舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

浅見光彦~妄想章~

2009-12-03 23:32:28 | 徒然話
「数年に一度は豪華客船でクルージング作家」こと内田康夫さんの代表作をドラマ化した『浅見光彦~最終章~』、とりあえず毎回見てます。
「とりあえず」というのは、私のような生活をしている人間ですと、夜9時頃に定期的にテレビの前に座るチャンスはほとんどないため、録りためたものを暇を見つけては観ているため、放映よりだいぶ遅れて観ているからです。
ですから、今日の妄想話も、11月18日放映分までを観ての妄想ですので、現在の事実と激しく乖離していても大目に見てくださいませ。
そして、これから語ることはあくまでも妄想です。実際の話とは一切関わりありませんので、どうぞお気になさらず(笑)。

浅見光彦シリーズは、主人公の浅見さんはもちろんのこと、周囲のレギュラー陣も大変楽しくて魅力的です。
未だに浅見さんを「坊ちゃん」と呼ぶお手伝いさん、なんだかんだ文句を言いつつ意外と浅見さんを自慢に思っているお母さん、そして物凄くエリートな刑事局長のお兄さんと、彼が絶大な信頼を置く腹心の部下の青年です。

そして今日(って18日のですが)の回を観てて、私は鮮明に気づいた、いや、妄想したことがあります。


すなわち、この「腹心の部下」は上司である刑事局長を愛しているに違いないと。


きっかけは、局長が奥さんと一緒に「警視総監からの縁談」を彼に持ちかけた時でした。
にこやかに「そろそろ家庭を持っては」などと話す局長夫妻とは対照的に、顔を強張らせて「結構です」の一点張りの青年。
奥さんが「断るのはせめて会ってからにしたら」と取りなしても、不自然なくらい取りつく島もありません。
この様子を見て、私はピーンと来たのです(※妄想だろ)。

しかし、考えれば考えるほど、この妄想は的を射ているように思えてなりません。

根拠。刑事局長なのに「腹心の部下」がこの人しかいない。
警察機構に詳しくない私には、このお兄さんの地位がいかほどのものか分りませんが、作品内での黄門様の印籠的な扱いから鑑みるに、そうとう超絶エリートなようです。

にもかかわらず、だだっ広い局長室には大抵本人とこの部下の二人しかいません。
局長が席を外している間は、専ら彼一人が留守番をして電話にも出ています。
どう考えても、このお兄さんほどの地位がある人間なら、電話番をする部下くらいいくらでもいるでしょうし、そもそももっと大勢部下がいた方が身辺警護のためにも安全なのではないでしょうか。

ということは、この「腹心の部下」が、不断の努力によってゲットした局長からの信頼と自信の地位を最大限に利用し、恋敵...もとい同僚たちを排除したと考えるのが妥当ではないでしょうか(※妄想フルスロットル)。
電話口で、彼より遥かに年上の刑事がめちゃくちゃ媚びへつらってたところを見ると、歳若いとはいえ彼自身もかなり上の立場なのでしょうから、そのくらいのことは朝飯前でしょう。

では、こんなに若くして出世できたのはなぜか。
警察には多大な功績を上げた人の他に、高学歴者のエリートコースがあるそうですが、いくらなんでもそれだけではそこまで早く出世できないでしょう。
その原動力となったのこそ、局長へのだったかもしれませんよ。

局長のところに追いつきたい、そばにいたいという一途な思いからここまで上り詰めたというのなら、これほど美しい愛が他にありましょうか。
しかも、普段はあくまでも思いを秘めて「腹心の部下」としての振る舞いを崩さないのは、愛妻家である局長を思い遣ってのことでしょう。だとしたら、切なくも崇高な愛ではありませんか。

なのに愛する局長とその奥さんから見合い話なんて持ち出されちゃ、そりゃ顔も強張るよ。
彼の切ない心情を慮って、あまり詮索しないでやってくださいな、局長さんも奥さんも。
それ以上食い下がると、この気の毒な青年もキレちゃうよ。

あ、でも、いっそのことキレてしまうのも一興かもしれません。
あまりに執拗に結婚を勧める局長に対し、この際だから涙ながらに叫んでみましょう。「局長、僕はあなたを愛しているから、結婚などしたくありませんッ!!」と。

あとは「警察学校時代からあなたに憧れてました」とか、「あなたの幸せな家庭を壊したくないから黙っていたけど、もう我慢できないッ」とか、どうぞ思いの丈を存分にぶつけてください。

しかし本当にそれをやってしまうと、本当に局長の家庭が壊れるか、またはこの青年が左遷されるかのどちらかしかなく、そこには悲劇しか待っていないので、最終的に夢オチということでケリをつけてください(笑)。
夢の中とはいえ思いの丈をぶつけられたことに満足し、青年はこれからも忠実な部下として局長のために尽くし続ける...。そういうオチが綺麗な締め方かなと思います。

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