舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

徹底検証:「例のアノ歌」の問題点を探る

2012-12-12 23:53:55 | 徒然話
さぁ~てっ、毒吐くぞ(笑)


先日予告しましたとおり、本日のテーマは「例のアノ歌」です。


最初に断っておきますが、あの曲が好きな方は今回の記事はお読みにならない事をお勧めします。
好きなら好きで、別に構わないと思いますよ。私は宗旨替えを強いるつもりはありません。

あの曲の歌い手の事が好きな方も、これより先は決してお読みにならないでください。
以下の文面で決して正式な曲名と歌い手の名前を出さない事から、本人を中傷する意図はまったく無い事をお察しいただければ幸いです。

ただ、もし私と同じように「あの曲どうも好きになれない、何でだろう」と思っていらっしゃる方は、どうぞこれから私と一緒にその謎を追求しに参りましょう。

まだ聴いたことの無い方は、このさいですからYouTubeで聴いてみましょう。
耳をつんざかれたくなければ、くれぐれも出来るだけ小さな音量で…。


あと、もうひとつ断っておくと、私は件の歌はさておき発生源(笑)となったハワイア●ズには何ら他意はありません。むしろ大好きだ。
大好きだからこそ、何でまたこんな曲を作ってしまったのか、残念でならない訳ですよ。


ここでお話しするのは、原曲であるジェイ●・シマ●クロさんのインストバージョンではありません。
あちらはなかなか哀愁があり、良い曲だと思います。
問題なのは、あくまでも女性が歌っている日本語詞バージョンのお話です。


私が初めてこれを聴いたのは、ハワ●アンズのショーにおいてでした。
当時の第一印象「何ぞこれ。フラじゃないじゃん」。

もう、あのテーマソングに日本語の詞を付けたバージョンだと聞かされていた時点でイヤな予感がヒシヒシとしていたのですが、これがやっぱり大当たり。
もはやそこには、ジェ●クさんによる原曲に漂っていた哀愁はおろか、ハワイらしさもフラらしさも欠片も存在していませんでした。


ですので、この日本語バージョンの第一の問題点は「音楽性」です。
曲として素敵か否か以前に、ハワイアンじゃない。なさ過ぎるのです。


一口にハワイアンミュージックと言っても多種多様です。
ただ、一般的にフラを踊るのに使われるハワイアンミュージックには、聴くとフラを踊りたくなるという共通項があります。

たとえば私の敬愛するロバート・カジメロ御大とカノホナピリカイでおなじみケアリイ・レイシェル氏はともに一流のミュージシャンでありクムフラですが、その人物像と同じく、二人の音楽性は見事なまでに好対照をなしています。おそらく水と油の関係でしょう。
それでも、「聴けば自然にステップを踏みたくなる」「たとえハワイ語じゃない曲でもフラのモーションが出てくる」という点では同じ。もちろん、あれだけ音楽性が違うと、自然に出てくる踊り方もまったく違ってきますが。


しかしながら、例のアノ曲にはあいにく「フラのモーションを呼び起こすもの」がまったく存在しません。

原因のひとつは伴奏のリズムかな。拍子の頭でダン、ダンと打っちゃってるでしょ。私は音楽の専門ではないので説明するのが難しいのですが、ハワイらしいフラを踊る為には曲にも「溜め」あるいは「遊び」といえるような空気感が必要なのに、この曲にはそれが一切無い。
強いて言えば、エアインチョコの軽い口溶けを楽しみたいのに、固いチョコにぎっしりナッツやヌガーが詰まっちゃっているような、そういう「ギチギチ感」のある曲なです。

このようにギチギチ状態になっている曲だと、ハワイらしいフラはまず無理ですね。どれほどの手練でもハワイらしく素敵には踊れません。
(ちなみに私は「ハワイらしくないけど素敵なフラ」なるものはスレンダーな自分と同じくらい存在し得ないシロモノだと思ってます)


あともうひとつ深刻な原因は、歌ってる人の歌い方ですね。
一体なんなんでしょうあの、耳にキーーーーンとくる高音は。
アラサー用モスキートーンか、コウモリの発する超音波かと思いましたよ。



ハワイにもファルセットヴォイスの歌手は大勢いらっしゃいます。ご存知ジェノア・ケアヴェさんは言うまでもなく、若手ではライアテア・ヘルムさんあたりも、伸びやかで美しい女性ファルセットシンガーですね。

そうです。伸びやかで美しい。これがとても大切なのです。
アンティ・ジェノアの十八番のひとつ「Alika」あたりを聴くと、もちろんあのお方が超音波と聴き間違えるような耳をつんざく声など出すわけないのは当然ですが、とりわけ最も高い音を最も長く聴かせる部分こそ、最もソフトに入ってゆくのが分ります。
そして、強弱を効かせつつもそのソフトさを歌い切る所まで保ち続ける! う~む、素晴らしい。

