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第2の光合成を発見?「Na+ポンプ型ロドプシン」を持つ海洋細菌

2013年10月21日 | ライフサイエンス

 ナトリウム・カリウムポンプ(Na+, K+ポンプ)とは何か?
 Na+, K+ポンプタンパク質はデンマークのスコウ(Jens C. Skou)によって発見され、1997年のノーベル化学賞が授与されたほど重要な蛋白質。

 すべての動物細胞では細胞の内と外でナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、カルシウム(Ca2+)等のイオンに関し濃度差が保たれており、この濃度差が生命活動の原動力ともなっている。

 例えば、「神経が興奮する」という現象は、細胞の外に多いNa+が、濃度差に従って細胞内に流入することで「活動電位」という電気信号が生じることがその実体である。

 一方、興奮によって失われたイオンの濃度差をもとに戻すのがイオンポンプ蛋白質の働きである。これは、Na+, K+に対するポンプ蛋白質であり、ATPのエネルギーを利用してNa+を細胞内から外へ、K+を外から内へと運搬する。これをNa+, K+ポンプという。同様にCa2+ポンプも存在する。

 今回、東京大学は、これまで考えられてこなかった光エネルギーを使ってナトリウムイオンを菌体外に排出する新しいタイプのタンパク質「ナトリウムポンプ型ロドプシン」を海洋細菌の一種「Krokinobacter eikastus」から発見した。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考HP 科学技術振興機構:光でナトリウムイオンを輸送するポンプ型タンパク質を発見 Wikipedia:ロドプシン ナトリウム・カリウムポンプ

膜タンパク質構造研究
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化学同人
Na/K-Atpase and Related Transport Atpases: Structure, Mechanism, and Regulation (Annals of the New York Academy of Sciences, V. 834)
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New York Academy of Sciences

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教科書を書き換える発見?複雑な血球分化の謎を解明!

2013年09月14日 | ライフサイエンス

 我々の血液はどのようにつくられるのか?
 血液の成分は、造血幹細胞(hematopoietic stem cell: HSC)という、骨髄にある特別な細胞が分化してできる。

 造血幹細胞は、血液のさまざまな成分をつくり出す多文化能力を持っている。すなわち、白血球(好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球、マクロファージ)、赤血球、血小板、肥満細胞、樹状細胞などを生み出す。

 幹細胞の定義は、一個の細胞が分裂の結果2種類以上の細胞系統に分化 (differentiation) 可能であると同時に、幹細胞自体にも分裂可能であり(self renewal)結果として幹細胞が絶える事なく生体内の状況に応じて分化、自己複製を調整し必要な細胞を供給している。

 これまで骨髄幹細胞も、最初に増殖能力を失ってから、「前駆細胞」と呼ばれる段階を経て各種血液細胞に変わると考えられていた。

 ところが、今回、実験の結果、前駆細胞も増殖能力を維持している場合があると判明。さらに、増殖するとともに血小板だけに変わるタイプのほか、赤血球と血小板に変わるタイプ、赤血球と血小板、顆粒(かりゅう)球(白血球の一種)に変わるタイプの3種類あることがわかった。

参考 東京大学プレスリリース:意外な血液細胞の分化モデル Wikipedia:造血幹細胞

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造血幹細胞―基礎から遺伝子治療・再生医療へ
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中外医学社
トコトンやさしい血液の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
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日刊工業新聞社

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光合成で水を分解して酸素をつくる“ゆがんだ椅子”構造を発見!

