最厳寒期の1月下旬が旬の野菜たちの3回目は、根深ネギ、ブロッコリーに続いてチヂミホウレンソウ。
わが菜園のホウレンソウはもっぱらチヂミホウレンソウだ。これ以外のホウレンソウは作らない。それほど気に入っている。まさにいまが旬で、これを逃してはいけないとばかりにせっせと食べている。
ホウレンソウはいまの時季、葉は寒さから身を守るため、横にひろがり地べたにべったりと張り付いている。
このチヂミホウレンソウは寒さに強い。周辺の農家は防寒のため不織布シートで覆っているが、チヂミにはその必要がない。
その特徴は、名の通り葉が縮んでいて、とにかく葉が厚い。肉厚だから食べ応えがある。食べ慣れてしまうと、ほかのホウレンソウがなんとも薄っぺらで頼りない、そう感じるものだ。
それに寒くなればなるほど甘くなる。甘い、と実感できる甘さがある。煮ても炒めても、肉厚だけにこれがホウレンソウかと疑ってしまうほどの食べ応えがある。
惚れた弱みであまり褒めすぎると、ほんまかいなと疑われてしまう。長年作ってきただけに嘘偽りはなく、いちどおためしあれ。