春の風名人芸も懐かしく
( はるのかぜめいじんげいもなつかしく )
上方落語の大御所、人間国宝の桂米朝さんが、亡くなりました
お身体を悪くなさっているとは、聞いておりました
こんな日が、いつか来るとは、分かっていても、寂しい
あのにこやかな笑顔で弟子の落語を聞いているかと思うと
それだけで、安心する
そんな風に思える噺家さんでした
粋で上品で、人間味からして、知的で穏やかで素敵な方とお見受けしておりました
長屋のおかみさんに扮する時の語り口は、本当におばちゃんが、
悋気を起こしたり愚痴っているみたいで、天下一品でした
米朝さんとの話となると
米朝さんの一番(実際は、3番目だったそうです)弟子の今は亡き枝雀さんのことにも触れなければなりません
大好きな落語家さんでした
深夜の枝雀寄席が、好きで、ビデオに撮って何度も観ました
落語会も行きました
米朝さん、きっと枝雀さんが、先に逝ったことは、ショックだったでしょうね
わたしは、枝雀さんの事を芸熱心な噺家さんと思っておりました
長い間、心の病気に苦しんでいたと聞いて、驚いたものでした
自殺を図ったとのニュースを聞いた時は、ショックでした
あちらの世にに行ったら、二人でどんな事を話すのでしょうね
米朝さんは、枝雀さんの落語を目を細めながら聞くのでしょうか
枝雀さんの弟子、桂南光さんも、好きな噺家さん
ざこばさんも好きだけれど、それは、話芸というよりは、人間性かなッ?
ハチャメチャなところが、腹が立つけど、面白い
「女は辛抱せぇ 」って
今時、セクハラで訴えられそうなことを言うのも愛嬌だ
新聞で「米朝会談」って書いてあると、米朝さんが、誰と会談するの ?
そんな大きなニュース ??って思う大阪人は、わたしだけではないと思いますよ
アメリカと北朝鮮のことなのに
今年のムスカリは、少々小ぶりな印象です