夏まきニンジンを収穫できるようになった。梅雨明け前の7月下旬(ことしは7月16日)にタネをまいた。収穫は10月中~下旬になる。10月30日に引き抜いてみると、一部裂けているのもあり、もっと早く収穫してもよかったかなといえるほど生育がいい。
ニンジンは発芽をそろえられれば成功したも同じ。ニンジンづくりは野菜全般のなかではむずかしいほうだ。周囲をみればそれがわかる。まず発芽をそろえることができない。つぎに生育不足でまともなサイズにまで育てることができない。
わたくしも当初はこれができなくて試行錯誤した。いまやその苦労が嘘のように、あたりまえにニンジンづくりができるようになっている。
発芽をそろえるのには練習しかない。ニンジンに限らずどの野菜でも発芽がそろわないと気にくわない。異常と思えるくらいこだわる。このためタネまきは面倒でも丁寧に丁寧にと真剣にならざるを得ない。
生育不足はひとつに間引きに原因があると思う。人間は生来ケチにできているのか、収穫を多くしようと間引きをしてもどうしても密になる傾向にある。わたくしの場合は15センチ間隔の穴あきマルチにタネをまくから株間は15センチ間隔になる。条まきして15センチの間隔で間引きするには、思い切りが必要だろう。これができないと小さくて細いニンジンしかできない。
ニンジンは年に2回作る。春まき夏どりと、夏まき秋冬どりである。春まきの品種は「時なし5寸」を100本、夏まきは「黒田5寸」を150本。肥大してうまいのは今回の秋冬どりのほうである。
今回は100本に減らした。一気に食べることができないからこれから冬まで畑に残し、順次食べていく。
冒頭の写真は今回収穫したもの。いい具合に肥大している。右の2本は寸足らずのように見えるがこれで5寸、15センチある。左の3本は20センチの長さになるから出来としては合格である。
すぐにきんぴらを作った。ニンジンだっていつものように常に大量消費レシピを考えなければならない。無駄にしないようにと。