紀友則(きのとものり) ?~905年? 紀貫之の従兄弟。大内記。『古今集』撰者の一人で優れた歌人であったが長く官途に恵まれなかった 夕されば佐保の川原の川霧に友まどはせる千鳥鳴くなり(『拾遺集』) 夕刻になって佐保川の河原に立ちこめた川霧のなかに、仲間とはぐれた千鳥が心細げに鳴いているよ。