舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

2月21日(金)のつぶやき

2014-02-22 05:41:15 | 徒然話

今やってたチェコの選手の衣装、こないだのレイナホクでウチの読売&ティアレの皆さんが着てたブラウスとちょい被りの光り物レース。まあ流行りモノですからな。


まずはマミちゃんの推し選手、カナダのオズモンドさんから!! このグループは充実してるなあ!


オズモンドさん、オリエンタルな表情や動きも自分のモノにしてて素晴らしい。衣装も素敵ね~。つーか彼女の衣装の素材はスタジオの新しいグリーンと被ってるぞ(笑)


その次はグルジアのゲデバニシビリさん♪うれしいわ~。


ゲデバニシビリさん、やっぱ好きだわ~。でも衣装と髪型は昨日のが良かった。オズモンドさんも昨日はせっかくポニーテールで髪の毛を使っていたのに今日は引っ詰めで勿体なかったなあ。やっぱフリーは長いから半端な髪型だと最後まで持たないのかね。


いいわ~メイテさん。昨日の妖艶な演技とは対照的な男前のフリー!! ロックだわ~。


ところで、鈴木明子さんのコーチすごいカレセンキラーな件。私辺りから見るともう萌えまくりなんだが(笑)


イタリアのマルケイさんも素敵。つくづく「強いオトナの女」が好きな私。でもリプニツカヤさんや長野のタラ・リピンスキーたんみたいに、若さを武器にグイグイ行くのも良い。要するにオンナは強くてナンボという考えなのであった。


マルケイさん、演技後の挨拶も魅力的!


そういう私本来の好みとは違うけど、エドムンズさんも妖精みたいで美しいわね。長~い手足を活かした伸びやかな演技も素敵。次回五輪でもまだ十代かぁ~。先が楽しみだ!


リプニツカヤさん…無念だろうな…(;_;)


でもリプニツカヤさんのフリーの演技は胸を打った。本人は結果が出せなければ無意味と言うかもしれないけど、私は感動した。


コストナーさん!さすが立ち姿もエレガント。なのに今日の衣装がエロいとこがまたよし(笑)。


お、色気は無いけど勢いがあったカルメンの人だ(笑)


それにしても昔より手袋してる選手増えた? 手をついたりシューズの刃のとこ持ったりして怪我しやすそうだものね。でも出来れば衣装から手袋まで繋がっていた方が素敵だと思うの。


やっぱり勢いがハンパないソトニコワちゃん。この調子でメダルまで突き進め! あ、でもワグナーさんにもゴールドさんにも健闘してほしいし…フクザツな心境だ。


ゴールドさん、転倒を引きずらなかったのが素晴らしい。バレエ色がかなり強い(まあ曲が曲だし)けど素敵な演技でした。


次のワグナーさんも好き! 相変わらず挑発的な視線がたまらないわ。

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ワグナーさんの演技直後の「よっしゃー!!!」に惚れた。


え、ワグナーさん何でそんなに低いの…?


なんか一発で金メダルをかっさらっていったタラ・リピンスキーたんとか、F1デビュー当初のベッテルというか、あのテの「若さゆえの勢い」を感じる選手だな、ソトニコワちゃん。


スタジオMディズニーツアー for Valentine's Concert!! goo.gl/N6YCgP



2月20日(木)のつぶやき

2014-02-21 05:19:39 | 徒然話

いよいよ最終グループだ! リプニツカヤさんと団体の時に素敵だったフランスの選手に期待です。アメリカのワグナーさんも目力あっていいわね。つーかアメリカ別嬪さん揃えすぎだろ(笑)。見た目だけでなく実力を兼ね備えてるとこが素晴らしいっす。


う~ん、リプニツカヤさん転倒かぁ…どうしちゃったんだろ。


演技観て個人的に好きなのはグルジアの難しい名前の人かな。あと今2位のゴールド選手も是非メダルを取って欲しい。もちろんコストナーさんもアイスダンス金の女性と同じ系統のエレガントな美しさがあって好き。


ヨナさんも嫌いではないが、このコストナーさんとかゴールドさんを観てると首の角度が気になるのよね。他は指先までちゃんと踊ってるだけに勿体ない。


やっぱりアメリカ3選手全員好き!!コストナーさんみたいなエレガンス路線も素敵だけど、ワグナーさんの強いオンナな演技も大好きです。さ~次のメイテさんもwktk♪


メイテさんに拍手ー!! 彼女の魅力はバレエ以外のダンスの素養もある事ですね。そうじゃないと、この音楽との一体感は出せない。あと最初と最後のポーズにもウットリ。

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メイテさんのあとにこのロシア選手のカルメンを見るとどうしても「頑張って色っぽくしようとしてる感」が滲み出てて気の毒だ(^^; 実力ある選手みたいだから、本人に合った芸風(?)にさせてあげたらいいのに。

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真央さんの衣装いいっすね。色彩も素材感も素敵よ。


う~む、リプニツカヤさんにはとても期待していただけに残念、というより珍しくうなだれてて可哀相。なんだかんだ言ってもまだ15歳だからねえ。まあ諦めないで明日のフリーも頑張って欲しいです。


フィギュア、ジャッジに問題がと言っている人も多いですね。でも、根拠を示して八百長の存在を主張する人が何人いようと真相は闇の中だ。そしてこれこそウチがコンペに出ない理由なんだよな、とつくづく思った。ブラックボックスから出て来た結果にどれほどの信憑性があるというのか。



スタジオMディズニーツアー for Valentine's Concert!!

