仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

テンションがものを言う。Ⅱ

2009年01月06日 17時38分23秒 | Weblog
 最初は探るような演奏だった。
マサルがボリュームを上げた。それに反応するようにマーの音が変わった。マサルの出すグルーブがマーに届いた。マーが本気になった。一拍を刻むベードラの音が切れを増し、一音一音が輪郭を作った。マサルの一拍がマーの一拍とシイクロした。マーの出すビート感、フィルインのタイミング、確かなキープ力。それらがマサルの心臓をも刺激した。マサルはマーのビートの上で自分のフレーズが自由になっていくのを感じた。
 ハルは感動していた。というより鳥肌が立っていた。