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並木を抜けて行くと、線路の先に、白いアーチと赤い管が見えた。
その直ぐ手前に1本の木が立っていた。
木は丁度、線路の真上にあり、大きく枝を広げていた。
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木の近くまで行って見ると、矢羽根のような形の鉄製のものが落ちていた。転轍機というものらしい。
転轍機があるということは、ここで線路が分岐していたはずで、この先は安比奈駅の構内であったようだ。
辿ってきた線路の先は、竹薮の中に消えていた。
分岐している線路は、見つけられなかったが、左手の方に、架線柱がみえた。
道は先に続いているようなので、奥へ行ってみることにした。
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