2014-02-21 05:09:08 | ダンス話&スタジオM
10日の宇都宮公演の翌々日、舞浜のヒルトン東京ベイにてValentine's Concert最終日のスペシャルディナーショーが開催されるということで、有志一同で行って参りました
毎年ハロウィーンツアーに参加しているメンバーからディズニーシーは初めてという方まで、総勢10名でのディズニーツアーとなりました。


福田家は一足先に現地へ。



まずはです。
到着するや否や脇目もふらずに肉めがけて直行です。
おかげでここ数週間の睡眠不足が吹き飛びました。肉ラヴ。




チェックインしてみてビックリ。
部屋のベランダの片隅に雪が積もってるぜ
実はこの日(11日)、千葉ではまたもや雪が降っていたのですね。
宇都宮を発つ時は綺麗に晴れていたのに、南下するにつれてどんどん気温が下がってゆくという、世にも珍しい体験をしました




眼前にそびえるプロメテウス火山にも思いっきり積もっとります。
まるでウチの地元の山のようだ(笑)。
パーク内の夏っぽいイメージのエリア(シーのマーメイドラグーンだのランドのアドベンチャーランドだの)にまで雪が積もっているサマは非常にシュールでした


遅い時間帯になってもちらちら降っている上にえらく寒いので、この日はホテルに籠り気味でした。




ミラコスタバスローブを着せて連れて来た3人組も、窓が開いてると寒そうなのでフリースをかけて並べておいてターンダウンしてもらったら…




ダッフィー&シェリーメイは二人仲良くベッドに
って、バスローブ姿でソレは若干問題なのではないかッ!?
バレンタインシーズンなだけに余計生々しいぞ!?!?



一方、隣のベッドには……



「リア充爆発しろ」(byカーミット)

足組んでるのも彼の心境を表してていいですね(これも客室係さんの取り計らい)。


翌日、皆さんもミラコスタに到着
園内でひと遊びした後、福田部屋(いかんこれでは完全に相撲部屋だ)にお越しになりました




みんなでショーを鑑賞。
あと半年ほどで終わる昼のショー「レジェンド・オブ・ミシカ」です。

このショー、いつもハロウィーンツアーのときちょうどオチェーアノでのランチタイムに開催されてるんですが、ウチのメンバーはいつもショーなどお構い無しにワインボトルを空けつつランチを楽しんでいるため、何年越しに来てるのに今回初めて観たって方もいらっしゃったと思います。
幸いこの日は晴天で、ショーもフルバージョンで良かった~。
よい天気過ぎて暑いほどでした。




その後、チェックインしてお色直し後、ロビーに集合していざヒルトン東京ベイへ出発です。
話し合いの結果、新しいグリーンのベルベットをみんなで着る事になりました。
凄い服装の集団ですので周囲のお客様からかなり見られていたはずですが、「ハロウィーン仮装で見られ慣れてるから全然平気」とはハロウィーン常連の方の言。




電車移動風景もめちゃめちゃシュールです。


オフィシャルホテル前の駅で降りて、さらにバスに乗ってヒルトンへ。
ヒルトン東京ベイ、初めて行ったけどずいぶんお店の数も多く、しかし我々は一直線にアビステという光り物フェチ御用達ショップに飛び込みました。
やはり光り物には中毒作用があるようで、何か光ってると(ってこの日の装いはすでに全員光ってましたが)さらに光らせたくなるのです。




会場に入ると、すでに宇都宮公演と同じようなセッティングが出来上がっていました。
横にグランドピアノも置いてあったけど最後まで使われる事は無く、アーロンさんのピアノを聴く機会はありませんでした

舞浜公演は宇都宮よりだいぶ曲数が少なく、「舞浜で観りゃ良いや」と思わずに宇都宮でも出来るだけ観るようにしておいて本当に良かったと思いました。
とはいえ、舞浜では自分の出演無しで落ち着いて観る事が出来ましたので、宇都宮では見落としていた事を発見したり、新たに学んだ事も沢山ありました。
ここでは宇都宮ではまったく観られなかった日本のお教室の舞台もたっぷりと観られて………って、文字が緑色なのは偶然ですよ~。意味なんかないですってば~。


ともあれ、何かやたら炭水化物の多いお食事を頂きつつショーを楽しみ、舞台が跳ねたらまたまたバスと電車を乗り継いでミラコスタへ。

って、なぜ直接ヒルトンに泊らず、わざわざこんな往復をしてまでミラコスタなのか?
その答えは簡単です。



そこにサローネがあるから。


我々のミラコスタ愛のすべてがサローネに注がれているとまでは申しませんが、かなり重要なポジションを占めているのは確かです。
それは今回の参加者の皆さん(のうち数名)にも共通しているらしく、中にはサローネでのカクテルタイムを楽しみにヒルトンの最後に出たコーヒーを断ったという素晴らしい気合いの入れっぷりの方も(笑)。
強行軍で疲れていたにもかかわらず、閉店時刻まで存分に堪能させていただきました。




