
その河川敷に小ぶりのカモの群れがいた。

草刈りが終り、新しい草が生えている所で、一心に餌を食べている。
毎年見ているヒドリガモが戻ってきたようだ。

川で泳いでいるカモは少ないが、上流から泳いでくる群れがいた。

突然河川敷にいたカモたちが、一斉に羽ばたき水面に降りた。
土手を通る人にでも驚いたのだろうか、かなり慌てた様子だった。

川を泳ぐ群れは急に大きくなって、ゆっくりと下流へ向かっていた。


その少し上流に別のカモの群れがいた。
数はヒドリガモよりは少ない。
その中の1羽が別のカモに向かって泳ぎ始めた。

すごい勢いで、その1羽を追いかけ始めた。

襲われたカモは、慌てて逃げる。

勝利したとおもったのかは、追いかけた方は余裕のしぐさを見せていた。

少しするとと追われたカモも、何事もなかったように下流から泳いできた。

弁天橋の歩行者用の橋から下流を見ると、2種類のカモの群れが静かな水面に浮いていた。

ヒドリガモが戻って来ると、冬の新河岸川という感じがする。