2013年07月15日 | ライフサイエンス

 ついに光合成の全貌をとらえた!
 日本で、人工光合成のプロジェクトが始まった。 まさかこれほど早く植物が行っているシステムに人類が挑戦できるとは思わなかった。この背景には、さまざまな日本人の活躍がある。

 2011年、ある大発見が世界を驚かせた。植物の光合成の全貌が、ついに明らかにされたのだ。明反応で水が分解する過程は、19個のタンパク質でできた酵素が行う、光化学系IIと呼ばれている。しかし、どの構造が水を分解するのかよくわかっていなかった。その謎を解いたのが、大阪市立大学の神谷信夫教授と岡山大学の沈建仁教授のチーム。

 植物には、水を分解する重要な物質が潜んでいた。それは、マンガンやカルシウムが、ゆがんだ椅子の形でつながった物質だった。これこそが、植物の光合成を支えていたのだった。

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人工光合成―生物学的基礎から工業技術的応用まで
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エヌ・ティー・エス
人工光合成と有機系太陽電池 (CSJ Current Review)
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化学同人

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ウナギの緑色蛍光タンパク質「UnaG」が、「ビリルビン」で光ることを発見!

2013年06月16日 | ライフサイエンス

 緑色蛍光タンパク質 
 蛍光タンパク質というと、2008年のノーベル化学賞の受賞対象となった緑色蛍光タンパク質(GFP, Green Fluorescent Protein)が有名だ。これは、1960年代に下村脩博士によってオワンクラゲから発見された。

 そして、30年が経過して1990年代にGFP の遺伝子が単離され、生きた細胞にその遺伝子を導入するだけで蛍光を作り出すことができることが明らかになって以来、生物学研究における重要なツールとして、多くの研究者に利用されている。

 しかし、蛍光を発するのはオワンクラゲだけではない。葉緑体も蛍光を発しているし、サンゴやイソギンチャクなど、オワンクラゲ以外のたくさんの生物種から新しい蛍光タンパク質が発見されている。色も緑色以外に、様々な蛍光色を発する蛍光タンパク質が発見されている。

 鹿児島大学の林征一教授(当時)らは、緑色蛍光タンパク質がニホンウナギの筋肉にも存在し、精製に成功したことを2009年に報告したが、蛍光の仕組みについては不明だった。

 今回、理化学研究所がその発光の仕組みを解明。研究グループは、ニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)から、緑色蛍光タンパク質に対応する遺伝子を単離。その遺伝子が作るのは139個のアミノ酸からなるタンパク質で、それを“ウナギ”由来の「UnaG(ユーナジー)」と命名した。

 蛍光タンパク質「UnaG」は、何らかの化合物が結合することで初めて蛍光を発することが分かった。研究グループは、その物質は「ビリルビン」であることを特定した。「ビリルビン」は赤血球の色素ヘモグロビンが分解してできる物質である。

 

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光る遺伝子 オワンクラゲと緑色蛍光タンパク質GFP
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世界で一番詳しいウナギの話 (飛鳥新社ポピュラーサイエンス)
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環状mRNAを作ったら、タンパク質をエンドレスに生産!効率が200倍に?

2013年05月27日 | ライフサイエンス

 タンパク質のエンドレス合成
 大腸菌の細胞内でDNA(デオキシリボ核酸)の遺伝情報をコピーする直鎖状のmRNA(メッセンジャーRNA〈リボ核酸〉)を環状のmRNAに作り変えることで、タンパク質を終わりなく合成することが可能となる手法を、理化学研究所と北海道大学薬学部の研究グループが開発した。この手法によれば、長鎖状のタンパク質であるコラーゲンやシルク、クモの糸などを効率よく作れるようになるという。

 生物の体を構成するタンパク質は、細胞核内にあるDNAの遺伝情報をもとに合成される。その過程は、まずDNAの遺伝情報がmRNAに転写され、次に核外で「リボソーム」という“製造マシーン”がmRNA上を移動しながら転写情報を読み取り、その情報に従ってアミノ酸を合成して複数つなげることで1つのペプチド、さらにはタンパク質が完成する。この作業を終えたリボソームは、また次の(あるいは同じ)mRNAの先頭に結合して再び合成を始める。この仕事を終えたリボソームが再び合成作業を開始するまでが、タンパク質合成で最も時間のかかる過程だという。