そして翌日。幸いこの日の天気も上々で、朝一でトイストーリー・マニア!に参りました。



で、2回目ファストパス利用時の私のスコアがコチラ。左のは四代目です。彼女もたまに1万点超えとかしてて驚かされます。



とりあえず「1時間のベスト」は獲った。まあ~大した点数じゃないのですぐ抜かれたと思いますが

ううう、せめて25万点は安定して超えられるようになりたいものだ。
まだまだムダ撃ちが多い気がするんで、もっと効率よく当てられるように頑張ろう。


こういうツアーをやってると時々何の集団か忘れそうになりますが、あくまでも本業はダンス集団です。
でもダンス仲間で遊ぶのはなかなか楽しいものです




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2月19日(水)のつぶやき

2014-02-20 04:58:56 | 徒然話

大好きなミスドのトリュフドーナツ6個入り。トッピングはアーモンドとストロベリーとマシュマロが各2個あり、マシュマロを最後の楽しみに取っておいて他の4個を食べ終えたところで、マシュマロのうち1個を母に、もう1個を娘に奪われた。………泣いていいスか。


さあ今夜の女子フィギュア、私のイチ押しはリプニツカヤ選手だ。といっても彼女の演技はまだ観てないんだけど(笑)、あのマスコミに対する挑発的な態度とか愛読書はキューバ革命の本とか聞いてるだけで応援する気持がみなぎります。


あと「他の選手の演技なんか見た事無い。その暇があったら映画を観たい」発言も好きだなぁ。だってフィギュアは対戦する競技じゃないんだからライバルとか関係ないっしょ。自分のすべき事を達成するだけだもん。



Valentine's Concert スタジオM出演曲♪

2014-02-19 01:34:48 | ダンス話&スタジオM
本日はLei Na Hoku Valentine's Concert宇都宮公演で私達が踊った曲を振り返りたいと思います
画像は先日と同じく家庭用ビデオの映像を撮影したモノですので、画質が悪くてすみません


(1) Ho'ohaehae



マウイ島のクムフラ、ナープア・グレイグさん(って、最後のロパカお姉様による紹介が「ナープア・ナカソネ」と聞こえたんですけどそれって………???)の素敵なナンバー。
私、昔からこの曲が大好きで、いつか良いアレンジに巡り会ったら絶対踊るんだと決意していたところ、数年前メリモ中継の合間に流れたCMでナープアさんバージョンを知り、速攻ゲットした経緯がございます。
ほんと、この歌でのナープアさんの魅惑的な歌い方はまさしく内容にピッタリ! この調子で誘惑されたら骨抜きにされそうです。
私も男を手玉に取る感じでワルく踊りたいわ~(まあ現実の私は喪女なんですがねナープアさんと違って)。

当日の音合わせの時、とりあえずほとんどのメンバーがヘアスタイルだけ本番仕様にセットした状態でステージに上ったところ、当のナープアさんが「その髪型ステキ!赤くしてる人は特にイイわ!!」とお褒めくださいました
いぇーい、この髪型こそ今回のスタジオMのコダワリのひとつなのでございますよ~。そこにいち早くお気づきになるとは流石ですナープアさん。

Ho'ohaehaeの生演奏はウェルドン・ケカウオハさんも演奏に加わり、それはそれはパワフルでゴージャスな仕上がりでした
CD版よりオトナ度が上がっていて嬉しかったです。なんというか夜のライヴハウスの感じ。それもだいぶ遅い時間帯になって盛り上がって来た辺りの。

なので私の踊りも変わりました。よりワルい方向に
そんな私に一番近いイメージとしては「ボディランゲージ!ハッ!!」のアースラ様あたりですかね(笑)。

ノったのは我々ダンサーだけではなかったようで、ミュージシャンの皆さんも大変ノリノリで「ヒュー!」とか言いつつ演奏してくださいました
しかも、最後に我々がミュージシャン席に向かって投げキッスすると、全員が投げキッスし返してくださるご褒美エンディングでした


(2) Lei Ana O Manoa I Ka Nani O Na Pua



アーロン・J・サラーさんの名曲、一度は踊りたかった悲願の曲ですので、もう衣装から激しくこだわっております。
マーノアといえば緑。マーノアらしい緑を求めて探しまわった結果、うちのマミちゃんもかつて住んでいたマーノアの深い緑、優しく降り注ぐTuahine雨をみごとに再現する美しい生地と巡り会えました。
また、フラのドレスはカクテルドレスと違って踊ってナンボですから、動いた時に最も美しく見えるシルエットなのもポイントです。
とはいえ、舞台が明るくなっただけで拍手と歓声が沸き上がっているところを見ると、立ち姿もそれなりに美しく出来上がったと思われひと安心です。

そして、フラのステージにおいては致命的にドレスとマッチしてないレイや髪飾りがせっかくの美しいドレスをぶち壊している悲劇を何度も目にしておりますので(笑)、そういった悲劇を避けるのはもちろん、むしろドレスを引き立てる装飾品選びにもこだわりました。

有難いことに、こだわり抜いた衣装を彩る照明も素晴らしいものでした。
やはりマーノアであることを意識してか背景は緑一色。それも異なる系統の緑がグラデーションをなしており、思い描いていたとおりの深い緑に包まれたステージが出来上がっていました。

映像で検証したところ、同じ位置にとどまっているのはせいぜい6小節程度という鬼仕様のフォーメーションも、練習を重ねた甲斐あってごくスムーズに行われていました。
先ほどのHo'ohaehaeとはガラリと趣を変えた上品でエレガントな踊り方も皆さんGJでしたよ




エンディングは本番直前に届いた舞台見取図を見て急遽集まり方を変えました。
ミュージシャンの皆さんとのバランスが良い状態で締められたと思います。
アーロンさんもBeautiful! Beautiful!!とお褒めくださいましたです。


