舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

F1シンガポールGP

2008-09-29 23:44:51 | 徒然話
初めてのナイトゲームとなったF1シンガポールGPで、アロンソが今季初優勝を飾りました。

長いF1の歴史の中で夜に開催されるのは初めてってことで、照明の問題を筆頭に課題はとにかくさまざまあったらしいです。
そのうえ会場はシンガポールの市街地のまっただ中に設定され、モナコもかくやというほどの狭い路地を300km/hで疾走することに。
伝統あるモナコだったら長年培ってきたデータや個々のドライバーの経験があるけれど、なんせ初開催のサーキットですからねえ。
とまあ、始まる前から明らかに一波乱ありそうな感じはしました。

あんのじょう今回の決勝は凄かったです(中嶋カズキ君がアロンソより前に来てしまった予選も十分凄かったけど)。
まずポールポジションはフェラーリのマッサがゲット。決勝のスタートも素晴らしく、隣にいたハミルトンを見事後方に置き去りにしました。

よっしゃ!!どうかそのまま逃げ切って!!と胸の前で十字を切ったのも束の間、運命の女神だかマーライオンだかはマッサにとんでもない悲劇をもたらしました。
なんと、給油ホースがうまく外れずくっつけたままピットアウトしてしまうという、にわかには信じがたいミスを犯してしまったのです。

ミスといっても悪いのはマッサじゃないですよ。マッサはちゃんと信号が青になった瞬間に発進したのですから。
てえことは問題はピットクルーにあったわけだ。おいおい、どうした天下のフェラーリ様!?そういえばこないだもほぼ同じミス(そのときはライコネンだった)したばかりじゃん!!!

しかし誰に責任があるかなど今さら詮議しても仕方無いことです。
マッサはこのトラブルのせいで大幅に順位を落とし、ハミルトンとのトップ争いどころか、得点圏外にまで後退してしまったのですから

では代わりにトップに躍り出たのは誰か。
なんとそれがアロンソでした。
ハミルトンでも今季イマイチ調子のあがらないライコネンでもフェテル(←しかしこの人の表記未だによく分らない)でもなく、今季に入ってからカックリ表彰台との縁が途切れていたアロンソだったのです。

私が(近藤真彦氏と同じく)アロンソびいきであることは周知の通りですが、実は最近彼からは遠ざかってました。
それは成績が不振だからではなく、どうも彼の走りに以前のようななりふり構わぬ勢いが感じられなくなったためです。
以前ならとっくに抜いていたであろうシチュエーションで無理をしなくなった。
あの後先を考えない攻めっぷりが私は好きだったのですね。それなのに、あのアロンソがつまらない理由で攻めの精神を失ってしまう凡百のスポーツ選手達と同じ轍を踏んでいるとは思いたくなかったのです。
だから私はしばらくアロンソばかりを贔屓的に応援するのをやめ、レース全体を楽しむようにしていました。

そんな矢先にアロンソが首位に立ったのですから、それはもう驚愕しました。
セーフティーカーの投入が戦局をアロンソ有利に動かしたようです。
今書いた通り、抜かすか抜かされるかの状況では以前のように無茶をしなくなったアロンソですが、ピカイチのテクニックは健在です。
状況さえ整えば後はゴールに向かって首位を守りつつまっしぐらに突き進むことだってできるのです。ちょうど今回のように。

というわけで、一旦首位に立ったアロンソは、最後まで危なげなくポジションをキープしたままゴールしました。
そのときのアロンソの嬉しそうなこと!!!2年ほど前、表彰台に立つのが当たり前だった頃からは考えつかないほどの喜びようでした(もちろん昔だって喜んでましたが)。

何年も前からアロンソのファンだった人間としては、今回の優勝はうれしい限りです。
チームメイトのネルシーニョもまあまあ活躍してますし(今回は見事にクラッシュしちゃったけど)、ルノーも風向きが良くなってきたようですね。

後はアロンソが昔の向こう見ずな走りを取り戻してくれたら言うことないんだけどな......。

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