中納言謙輔(藤原謙輔 ふじわらのかねすけ) 877~933年 従三位中納言兼右衛門督。加茂川堤に邸があったことから堤中納言と呼ばれる。同邸は文人のサロンとなっていたという 人の親のこころはやみにあらねども子を思ふ道にまよひぬるかな(『後撰集』) 人の親のこころは闇のように物事のわからぬものではないが、子を想うと、ときに平静を失って道に迷ってしまうものだ。