この曲の時もウェルドンさんが演奏とコーラスに参加してくださってました
今回は演目の関係上、ウェルドンさんの曲で踊れないのが残念だな~と思っていたので、こういう形で参加していただくことができて本当に嬉しかったです。
ウェルドンさんの演目がひととおり終わって楽屋にお戻りになったところでお会いしたら、「ボクはいつもアナタ達のフラを楽しんでいるよ。みんな素敵。アンダーザシーも楽しみ!」とおっしゃってくださいました


(3) Mahina O Hoku / Aloha Wau Ia 'Oe



いよいよナタリーさん&イオラニさんご夫妻によるゴージャスなデュオのご登場です。
ゴージャスなナタリーさんに引けを取らぬよう、そして彼女の持ち歌の中でも特にゴージャスであるこの曲に相応しくなるよう、私達もゴージャスに作り込みました。
というか、この読売&ティアレの皆さんの衣装はお蔵出しこそ昨年春ですが、その時点ですでに今回のバレンタインコンサートを想定していたため、この舞台に映えるような工夫が随所に施されております。
想定どおり、このブラウスはまるでラインストーンのようにキラキラと絶え間なく煌めいていましたし、スカートの柔らかな光沢も効果的でした。
さらに今回は髪型を一新してみました。このヘアスタイルの方がこのヘッドドレスに合ってますね。

それにしてもナタリーさんはまたまたゴージャスだった
高い位置で華やかなアップにしたヘアスタイルに豪華なヘッドドレスを着け………って、完全にウチとダダ被りです
いえいえ、断じて我々のスタイルはナタリーさんのそれを真似したわけじゃないっすよ(去年のナタリーさんはダウンヘアに大きなティアレを着けてらっしゃいましたし)。


しか~し、服装がゴージャスなだけではないのだ。
読売&ティアレの皆さんはこの曲をかなり突貫工事で覚えたにもかかわらず、いつも以上に熱心に練習を重ね、まるで長い時間をかけて踊り込んだ曲のように完成度を高めました
フラがたんなる体操ではなく感情ありきのものである以上、ウチは杓子定規的に揃えることは決してしないのですが、それでも角度やタイミングが揃っているのは群舞において非常に重要なことです。
ホント、よくこの短期間でこれだけ揃ったなあ~。今回の出来映えは大変誇らしいです
出演した皆さんは自画自賛して大丈夫ですよ
つーか、世の中にはグループ総出でえっらいドヤ顔で踊っている日本人ダンサーが驚くほど多いのに、ウチの生徒さん達にはそういう人がいないなあ(笑)。

ナタリーさんの歌声はやはり美しく伸びやかで、かつドラマチックに感情が込められていて、ウチの皆さんもかなり感情移入して踊っていたそうですし、私自身も思わずナタリーさんの妹さん・シェルシーさん的な踊り方になりそうでした。
う~ん、日常的にあの歌声に合わせて踊ってたら、オラナさんとこの女の子達がああいうドラマチックな感情表現をしたくなるのも分るわぁ。ましてそこにお父様のハワードさんの重厚な歌声まで加わろうものなら、ほんとシェルシーさんばりに感情がこもりそうです。

それを思うと、生演奏なら何でもいいってモンじゃないんだよね、やっぱり。
ナタリーさんやイオラニさん、そしてハワードさんの歌と演奏が素晴らしいものであるからこそ、それと表裏一体であのドラマチックなオラナ・スタイル(もとをただせばアンティ・ブロッサムのスタイル)になるんだと思います。
「生演奏であることに意味がある」んじゃない。「上質な生演奏であることに意味がある」のです。



そんな素晴らしい歌声に感謝を込めて、最後にお二人の方を向いてご挨拶しました。


(4) Nani Ahiahi



「上質な生演奏」といえば、この方をおいて語ることは出来ません。
ロパカお姉様です。

もう私、宇都宮に降臨したお姉様の御姿を拝見しただけで感極まって足元にひれ伏したくなりましたが、それを必死で堪えて踊り出したら、あの歌声の神々しいのなんのって。
そして、最初の'Auheaの滑り出しの軽やかなことといったら!!! まるで、あるかなきかの風にふわりと乗って空中に舞い上がる羽のよう。

私ゃ己のフラ人生のすべてをこの'Auheaの踊り出しに懸けましたよ。
ロパカ様の歌声と同じく、ふわりと空気に乗ってさりげなく軽やかに、しかし丁寧に万感の思いを込めて'Auheaのモーションを行う、この一瞬のために私はこの30年間精進して来たんだと感じました。

ロパカ様の歌い方はCDよりさらにドラマチックでありながら軽やかだったので、我々の踊りもそれに合わせて微妙に変わりました。
ですので、今後この曲をCDで踊ることは沢山あっても、今回バレンタインコンサートで踊ったバージョンはこの一回限りだと思います。
生演奏のつもりで踊ろうったってそうはいかないのだ。踊りはそのとき耳に入って来る音に感応して変化するものなので。

