映画『トイストーリー』は1~3の本編のほかに、更に3編のスピンオフ作品があります。
本日はその第一弾『
ハワイアン・バケーション』のお話です。
それにしてもトイストーリー・ミーツ・ハワイとは!!
これを私が紹介しなくて誰がやる!?!?ってくらい夢と妄想をかき立てるコラボレーションでございます(笑)。
舞台は本編『3』の後のお話。
なので、大人でも涙無しには観られない3を観てからこれを鑑賞する事をおススメしますよ。
ウッディ達は、新しい仲間と一緒にボニーの家で楽しく暮らしています。
とはいえ、ボニーは冒頭の一瞬しか出てきません。彼女は、通っている保育園が冬休みに入ると同時にハワイへ旅立つため、保育園用のリュックだけ部屋に放り込むとすぐに出掛けて行ってしまいます。
しかし、そのリュックのファスナーが開いたと思ったら、保育園でラブラブに暮らしているはずのバービーとケンが大量の荷物とともに出て来たではありませんか。
どうやらこの二人(※主にケン)、ボニーのリュックに入って行けば一緒にハワイへ行けると思っていたようです。
着いたのはボニーの部屋でありハワイ旅行の夢が儚く消えたのを知ると、ケンはリュックに引き蘢って涙にくれ始めました。
ならもう少し計画的に行動しろよと。ツメが甘いんだよと。
冷ややかに突っ込む私とは対照的に、ラブラブ状態のバービーはケンに心から同情しており、悲しそうにケンの書いたラブラブハワイ旅行妄想ノートを広げて皆に見せます。
そこにはハワイでの夢のアクティビティの数々byケンが書かれており、最後のページにはしっかりちゃっかり
ハワイでバービーとの初めてのキスにもつれ込ますという野望まで記されていました。
「まだしてなかったのかよ」というMr. ポテトヘッドのツッコミにもうなずけますがそれ以上に、そんな事を妄想ノートに書くような男って………
ぶっちゃけイタい。イタすぎるよケン。
実は、ケンがイタいのは今に始まった事ではありません。
本編の3で初登場したケンですが、彼はそのイタさによって観客の(というか私の)心に残るキャラであります。
初っ端から強い者に追従しちゃってる所もイタいし、
一目惚れしたバービーに対し完全にMッ気があるうえ、彼にとっての最重要シーンを含むかなり長い間中
ハート柄のトランクス一丁というのがイタさに更なる磨きをかけています。
そんなイタいケンでも、ウッディ達にとっては人生最大のピンチをともに乗り越えた大切な仲間。
彼の為にみんなで一肌脱ごうという事になりました。
バービーの呼びかけに応じてケンがリュックから出てくると、辺り一面がハワイに変身しています!!
ホテルマンに扮したポテトヘッドが
「ボニーラキオキモーテルへようこそ!」とお出迎え。
ラキオキって何やねんというツッコミはさておき、ケンは驚きと喜びでいっぱいのまま、バービーと一緒にラブラブハワイ旅行を満喫しました。
まさに妄想ノートで夢見たとおり!…って当り前ですね。あのノートが台本代わりなんですから。
ポテト夫人の案内でハイキングすれば、辺りにはネーネーやフムフムヌクヌクアプアアが。もちろん彼らもオモチャ達が化けてるんですけどね。
しかし、ここでちゃんとハワイの鳥と魚をチョイスしたのは偉いぞピクサー。そのわりにホテル名はテキトーだったけど(笑)。
ほかにもダイビングや釣り、乗馬などをひととおり楽しみ、締めくくりとしてルアウショーが始まりました。
ルアウと言えばアレです。カルアピッグです。
というわけで、仲間内のブタのオモチャ「ハム」が料理役で出てきました。「どうせこんな事だろうと思ったよ」などとボヤキつつ。
ちなみにこのハムが本編1から一貫してオッサン臭い口調で蘊蓄を垂れたりぼやいたりするのが個人的に非常に好きでして、地味に私のフェイバリットキャラだったりします。
そしてお楽しみのショータイムのスタートです。
過去の辛い経験からすっかりペシミストになってしまったピエロのおもちゃ・チャックルズが、その哀愁を活かしてメロウなハワイアンソングを弾き語ります。
やがて曲調が一変、チャックルズの「ハナホウ!ハナホウ!」という掛け声と同時に初めてダンサーが登場
(初登場でハナホウて以下略)。
前座のダンサーズ(ウッディも入っているが、なにげにドリーが一番上手い。彼女は悪い魔女役ではなくフラガール役に転身すべき)のあと、いよいよバズが
ククイナッツとレイポオを付けて登場。
光る棒を手に持ち、ファイヤーナイフダンスを始めました。
ってバズさん、何でスペイン語なんすか。
しかもパニオロの曲ならともかくファイヤーナイフダンスとはこれいかに。あ、もしかしてパールシティとかでやってるルアウなのか!?そうなのか!?!?(※編集部注:あの辺のショッピングセンターは英語とスペイン語のバイリンガル表記の店が多く、スペイン語で喋ってるお客さんもいる)
どこまでも詰問したい私そっちのけで、物語は進みます。
ウッディがバービーにコッソリ「初めての○○の舞台、用意しといたぜ」と耳打ちしますが、バービーは「ありがとう、でも大丈夫」と応じ、ケンを伴ってどこかへ去ります。
一体どこへ行ったのかと思いきや、二人は雪の積もった庭に出て、衆人環視のもとケンの野望を達成したのでありました。
すっかりラブラブムードの二人にみんなから「ロマンチックね~」と溜息が漏れる中、ポテト氏だけは冷ややかにひと言
「あ~、ズボッと行かない限りな」。
その言葉に呪詛の力でもあったのか、二人は庭の雪にズボッと埋もれてしまいましたとさ。
ありがとうミスター・ポテトヘッド。
その後、エンディングでベタベタ懐メロ風ハワイアンが一瞬だけ流れます。
「ラキオキ」みたいなテキトー言語なのかと思いましたが、どうも耳を澄ますと、本当にハワイ語で歌っているみたいですね。「♪寒さの中でキッス~♪」とか言ってるように聞こえます。
しかもこの声、もしかしてエイミー・ハナイアリイさんじゃ…いや、まさかね………。
『ハワイアン・バケーション』は実際の映像で見ると6分程度の非常に短いモノですが、わりかし人気があると見えて、グッズも色々と出てます。
たとえばコレ。本編と同じような立派な絵本になっているのには驚きました。
映像だと一瞬で見えなくなる細かい所も静止画でよく観られるのが嬉しいですね。バズのククイナッツがただの黒い玉ではなく、ちゃんと不揃いな実っぽくなってるとことかね。
中でも、トイザラスはがっちりタイアップしていて、こんな限定フィギュアセットまで出してます。
そういえば、このDVDを入手したのもトイザラスでした。
このフィギュアセット、特にバズとウッディはこの映画バージョンの衣装なのが嬉しいですね。
ハムのそばには葉っぱ形の紙もついていて、ルアウごっこも出来るようです(笑)。
そしてこちらは映画館でゲットした団扇です。
裏側も花柄になっていて、リトルグリーンメンが散らばってます。
団扇のほかにもストラップやバッグチャームがあり、キャンディレイをかけたダンサー姿のグリーンメンが付いてます。