 そこで研究グループは、この最も時間のかかる過程に注目した。通常が直鎖状となっているmRNAの終点標識を取り除き、末端を先頭につなげることで環状のmRNAを作った。アミノ酸8個からなる「FLAGタンパク質」を作る遺伝情報を1単位に、いろいろな長さのmRNAで直鎖状のものと比べた。その結果、直鎖状mRNAではそれぞれの長さに応じて少量のペプチド断片ができたが、環状mRNAでは長鎖で大量のペプチドが観測され、FLAGタンパク質が連続的に合成された。さらに環状mRNAでは、単位時間当たり200倍ほどの高効率でタンパク質合成が進むことを確認したという。

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参考HP Wikipedia:mRNA 理化学研究所:環状mRNAを用いてエンドレスなタンパク質合成に成功 サイエンスポータル:タンパク質のエンドレス合成

機能性RNAの分子生物学
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実験医学増刊 Vol.31 No.7 生命分子を統合するRNAーその秘められた役割と制御機構~分子進化・サイレンシング・non-coding RNA からRNA 修飾・編集・RNA―タンパク質間相互作用まで (実験医学増刊 Vol. 31-7)
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神経細胞保護物質を発見!脳修復の免疫細胞「ミクログリア」細胞とは何?

2013年04月03日 | ライフサイエンス

 脳の免疫細胞「ミクログリア」
 免疫とは、ヒトや動物などが持つ、体内に入り込んだ「自分とは異なる異物」(非自己)を排除する、生体の恒常性維持機構の一つである。

 免疫は、体内に侵入するバクテリアやウイルスなどを妨害する障壁を創造、維持することで生体を防御する機構である。免疫系は自然免疫(先天性免疫、基本免疫)と獲得免疫(後天性免疫、適応免疫)とに大別される。自然免疫には白血球などの特殊な細胞が備わっており、それらは侵入物が自己を再生産したり宿主に対し重大な被害をもたらす前に発見、排除する。

 血液中にある白血球は、体を病気から守る免疫系の代表的な細胞 である。しかし、脳には白血球が入らないようになっている。脳に侵入できるのは、病気やけがなどで血管が損傷したときだけで ある。白血球の代わりに脳内で免疫防御を担っているのが、グリア細胞の一種、ミクログリアである。

 ミクログリアは通常は突起を多数伸ばして周囲の細胞に接触し、異常がないかを監視している。ニューロンに異常が起こると、形 を変え、ニューロンの修復を手助けするような成長因子を放出する。また、腫瘍細胞や細菌を殺すような分子も出す。さらには、 死んでしまったニューロンや他の脳細胞を貪食して、脳内を清掃 する役目もある。

 今回、脳内の免疫細胞と考えられていたミクログリアの新たな機能が明らかになった。発達期に神経細胞のまわりに集まり、保護するはたらきのあることがわかった。この効果を誘導することができれば、脊髄損傷、脳血管障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった脳の病気やけがなどの傷害の新たな治療法の開発につながると期待されると考えらる。

参考HP Wikipedia:免疫系 日経サイエンス:脳の免疫系をになうミクログリア細胞 マイナビニュース:脳修復の免疫細胞「ミクログリア」は別の機能を持っていた

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脳科学のコスモロジー―幹細胞、ニューロン、グリア
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医学書院
脳とグリア細胞 --見えてきた!脳機能のカギを握る細胞たち-- (知りたい!サイエンス)
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技術評論社

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神経細胞に「忘却促進シグナル」の放出で、記憶を積極的に忘れるしくみ発見!

2013年04月02日 | ライフサイエンス

 私たちはどのように記憶し、どのように忘却するのだろう?
 記憶にはすぐに忘れる感覚記憶や、短時間覚えている短期記憶、長期間忘れない長期記憶などに分類できるが、どれも神経細胞どうしの結び付きが関係している。

 短期記憶も長期記憶もニューロン(神経細胞)どうしがシナプスと呼ばれる結合部でつながったときに生まれる。短期記憶ではシナプスが興奮して一時的に強化された状態になるが、長期記憶の場合、シナプスが恒久的に増強される。長期記憶のメカニズムがはたらくには、ニューロンの細胞核内にある遺伝子情報が読み取られ、タンパク質が合成される必要がある。

 では、忘却にはどのようなシステムが働いているのだろう?