この曲ではロパカ様だけでなく、一緒に先ほどお世話になったアーロンさん、そしてショーン・ピメンタルさんも演奏に参加してくださいました。
つーかショーンさん、今まで「テハニのご夫君」なんて脳内ポジションにしといて本当にごめんなさい。
しかもテハニが出産間際のハラを恥ずかしげも無く露出して踊ってるのの後ろで演奏していたイメージがあまりにも強すぎてイタい人認定していて本当に本当にすみませんでした。
今回のステージでそういった先入観が取っ払われ、ショーンさんがいかに素晴らしい実力をお持ちのミュージシャンかようやく分りました。
でも、素晴らしい腕前をお持ちだからこそ、ああいうバカップル的な夫婦共演はおよしになることをお勧めします。
せめてあの時のテハニのハラがあんなでなければ、もう少し印象も違っていたんだが(笑)。
(※解説:ごく私的な見解ですが、まがりなりにもプロダンサーなら出産間際のハラなぞ人様に見せるもんじゃありません。みっともないったらありゃしない。人前で踊るならせめて隠す努力をしていただきたいものです)


閑話休題。
それと照明も素晴らしかったです。
私はこの曲を「マジックアワー」(日没前の僅かな時間、一日で最も景色が美しく見える一瞬)のイメージで踊っているので、まさにそのイメージどおりの色遣いで嬉しかったです。
ちなみにこの衣装は、日没間近の太陽の最後の光に照らされてキラキラと輝く情景と同時に、この曲のモデルになった女性のこともイメージしています。
我々も個人的に良く存じ上げている、とてもエレガントで気高く美しい方なのですよ。


(5) Under The Sea



そしていよいよアノ曲です。


この曲、演奏する方々にとってはなかなか難題だったようです(すみませぬ…
そのため、「この曲は充分に練習してから音合わせをしたい」というお申し出があり、私達は一旦楽屋へ戻って待機しました。
他の日本のお教室の音合わせをひととおり終えてからアンダーザシーの練習が始まり、しばらく経ってOKが出たところで再びステージに戻りました。


戻ってビックリ。
演奏メンバーが凄まじ過ぎます。
まず、先ほどからピアノであの独特の旋律を練習なさっていたアーロン・サラーさん。
そして今回真っ先にこの曲を歌うことをOKしてくださったナタリーさん。
そしてそして、なんとッ!! あのイカイカ・ブラックバーンさんまでも!!!!!


イカイカさんといえば、最近はNa Hoaでの活躍も目覚ましい若手実力派のお一人です。
今回もトラディショナルなハワイアンからR&Bのロマンティックなラブソングまで、素敵な歌声を聴かせてくださっています。
その方がアンダー・ザ・シーの主旋律(要するにセバスチャンのパート)を歌ってくださるですとッ

さらに驚くべきことに、イカイカさんはこの曲のサビ(早口言葉のようなところ)では完全にセバスチャンの声マネをしてくださって、あのカリブ訛りの音楽家のカニ(改めて書くとえらい難しい役どころだな)をかなり忠実に再現なさっていました。

アーロンさんも私の持参したiPadの元歌を何度も聴き(っつーかあらかじめ主催者に元歌送っておいたのに渡してくれなかったのだろうか)、ご自身で納得が行くまで何度もリハーサルを繰り返し、素晴らしいクオリティに高めてくださいました。

そしてナタリーさん!
わざわざこの曲のために今までよりさらにゴージャスな衣装にお色直しし、我々ダンサーと一緒にポーズをとり、美しいハーモニーでイカイカさんの歌声をさらに迫力あるものにしてくださってました。

というか、元歌にはこんなゴージャスなコーラス無いぞ~。この歌と演奏をデモテープにしてディズニー本社に送って、新しいショーや作品に使わせるべきなんじゃないかしら。
特にアーロンさんは数年前のTDLのスティッチイベントのパレードの楽曲に参加したり、ディズニーのハワイアンアルバムで歌ったりしてらっしゃるんだから、このさいアンダー・ザ・シーを売り込んだらいいと思います。


うっかりミュージシャンの豪華さに圧倒されて自分達の演技について書くのを忘れてしまった(笑)。

もう、この曲の反響たるや凄かったです。
一発ぶちかますぜ!という思いで選んだ曲とはいえ、まさかこれほどまでとは思っておりませんでした

まず本番前の時点で、この曲の音合わせが始まるやいなやカウイさんがスマホ片手に駆け込んで来て客席のド真ん中に陣取り動画を撮り始めました。
しかも撮りながら&撮った後に何度も親指立てて「GJ!!!」のジェスチャー。

いやはや、光栄です。光栄ですがそんなカブリツキで撮られるといくら何でもプレッシャーです(笑)。

と思ってたらカウイさん、本番の時も舞台袖から撮ってる!
あっウェルドンさんも撮ってる!!
ダンサーの女の子まで撮ってる!!!

気づいたら袖にハワイのゲストの皆さんがステージのそば近くまで集結して観ている&撮影しているという、一種異様な光景でした。


そういえば今回、カウイさんと一緒にクネヴァ様も場当たりから帰って来た我々をわざわざ出迎えてハグして再会を喜んでくださったんですが、よくよく考えたらクネヴァ様って、前回の公演時は楽屋で本を読んでいらっしゃるお姿を拝見しただけで、直接お話ししたことはなかったんですよね。
なのにどうしてこんなにウチのことをご存知なんだろう……???
と考えて謎が解けました。
カウイさん、前回からウチの写真やら動画を色々撮ってらっしゃったので、クネヴァ様も後からそれをご覧になって覚えていてくださったんですね、きっと。


エンジョイしてくださったのはハワイの皆さんだけではなく、客席でご覧になっていた方々からも嬉しい反響を頂きました
まず、ステージが明るくなってポーズをとった瞬間、客席から今までで最大のどよめきが起りました
その後もずっと客席からの手拍子が途絶えず、大変テンションが上がりました。
ある生徒さんのお友達は「本物のディズニーのショーみたい!」と言ってくださったそうです。

