喜多院の北側の参道に出ると、右手に時の鐘が見える。
まさか、こんなところに時の鐘があるはずはない。
時の鐘は高さ16mで、奈良の大仏と同じ高さのはずだが、だいぶ低い。
上部を見ると鐘はなく、白地になにやら文字が書いてある。
近くに寄って見ると、上部の正面には鐘の絵が描いてある。
やはり、本物の時の鐘を模したものであるようだ。
本物と同じように、ちゃんと三層を成している。
下も、本物のように通りぬけることが出来る。
その下を潜ると、お店に入ってしまう。
茶そばの店として知られる、寿庵喜多院店である。
以前紹介した、入倉工務店(脇田新町)は、鐘の付いた、ちゃんとした時の鐘である。
これは、形は時の鐘によく似ているが、その機能はない。
そこで、時の鐘もどきと呼ぶことにしたい。
ところで、モドキの意味は、「似ている」ではないであろうと、金田一春彦「日本語を反省してみませんか」に書いてある。
ウメモドキもガンモドキも、梅や雁に似てはいない。本来は、こっちだって負けないぞという意味に解するとある。
川越には、寿庵の他にもいくつか、時の鐘もどきがある。
どれも、本来の意味のモドキなのかも知れない。
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