「そのまま県道に出て右折、旧街道へ左折すると、人家の横に祠に入った北向き不動尊が建っている。」
と書かれているが、その時は、見つけることができなかった。
近くに行く機会があったので、また探しに行ってみた。
県道から左へ分かれる細い道に入った。

右手の民家の手前に大きな木が立っていた。
太い幹は途中で終わり、そこから枝が広がっていた。

その右手に小さな空き地があり、県道へ出る道の脇に小さな石塔が二基あった。
どうもこの辺りが怪しかったが、北向き不動らしきものは見当たらなかった。
木の脇を通り過ぎたが、木の脇にある小さな建物が気になった。
最初は、民家の物置かと思ったが、違うように見える。
北向き不動という名前からして、もしかしたらと思った。

戻って木の側に行って見ると、小さな祠があり、建物の脇に格子が見えた。

建物の後ろ側に廻ってみると、建物の正面にも木の格子があった。

格子から中を覗いてみると、中にも格子があった。
その格子の奥に、奉納と書かれた垂布や祭壇のようなものが見えた。
どうやらこれが北向き不動尊と思われた。
「いつ頃だれが建てたのか不明だが、最初は南向き、つまり街道の方に向いて建ててあったが、あまりにみごとな不動尊に、街道を通る馬が恐がって動かなくなるので、北向きにかえたのだという。」