踊り終わったところでミュージシャンの方も「モウイッカイ!」と叫んでたり、ステージに戻って来たロパカ様が開口一番「スゴイネ~」とおっしゃったり、実に楽しい一曲でした


ぐは、今回の記事長過ぎる(笑)。
何か総括の一文を入れようと思ってたけど、これ以上長くなると炎天下の校長先生のお話みたいだからやめとこう…。








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真冬のフラフェスティバル@大江戸温泉物語・日光霧降

2014-02-18 05:43:55 | ダンス話&スタジオM
まだまだ続くLei Na Hokuネタは一旦お休みしまして、本日は新たなイベントの告知をしたいと思います

約1年半ぶりに「大江戸温泉物語・日光霧降」で踊る事になりました


夏にこちらのプールで行われるフライベントに2回ほど出演させていただいたのですが、実は昨年は「ナーレイさんが出ないならヤダ」と言って辞退してしまったのですね(笑)。
だってさ~、生演奏なら誰でもいいってわけじゃないもんなぁ~


そんなワガママな我々にもかかわらず、昨年のフライベント時にいらっしゃったお客様が「今年はスタジオMじゃないの?楽しみにしてたのに。スタジオMが出るならまた来るわ~」という旨のあまりにも有難過ぎるコメントをくださったそうで、そのお陰でウチにオファーが舞い込んできました。

ありがとうございます
ご期待に添えるよう頑張ります。
幸い、衣装も曲目も先日のValentine's Concertでお蔵出しした初物が沢山ございますので、新鮮なものをご覧いただけると思います




今回の出演はプールではなく(あの施設は夏期しか営業してないのです)、隣接する宿泊&温泉施設の方です。
そちらに特設ステージを作り、「真冬のフラダンスフェスティバル」と称してお食事や宿泊にお越しのお客様向けに夜8時からショーを行うとのこと。
やったあ温泉だ温泉だ(テンション

夕食のみは2,500円、二食付きの宿泊はなんと6,700円だそうです
あまりにも安くてボク驚いちゃったよ。
しかもここのバイキングは結構美味しく、タイミング良く「宇都宮餃子食べ放題」のフェア期間中らしいですぜ(※自分が食べる気満々)




フラフェスティバル期間は2月24日から28日です。
が、スタジオMダンスアカデミーの出演は28日(金)のみです。
繰り返します。スタジオMの出演は28日(金)です。



なんで執拗に繰り返したかと申しますと、チラシの表記がめっさ分りづらいからです
「真澄&良奈先生」って、なぜフルネームで書かない 惜しいにもほどがあるッ! ちょっとのところで「福田」まで入れてよう!
しかも「スタジオM」だけじゃ※類似品にご注意ください状態だ!(笑)


ともかく、このチラシによれば夏のイベント時と同様ハワイアンショップ「Hula Hawaii」も出店するそうなので、ご興味のある方はそちらもどうぞ

しっかしフラハワイ、ほんの10数年前まで輸入事業の片手間にフラ関連の物を取り扱ってて、スタッフはみんなピカケとプルメリアの区別もつかない勢いだったのに、よくもまあここまで大きくなったもんだ。商売上手なんだねえ。
未だにちょっと当時のおバカキャラ(?)を引きずっているのか、主催イベントやカタログのセンスに「アレッ???」と思うこともあるけどね。
まあ今回フラハワイの絡みは出店だけなので大丈夫だ問題ない(笑)。


スタジオMは昨日雪ニモマケズこのイベントのためのリハーサルも済ませ、これからの10日間で踊り込んで参ります。
先日のホールとはまったく違う舞台、ワクワクしますね~。
私は目が悪いものですから、こないだのように大きいステージだと客席の様子がほぼ見えないので、こういうお客様との距離が近い舞台がとても好きなのです。
近距離ステージに相応しく、クネヴァ様の影響を色濃く受けた繊細なハンドモーションを研究しておこうっと(笑)。






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2月16日(日)のつぶやき

2014-02-17 06:04:00 | 徒然話

先日朝一でシーに入る時、私の前に入った車椅子の女性が、ゲートからしばらく離れた所で車椅子からおりて歩いていた。私辺りより余程しっかりした足どりだった。このテの行為を「サムラゴーチする」と呼んだらいいんじゃないかと思いながら彼女の後ろ(※早くて追いつけない)を歩いた。



Valentine's Concertから思う事(2) 美麗ダンサーに酔う!!

2014-02-17 04:06:00 | ダンス話&スタジオM
本日の記事を書くにあたり、非常に残念な事をお知らせしなくてはなりません。

来年のLei Nā Hōkū Valentine's Concertは栃木では開催されないそうです

う~ん、まあ予想できた事ではあるんですけどね~。
こんな地方にこれだけ豪華な出演陣が揃っているイベントが来る事自体なかなか有り得ない事だからこそ、今回ウチの関係者の皆さんにも「来年は無いかも」と言っていたんですもの。
予想どおりだったとはいえ、やっぱ悲しいわ~

まあ、日本の出演団体の数も東京大阪よりはだいぶ少ないですしね。いくらウチが頑張っても、大都市の出演曲数をカヴァーできるほどは無理ですわ~。
もっとも、ウチは何か頑張ったとかではなく、「出たい人は出て観たい人は観る」という普段どおりのスタンスで行っただけなんですけどね。
出演者も観覧者も良い席で素晴らしいショーを観る事が出来て、とても良いイベントだっただけに残念です。


