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原寸大の吉村順三

上野の東京藝術大学・大学美術館で開かれている
吉村順三建築展」に行って来ました。(12月25日まで!)
午前中に着いたにもかかわらず結構な人出で、展示室に入って思わず引きましたが、
会場には模型や図面が整然と展示され、知らず知らずのうちに引き込まれてしまいました。

今日危なかったこと。
図録を買いそうになった。なんだか危険な予感がしたので良くみたら、
既に持っている「JA」という月刊誌の吉村特集の表紙を変えたものだった。
このパターンはDOCOMOMO展の時もあったから、要注意だな。

今日ほっこりしたこと。
写真に写ってるどでかい吉村展の看板、かの「軽井沢の山荘」の
矩計図(断面詳細図のこと)を拡大したものだ、と言うのは
ある程度建築を勉強した人なら分かりますが、
そこで「へ~」で終ってはいけない。
ポイントはこれが「原寸大」である、ということ。
僕らは仕事で原寸図描くこともありますけど、もちろん部分な訳で、
建物全体の原寸図、っていうのは当然のことながら見たことないわけです。
それを看板にして見せちゃうっていうんだから、もう楽しそうでズルイ(笑)

あと、今日にしたのは、黒田清輝記念館の開いている木曜という理由もあって、
こちらもなかなか良かったのですが、レポはまた後日ということで。
こっちは常設展なので急がなくても大丈夫。
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まじでやばい、国立駅舎

市が提案した曳き屋による
駅舎保存に向けての計画を国立市議会が阻止
しました。

→ 読売新聞の記事
→ 東京新聞の記事

反対した議員の方々はなにやらもっともらしい事を言っていらっしるようですが、
何度も補正予算を否決した挙句、今更こういう方法はどうだ、ああいう方法はどうだ、って、
来年度予算で市が措置しなければ、JRは予定どうり夏には解体してしまう訳でわ?

不可思議なのは、反対した野党というのは自民党と公明党らしいんですけど、
国立選出の自民党の都議さんは曳き屋に関してサポートしてるんですよね。
→ 三田としや都議のHP
 (移築費用を都から支出するための交渉をして成功しました!という5/23付レポあり)

まったくどうなっているのだ!

と思ったら反対派の先鋒である議員さんのBLOGがありました。
→ 石井伸之市議のBLOG(12/20付エントリー)
なんで都が連続立体事業の事業費の中で負担する分まで「(国立)市民の税金」といっているのかな?
もちろん国民の税金(ガソリン税?)であることは変わらないんだけど。

まあ、この辺の話は市民でもない私があまりごちゃごちゃ言うのもなんなのですが、
建築家としてドーシテモ言っておきたいことは、一見事業費が安価のように見えても
建築的な価値を損なうような保存は結局高くつく
ということにつきます、ほんと。

オーセンティシティ(そのものがそのものたる為の本質)が失われた建築には文化的な価値は無いし、
そのような建築には人を感動させる力もない、ということを理解して欲しい。


だから重要な部材だけ保存して云々、なんていうのはNGなんです、費用対効果が悪すぎるんで。

*直接は関係ないのだけれども、レストアに関して書かれているところに、とても感ずるものがあったので。
 → 「33年の眠りから覚めた頸城鉄道の車輌たち
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ま~いにちま~いにち♪

私が生まれる遥か以前に鯛焼きをテーマにした歌が流行ったと言う事ですが、
この顔を見ると確かに「イヤになっちゃうよ~」という気分が感じられますね。

こちらは100円の幸せを頂きました。
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働くたてもの(小樽編)

小樽と言えば運河がすっかり観光名所で、ここには近代建築もいっぱい残っています。
お土産やさんなんかは積極的に使い倒している感じですね。
 
まるで旅行ガイドの写真みたいだ。

ところで小樽は見所いっぱいでホント楽しいところなのですが、
ひとつ、どうしても見たい建物がありました。
それがこの「ミルクプラント」。
 
以前に知人からこの建物のテレホンカード(!)をプレゼントしてもらって大分逆上せていたので、
帰る日の朝、電車までのわずかな時間にきばってタクシーで駆けつけました。
開店までほんのちょっと時間があったのですが、
それじゃあということで少し早めにお店を空けてくださったので
無事ソフトクリームを食べることが出来ました。

場所的には丘の上の市役所(←戦前物件)の方なので観光スポットではない感じ、
あまりガイドブックなんかにも載っていないみたいですけど、
なんか普段使いでいいよね。

DOCOMOMO 200選には是非入れて欲しいものです。

*先日のエントリーでこっそりリンクを張らせて頂いたWebサイト
 「ロック世代のポピュラー音楽史」の開設者の方のプロフィールに小樽在住とあったので、
 思いつきで第二弾としてミルクプラントを引っ張り出してきたと言う訳でした。
 しっかし海洋地形学はアシッドミュージックだったのか?
 →イエスの項でなくブライアン・ウィルソンの項を参照のこと。
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スイングがあっても意味はいる

いやあ、変な題の本ですね>「意味がなければスイングはない」。
内容は僕がつけた題に近いと思います!(なんという大胆な発言)

この本に登場するミュージシャン、スタン・ゲッツを除いて殆ど聞いたことがありません。
(ゲッツだって村上さんの影響・・・)
かのブライアン・ウィルソンだって、江口寿史さんの漫画中での言及など、
ず~っと気にはなっているのですがなんとなく踏み込めていない・・・。
(だから山下達郎派じゃないんですって、シュガーベイブでは

ところで、取り上げられているミュージシャンですが、スタン・ゲッツやブライアン・ウィルソン、
クラッシック系の方々、そしてウィントン・マルサリス(辛口!最高!!)は
なんとなく村上さんらしいラインナップとして、ブルース・スプリングスティーンとはこれいかに!
え?っと思った人はやっぱり買いでしょうか。

「ボーン・イン・ザ・USA」の歌詞の意味は薄々は知ってたんですけど、・・・やっぱ興味ないんだよなあ。
これは村上さんが最初に訳したカーヴァーの短編集を投げ出してしまった私の限界かも。
ウディ・ガスリーはチャレンジしてみようかな・・・。

等々、村上さんと音楽の関係についての意味をうんうんと聞きながら(読みながら)、
自分と音楽の関係についてもついどれどれと考えてしまう、なかなか面白い本ではないかと。

4163676007意味がなければスイングはない
村上 春樹

文藝春秋 2005-11-25
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今度はREMもゼヒ取り上げてください~。

*この本についてのとても良い紹介がこちらのBLOGに。
 → 「LINDEN日記」 寄せられているコメントも興味深し。
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