線路に沿った直線道路は直ぐに終わって丁字路になっていた。 来た方向を振り返ると、架線柱の列が林の中へ消えていく。 柱の陰に、犬のいる家が見えている。 反対の駅方向は、草に覆われた線路と架線柱が、民家と樹木の間を抜けて先へ伸びている。 丁字路をどちらに行くか迷ったが、右へ行くことにした。 後で地図を見たら、ここは池辺と大袋の丁度境にあたる所だった。