ハワイアンミュージックとフラは一心同体ですから、踊りにあるのと同じ空気感が、伴奏にも歌にも存在するのです。
この空気感を出せるか否かが、良い踊り手・歌い手or弾き手になれるかどうかのかなり大きな境目であると、私は考えています。


ところがどっこい。例のアノ曲の歌い方ときたら(以下略)。
それも酷い事に、初っ端の歌い始めの3音でもう超音波の域に達してしまうんですぜ。
高い音をキーーーーンと目一杯の力で出しまくるだけでなく、この3音目というのは「♪だいちに~」の「ち」の部分なんですが、この人のこの発音がまた不必要に強く、余計に耳障り度を増しているのです。


どうもこの人、タ行とダ行、サ行とザ行に特に癖があるみたいですね。
これらの音は、じっさいに発音してみると分りますがもともと口の中を一度塞いだり大幅に狭めたりすることによって出す音です。
この塞ぎ方、狭め方をよりきょくたんにすると、とても個性的な発音になります。

たとえば桑田圭祐さん、この方は塞ぎ方/狭め方によって英語風の(タでは無くtaなど)発声にしていますね。
帰国子女ぶろうとして普段の喋り方でこれをやっている人をたまに見かけますがたいていイタいので注意が必要です。shの音でやっちゃってる人が多いですね。少なくとも、桑田さんの歌真似が出来るくらいカラオケを鍛えた上で使いましょう。

話がそれました。
え~、例のアノ歌を歌っている人に近い、個性的な発音をしている女性歌手を思い浮かべたら、いらっしゃいました。森山良子さんです。
彼女の『さとうきび畑』の「♪ざわわ」の「ざ」の音を想像してみましょう。
森山さんも例のアノ歌の人も、桑田さんのように英語式にするのではなく、あくまでも日本語式のやり方の中で、かなりきょくたんに息の流れを塞いだり口の中を狭めたりする事によって、個性的な発音になっているのです。

しかし、森山さんの歌声は心地好く響くのに、例のアノ歌は何でアレなのか。
それはひとえに森山さんの歌唱力、歌い方、元々の声質の違いでしょう。
彼女の歌声はあくまでもソフトで、普段から語りかけるような優しい歌い方である上、高音域に入ってもキーーーンとはなりません。

あ、そうか。じゃあこの曲も、森山さんが歌ったらもっと良かったかもしれませんね。
それも、あのギチギチした伴奏のままだと彼女の歌い方に合わないので、●ェイクさんの哀愁あるウクレレの調べに乗せて、そっと囁くように歌ってくれていたら、さぞ素敵な曲になった事でしょう。


…と思いましたが、そんな表面だけの話じゃないんだよ、例のアノ歌の問題は。
歌詞の付け方にもたぶんに問題があると思うぞ。


さっき言った「だいちに~」の「ち」が酷く耳障りになってしまっているのも、よりによってこんな存在感の強い音がこんな目立つ高音の(しかも出だしの無伴奏の)位置にあるのがいけないんですが、それよりいけないのは、この後の歌詞で繰り返される「」です。



だいちに~ひか~り~
はてしな~いゆ~め~
たいよう~にき~す~
かわらぬ~ひと~み~



…ね? 文字で見ただけでも十分キテるでしょ?(笑)
しかもこれが、キーーーンとした高音で畳み掛けるように歌われるんですぜ。

のみならず、よりによってこの人、「を」の発音がこれまた個性的なのです。
「を」とパソコンで打つ時に「wo」と打ちますが、この人は本当にwoと発音するのです。
かててくわえて、歌詞の中で「を」が繰り返されるのはここだけじゃないってんですから、そりゃあもう私どうにかなっちゃうよ。


…とまあ、思いつく限り例のアノ歌の問題点を具体的に究明しようと試みた訳なのですが、いかがでしたでしょうか。



あ、「例のアノ歌」が何なのかってことは、繰り返しますがひと言も言っておりません!
あなたの思っているアノ歌とは別の曲かもしれませんので、あしからず!!!

12月11日(火)のつぶやき

2012-12-12 02:37:57 | 徒然話

東京ディズニーランド、開業初の「おでん」を販売!ミッキーの形のコンニャク入り blog.livedoor.jp/insyoku/archiv…


ミッキー型蒟蒻って前から色んなメニューに入ってるのだよね。ともあれ寒い時季のディズニーはマジ芯から凍えるのでこういうメニュー増やして欲しい。


ガーン!!しばらく乗ってない内にそんな事が… RT @alohakcc JALのサービス低下が著しい。稲盛イズムが早くもなくなってきた。再上場を果たして驕りが出てきたのではないか。杓子定規な対応は顧客離れを早晩招くだろう。


私が未だに忘れないのは、破綻直後に乗ったニューヨーク行きのJAL。あの時の乗客の一人ひとりを大切にする極上のサービスは、一生の思い出に残るフライトになり、私を完全なるJAL贔屓にさせた。



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