啓蟄を過ぎたというのに、わが身はいまだに冬眠状態にある。毎年3月は体をいじめて体力づくりを意識する。それができないでいる。腰の状態がいまいちで、思い切って体を動かせないからだ。それでも毎日のウオーキングは欠かさないでいるが、いっこうによくはならない。無理して体に鞭打ちたい気分になる。年を取ってそれをするとさらに悪くなるというから、どうにもならない。体と相談する日々が続く。
冬野菜はほぼ食べつくした。端境期はいつも収穫物がなくなる。いま食べているのはダイコン、ニンジン、それにブロッコリーぐらいである。これらもまもなく畑から消える。
いつも最後まで残るのはブロッコリーだ。頂花蕾が終わって、今年に入ってからは側花蕾を食べている。この側花蕾はしだいに小さくなり、いまでは10円玉ぐらいの大きさになっている。これをまめに摘み取り、これでもかとしつこく食べている。
けち臭いといえばそうなる。それでも食べられるうちは食べる。ブロッコリーだってここまで大事にしてくれて本望だろうと思うのだが。それとも一日も早く往生させてくれと思っているのかもしれない。
もう十分楽しんだのだから、そろそろ引っこ抜いて片づけたいと思っている。ところが、かみさんはいまにも花が咲きそうな状態のものが好きといって、まだ捨てないでという。それならと、なかなか片付かないでいる。
いまや食感が悪くなり、ぱさぱさした舌触りになっている。それがいいのだという。蓼食う虫も好き好きだとはいえ、首をかしげるばかりだ。