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日本橋の秋

最近訳あって日本橋周辺の近代建築についておさらいをしたのですが、
やっぱり三菱倉庫(1930年竣工)、いいですね。
首都高から船のような形をした塔屋が良く見えますが、
正面もこんなに素敵な英国紳士です。

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いくらだったやりますか?

建築・土木系のメールマガジン「KEN-Platz News」を読んでいたら、
木造住宅の耐震改修工事の費用に関する調査を紹介した記事が2本。

一つは富士常葉大学の池田助教授が静岡県富士宮市で行った
「いくらだったら耐震改修工事をやるか」という意識調査で、
自己負担額が100万円未満なら住まい手はやる気になる可能性が高い」
と言うのが池田助教授の分析。
もう一つは愛知県が市町村と組んで行っている耐震改修費補助での工事費の統計で、
平均が170万円、内補助が60万円と言う事だから、110万円が自己負担の平均。
もっとも「全体の52.4%は150万円未満で工事を実施している」ので
「半数以上の人は自己負担額90万円未満で耐震改修工事をした」と言う事らしい。
つまり、池田助教授の意識調査の結果が裏付けられたという事ですね。

100万円以下か~車より安いじゃん。
で、「自分の家は大丈夫」という根拠の無い確信を元に、
いつくるか分からない地震対策に(って東海地区だろ!)かけられるのは、
という事なのかな~、と思ったら、こんな数字も。

愛知県が3年間に行った「無料」耐震診断の数:42,509棟。
うち、「倒壊または大破壊の危険あり」:57%=24,230棟
→一年当り 8,077棟

愛知県の助成を受けて耐震改修した件数は、2年間で:1,649棟
→一年当り 825棟

利用件数の変動などの年度毎の数字が分からないとかはありますが、
ざっと、改修が必要とされる建物の10軒に1軒位しかやってないということ。

「危険だ」と言われて尚且つやらないのは、「逃げればいい」と思っているから?
大地震が来て建物が壊れるときは10秒以内で壊れます。
なので、起きていようが寝ていようが逃げる事は不可能です。
そもそも、起きてたって歩けるような揺れじゃないんだから。
被災後の生活する場所の問題もあるし。

う~ん。一体どうしたら進むんでしょう、耐震改修。
一軒づつ廻って改修工事するって言うまで帰らない、とかね。
あ、これじゃあ悪徳リフォームと同じか。
(しかしこの調査での100万円以下だったら、というのと
 1千万円、2千万円という被害金額との落差って言うのは何なんだろうか。)

さて、我が世田谷区の「木造住宅の無料耐震診断」も7月1日からスタート!
のはずなのですが、何故か区のHPに記載が無い。
因みに担当は 都市整備部建築調整課耐震促進 TEL:5432-2468
本庁まで予約して相談に来いということらしい・・・なんで支所単位で対応しないんだろうねえ。

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