ですので今日は、もう(少なくとも当分は)地元に集う事の無いであろう豪華出演陣の皆さん、特に観客として感動しながら拝見したダンサーのお話をしたいと思います。


最初に申し上げておきますと、今回のハワイからのゲストのうちダンサーとして最も私の心を強く揺さぶったのは、ロパカお姉様とクネヴァ様です。

ぅおっと、よく考えたら二人とも今回は「ダンサー」じゃないんだっけ(笑)。
ロパカお姉様ことカウマカイヴァ・カナカオレさんはシンガーとして、クネヴァ様はクムとしてカムエラを率いていらっしゃったのです。
でも、お二人が演目の途中で見せてくださったフラはまさに至高でした


クネヴァ様は冒頭のオリ(内容からしておそらくカムエラのハーラウ・チャント)を詠ったのと、本番中に2曲(舞浜では1曲)ソロで踊ってくださいました。

そのフラの美しい事ときたらもう。
マミちゃんなど、楽屋の小さいモニターで遠くから観た瞬間に「」となり、慌てて袖に駆けつけたらクネヴァ様が踊っていらっしゃったのであります。



クネヴァ様の踊りはおそらく今回のハワイからの出演者で最もウチの系統に近いです。
おそらくフラを学んだ時期や地域がかなりマミちゃんと近いのでしょう。

穏やかな微笑をたたえ、大袈裟な感情表現をする事は無いけれど、確かに細やかな思いが込められている表情。
重心は高め、姿勢は真っ直ぐ、常に誇り高く頭を上げ、ひとつひとつの動作が丁寧でソフト。

そして特筆すべきは美しすぎる手の動きです。
なんて、なんて繊細なハンドモーションをする方なのでしょうクネヴァ様は。
これぞまさしくゴッドハンド!!!

「団体で揃えること」を至上命題に掲げているカムエラの群舞において、この方のような繊細な手の使い方をする事はほぼ不可能であり、ゆえにクネヴァ様ご自身の踊り方の繊細さにフォーカスして来なかった己の不明が悔やまれます。
私、思わず一緒に手を動かし続けてしまいましたよ。もちろんそんなもんじゃクネヴァ様のゴッドハンドをマスターできないどころか、己の手遣いのブッキラボウっぷりを再認識する結果に終わったわけですが、おかげで新たな課題が出来ました。
よおおお~し、クネヴァ様を目標に手の動きを極めるぞ~~~


そしてもう一人、お姉様と呼んでいるけど実はタメなロパカ様です。
何かロパカ様がタメである事を思うと、己の「ほぼイコール年齢」なフラ歴がだいぶムダだったような気がしてすげえ自己嫌悪だわ~(笑)。
…い、いかんいかん。もとより私のフラ人生の相棒は劣等感なのだ。こんな事で落ち込んでどうする。目標は高い方がいいのだ。
(※編集部注:私がフラを始めた30年ちかく前、日本にはフラなどほとんど浸透しておらず、私は20歳あたりまで自分の母と一部の優れたハワイのクム、そしてメリモしか比較対象が無かったゆえ、劣等感の塊でした)


ともあれロパカ様のフラは本当に神々しかった。
今回はあくまでもご自身が歌う中でごく軽く踊るだけでしたが、ステップひとつ踏まず優しく手をひらめかすその動作だけで充分に感動的に踊っていたのです。

もうね、ロパカ様を拝見していると、必死こいてより大きく腰をスウィング(※スウェイではなく)しようとしたり、「ココで眉を動かす」だの「2番はこの顔で」だなんて細かい取り決めに振り回されて踊ってるのがもう全部バカバカしくなってきます。
フラってもっと自然なもの、自分の内部から無意識に溢れて来るものであるべきだよね。
本当に本物のフラ、神様が愛でてくださるフラはそういうフラだと思うんだなあ。

ロパカ様はまさに神様に愛されているというより、最早ご自身が神様じゃないかというくらい、「これぞまさしく本物のフラだ」と呼ぶべきものを体現していらっしゃいました。
その神々しいフラが私の地元で踊られたと思うとまた身体中から変な汁が(※はい変態そこまでー)


そして、ロパカ様の歌声にも同じ力が宿っていました。
今回はもちろん素晴らしいミュージシャンばかりが揃っていて、全員うっとりするような歌唱力をお持ちなのですが、その中でもロパカ様は別格の物をお持ちでした。

どなたかロパカ様と同じく「持ってる」歌手の方がいらっしゃったと思ったら………
思い出しました。美輪明宏様です。


'12年と'13年の紅白で記憶に新しいように、美輪様の歌声は「歌」というよりも「語り」であり、感情の起伏に応じて歌い方も変幻自在になります。
ある時は慈雨のように優しく降り注ぎ、ある時は感情の昂りが力となって激しく聴衆の胸を打つ、あの歌声は確かにロパカ様と共通するものがあります。
ロパカ様の歌はハワイ語なので聴衆の殆どは意味を解しないと思いますが、意味の分らない人さえも感動させる力を持っているのは、このためなのではないでしょうか。


…はっ、フラの話をしているつもりだったのに、つい脱線してしまった。
とにかくお二人のフラに(そしてロパカさんの歌にも)共通している最重要事項は「丁寧である事」、これに尽きます。

