャムはかたいよりも、なめらかなほうがいい。しかし昨年はブルーベリーとユズがいけなかった。とろみのある状態が望ましいのだが、それがわかっていながらつい煮詰めすぎてしまい、その結果、かために仕上がってなめらかに塗れない。へたくそだなと思いながら食べていた。

ということで今年はじめてのジャムづくり。「煮詰めすぎるなよ」と自分言い聞かせる。捲土重来、 名誉挽回、 汚名返上である。





かんきつ類のジャムづくりは手間がかかる。ユズでなんども経験しているから承知である。つくり方もユズジャムと同じようなものだが、一応ネットで調べた。いろいろ作り方はあるのだが、実を取り出して使うことを選んだ。

皮、薄皮、実、タネに“解体”する。タネはペクチンを抽出するためだ。

砂糖を入れて煮る。ここからが本番。木べらでとろみ具合を見ながら火を止めるタイミングを計る。こんどは失敗は許されないぞ、そんな心境だ。だいぶ水気がなくなってきた。いよいよだ。まだやわらかいかなと、いつもならまだだと思うぐらいのところで思い切って火を止めた。

すぐに冷まして、とろみの状態を見る。いい具合だ。パンにつけて食べてみた。いつもはこんなことはしないのだが、それだけ今回は本気なのである。うまく行った。うまいと実感する出来になった。

ジャムづくりなんぞにそこまで真剣になるなんてと自分でも思わぬでもないのだが、つい本気になってしまう。そこがジャムづくりの楽しいところである。

甘夏5個から、250ccの瓶4個のジャムができた。 


    
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