舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Frozen

2014-03-23 05:11:21 | Disney (パーク、映画&テレビ)
我が家では今もっぱらディズニーチャンネルばっかりかかってます。

本当はもっと普通の局のニュースや天気予報を観たいのに、四代目が起きている間はずっとディズニーチャンネルをかけさせられるのです。
よって、現在の福田家は最新のニュースとか連続ドラマなどと一切隔離された生活を余儀なくされております…。


但しディズニーリゾートとディズニー映画の最新情報だけはメッチャ速い。超ピンポイントで最先端です(笑)。
そんなわけで、現在大ヒット公開中の(※この言い方が既に回し者くさい)最新作『アナと雪の女王』についても、もうだいぶまえからCMや宣伝番組をこれでもかと見せられ、すっかり洗脳されております。


そのメインとなっているのが、作品中最も美しいシーンということで誰も異論が無いであろう"Let It Go"のシーンです。
ディズニーチャンネルで歌われているのは専ら劇中のミュージカルシーンの歌ではなく、デミ・ロヴァートさんが歌った別バージョンです。


最初、かつて『アラジン』の時に作られたR&B色マシマシのA Whole New Worldのような曲かと思いきや、歌詞を良く聴いてビックリ。
歌詞がだいぶ違います。しかも、その違いがそうとう大きいです。
歌詞が違っているのは量の点では半分かそれ以下ですが、内容の差異が決定的なので、かなり違う印象を受けるのです。


デミさんバージョンを聴き慣れていた私は、このシーンはてっきりエルサ様の孤独と苦しみを歌った悲劇のナンバーだと思い込んでいました。
そしたら本編を見てビックリ。むしろ彼女がしがらみから解放され、思いのままに魔法の力を操って、手に入れたばかりの自由を謳歌するシーンじゃないですか。
無限に伸びる氷の階段を駆け上がるシーンも、ティアラを捨ててキッチリ結い上げていた髪を振りほどき、シックというより暗い色合いだった衣装を輝く氷のドレスに変えるシーンも、彼女の開放感の象徴に他なりません。


しかし、このシーンのエルサ様の内面には、デミさんバージョンで歌われている絶望的な孤独もまた確かに存在しているのであろうと、私は推察してます。

とりわけ、最後の歌詞"The cold never botherd me anyway"の歌い方の違いが、見事なまでに対照的です。
劇中であの最高に魅力的なドヤ顔でこの台詞を残して鮮やかに氷の城の扉を閉めるエルサ様も素敵だけど、そんな彼女の裏側(の、おそらく本人も気づいていない、あるいは故意に無視している部分)では、同じ台詞がデミさんバージョンさながら痛切に叫ばれてるんじゃないかしら。


ま、映画館に通い詰めてすらいない身で偉そうに語るのはこのへんにしときます(笑)。



しかし、私はどうしてもディズニー映画の日本担当者に言ってやりたいことが一つある。
毎回毎回その原題のセンスをぶち壊す邦題は何とかならんのか。



最近、ディズニーもピクサーも映画の原題はシンプル・イズ・ベストを貫いてます。
で、私はそれらが凄い好きなんですね。

たとえば頑固じいさんとボーイスカウト少年が家に大量の風船をつけて大冒険に出掛けるあの映画なんて"UP"ですよ。
この潔さ、なんと清々しいんでしょう。
主人公のじいさんが「ざまーみろォ!」と快哉を叫びながら風船ハウスで飛び立っていくシーンの爽快感を見事に表しています。
なのに、日本語でつけられたタイトルは『カールじいさんの空飛ぶ家』。説明し過ぎだろオイ。
思わず映画冒頭のカールじいさんみたいなしかめっ面をしたくなるほど気の利かないタイトルです。


あと、ディズニー映画史上私が最も惚れたフリン・ライダーさんが出て来るあの映画の原題は"Tangled"
ヒロインの魔法の髪それ自体を含めた彼女の出自とかストーリー展開を考えると意味的にもナイスワン!ですし、Tangledという歌うような音の響きがあの映画の世界観や、そこかしこで流れるフォークロアな音楽に合っていて良いですね。
そんな楽しいタイトルが『塔の上のラプンツェル』。……なんも言えねえ。


これと似た付け方をされたタイトルとして"Enchanted"っていうのもあって(原題の傾向が似てる所為でどうもこの2作品を逆に言い間違えるw)、それを『魔法にかけられて』と訳すのはそりゃ間違いではないんだけども、原題の方にはもっとこう、「魅了される」的なニュアンスも入ってるような気がしてならないのは私だけでしょうか。
この杓子定規な直訳っぷり、『ドクター・ストレンジラブ』→『博士の異常な愛情』を彷彿とさせます(させないって)。


他に"Brave"というのもあります。
おそらくディズニー/ピクサー史上初めて「微塵も欠片もこれっぽっちも男性との色恋に陥らなかったヒロイン」として個人的評価がメチャクチャ高いメリダ姫の「勇気」の物語です。
私はこの力強いタイトルがいたく好きなんですが、邦題ときたら『メリダとおそろしの森』…。
……。おそろしの森って何だよおそろしの森って。そのセンスの方が余程おそろしいわ。


そして最悪なのがアレです。
前にも書いた『プリンセスと魔法のキス』です。


この映画はかなりレベルの高いかえる映画であるところが最大の魅力であり、そのことが前面に出た原題"The Princess and the Frog"はディズニー史上最高のタイトルなのに、最も重要な単語である「Frog」が完全に黙殺された邦題に、私はかなり怒りを覚えました


…という前振りで、もうお分りいただけたことと思います。
"Frozen"を『アナと雪の女王』なんつー邦題にした責任者、放課後職員室に来なさい(笑)。
だったらまだ元ネタの『雪の女王』だけにしといた方がマシだったんじゃないか。『ラプンツェル』の時もそう思ったんだけど。
じっさい白雪姫もシンデレラもみんなそうして来たのに、変にこねくり回そうとするからそうなるんだ…。


気の利いたのが思い浮かばないんなら、もういっそのこと「トイストーリー」だの「リトルマーメイド」だのみたいにそのまま片仮名読みでいいんじゃないかなあ。
よほど英語を知らないと通じないであろうTangledはともかく、UPとかそれこそカールじいさん世代の方々にもわかる英語なんじゃないでしょうか。


ディズニー次の期待作は『マレフィセント』。
ヴィランズ至上最も孤高で美しいマレ様の物語です。
しかもそのお方をを麗しのアンジェリーナ・ジョリー様(ああ、いつまでもブラピと結婚しないでいて! だったら私とry )が演じるというのですから、今からwktkが止まりません
まさかコレにまで『マレフィセントと○×△□』的なダッサイ邦題つけないでくださいよ。くれぐれも頼みます。







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