当り前だろって?そんな事は無いんですよコレが。
ハワイのクムでさえ、必ずしも全員が充分に丁寧に踊れているというわけではなく、また一部の(特に日本人の)ダンサーにとっては残念なお知らせですが、「一生懸命踊っている」イコール「丁寧に踊っている」ではありません。

逆に言えば、内輪のパーティーなどで軽~く踊っていても、丁寧に踊れている人はそれだけで魅力的です。
丁寧に踊る事で初めてストーリーを雄弁に語る事が出来る美しいフラになるんですね。




丁寧といえば、ダンサーとして出演したナターシャ・オダさんも丁寧度が増してさらに美しい踊りになってました。

もともと私達はどちらかというとお母様のディーディーさんのフラの方が好きで、ターシャさんの踊りをもっと自然に繊細にしたような踊りなのですが、ターシャさんのフラもだいぶその領域に近づいているのを感じました。

もっとも、十数年前のミス獲得時から彼女のフラの魅力は変わっていません。
彼女の最大の武器は姿勢のバランスの良さ
とてもきょくたんなジョニさんのスタイルを見事にモノにしています。
そんなジョニさんの…というよりターシャさんの踊り方を真似しようとして見事に撃沈しているダンサー達を、私はどれだけ観て来た事か!(笑)

ターシャさんの姿勢は一見、フラのそれとしてはカーヴィー過ぎるように見えますが、上半身と下半身のバランスが良いためそれが鼻につきません。
また、コレこそ最も重要な事ですが、彼女は上半身が本当に静かです
胸から上がピタリと動かず芯がしっかり通っているので、クネッとした動きをしても大丈夫なのですね。

彼女のコピーに失敗した皆さんを見ていると、中心に芯が無かったり、上から下まで節操無くクネクネしてしまったりして撃沈しています。
さらにタチの悪い事に、そういう人達の多くが自分が色っぽいと勘違いしてしまっているので始末に追えません。

ターシャさんくらいカーヴィーに踊る場合、表情とか全身からあからさまに色気をムンムンさせてしまうとやり過ぎ感が強まり、一気にヒワイアンダンスに転落します。
その点本家のターシャさんは、姿勢や目線の持っていき方が色っぽいわりに、表情やハンドモーションなどでは無闇矢鱈に色気を振りまいておらず、そういうところのバランスも絶妙です。

このままいくとターシャさん、お母様に比肩する魅力的なダンサーになっていくだろうなあ。
今後の成長を楽しみに見守りたいと思います(年上だけどw)。




それからマナラニさん。去年ミスになったばかりの若きダンサーです。
彼女を間近で見た感想はとにかく教科書的!模範演技!!
徹頭徹尾「フラとはかくあるべし」という踊り方で、変にこなれた感じも無く若々しいひたむきさが前面に出ていて、これを見た審査員の皆さんの中にイヤな気持になった人はいなかったことでしょう。


私が一番好感を持ったのは、フラよりむしろオリやカーヘアですね。
たぶんナープアさんの指導が良かったんだと思うけど、彼女の持ち前のハスキーヴォイスも相まって、ソフトで正確な発声は大変耳に心地好く、人前でオリを詠いカーヘアをしてカヒコを踊る以上はこうであって欲しいと切に願いたくなるようなクオリティでした(誰に対して切に願っているかは訊かないで)。


もちろん、フラもミスに相応しい見所がたっぷりでした。
丁寧である事は言うまでもなく、ココの教室の踊り方の傾向として若干お尻が後ろに出っぱり気味なんですが、マナラニさんはそれ以上に上半身の姿勢が良いため、お尻だけが悪目立ちする事もありません。
また、これまた教室のスタイルであろう大きめの歩幅も、彼女の場合それに合わせてしっかり体重移動&自然なヒップのスウェイを伴っているため、上と下の動きがギクシャクなんて事もありません。
こりゃナープアさん、2回出場させて何としてでもミスにとなるわねえ。

というか、日本の皆さんには「今回のミスは珍しく痩せてて綺麗ねえ」とかいった見方に終始せず、ちゃんと彼女の踊りそのものを観て勉強していただきたいものです(笑)。
ミスになった人には必ずそれなりの理由があります。皆さん若いですからまだまだ未熟だったり荒削りだったりする部分はありますが(バーニスさん、チェリッサさんのように出場時点ですでにかなりの域に達している奇跡の例外は除く)、少なくともミスに選ばれた時点の踊りを見ると、何かしら輝いている部分が見つかるはずです。

とりわけここ15年以内くらい、アロハ先生の三女ケオラさんあたり以降にミスになった人はハズレがかなり少ないといえましょう(※皆無とは決して言わないけど)。
おそらく、その辺から若い世代の名ダンサーが育って来たのでしょうね。




そうそう、今回はそのケオラさんの上のお姉さんであり、ご自身もミスに輝いたカプア・デリレイ・モエさんもゲストダンサーとしていらっしゃいました。
上のは彼女の似顔絵です。人物の顔を描くのがヘタクソな私が描いたにしては割と似てない?(笑)
綺麗な方なんですよね。顔立ちがどことなく色っぽいケオラさんに比べて、正統派美人という感じ。

カプアさんは今回の宇都宮公演のとき、この衣装を着ているウチの生徒さんに「その生地見せて~!!」とおっしゃって、手にとって矯めつ眇めつなさっていたそうな。

そうなんです、この生地はひとくちにベルベットといっても只のベルベットではございませぬ、他に類を見ないシャンデリア様の煌めきが…ってそれはまた別の話(笑)。








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その話はまたいずれ…………

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