 3月15日、九州大学と名古屋大学の共同研究チームが、神経細胞が「忘却促進シグナル」を放出することによって、記憶を積極的に忘れさせる仕組みがあることを発表した。

 ヒトは記憶力を高めることに懸命になっているが、もし記憶がよすぎたらどうなるだろう?生まれて以降のありとあらゆる記憶が頭の中に残っていたら、とてもではないが精神的にどうかなってしまうだろう。気が付きにくいが、獲得された記憶は適切な時間だけ保持されて、その後に忘れられることも必要なのだ。

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参考HP Wikipedia:シナプス マイナビニュース:神経細胞は「忘却促進シグナル」の放出で記憶を積極的に忘れる

「1分スピード記憶」勉強法
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三笠書房
シナプスが人格をつくる 脳細胞から自己の総体へ
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不規則な生活は肥満につながる!時計遺伝子が働かないとメタボになりやすい?

2013年04月01日 | ライフサイエンス

 不規則な生活は肥満になる可能性大
 よく生活のリズムは大切だというが、寝る前に何かを食べたり、不規則な生活をすると太りやすくなることが、時計遺伝子を使った実験でわかった。

 時計遺伝子(clock gene)は、体内時計をつかさどる遺伝子群を指す。動物では period (per), Clock (Clk), cryptochrome (cry) などが知られている。時計遺伝子に変異が起こると、生物は生活のリズムが保てず、行動にも変化が起きる。

 今回、肝臓の糖・脂質代謝の中核的な役割を担うカギ分子である「C/EBPα」が存在することが見出された。C/EBPαは、生化学的解析によると、肝臓で24時間活動している遺伝子の産物であり、肝臓におけるグリコーゲン合成や糖新生、脂肪の蓄積などに関わるさまざまな遺伝子の発現をコントロールする因子である。

 時計遺伝子が働くと、「C/EBPα」がつくられ、これがグリコーゲン合成や脂肪蓄積する酵素ができるのを制御。その結果、糖や脂肪が代謝されるつまり太りにくい体質になるのである。時計遺伝子が働かないと、C/EBPαもつくられず、糖がグリコーゲンとして蓄積されたり、脂肪が蓄積されたりする。

 発見したのは、産総研 バイオメディカル研究部門の石田直理雄 上級主任研究員らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、現地時間3月11日付けで米オンライン科学誌「PLoS ONE」に掲載された。また、2013年6月25~30日にアイルランドで開催される第22回国際行動学会議で発表される予定だ。

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参考HP マイナビニュース:就寝前の食事や不規則な生活は肥満につながる Wikipedia:時計遺伝子

「時計遺伝子」の力をもっと活かす!: がん、うつ、メタボも防ぐ、体内の「見張り番」 (小学館101新書)
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小学館
NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体III 遺伝子~DNA 第4集 命を刻む時計の秘密~老化と死の設計図~ [DVD]
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体内時計はどうやって時を刻む?鍵を握る「ユビキチン化修飾」とは何?

2013年03月04日 | ライフサイエンス

 体内時計とは何か?
 体内時計とは、生物の体内に備わっている、時を刻む仕組み。 形として目に見える本物の時計のようなものではない。 完全な暗室(逆に常に明るくても良い)に生物を閉じ込め、外部とは隔絶した環境に置いても、およそ24時間前後の周期(人間では約25時間)で、寝たり、起きたり、食べたり、生殖(分裂)したりを繰り返す。その周期をつかさどる仕組みのこと。

 ヒトだけではなく単細胞生物にも存在する他、原核生物であるシアノバクテリア(葉緑体の祖先)にも体内時計の存在が示されている。なぜすべての生物に体内時計が備わっているのだろうか?

 体内時計は、進化上最も古い細胞に起源を持ち、昼間の有害な紫外線下でのDNA複製を回避するために獲得した機能であると考えられている。結果として複製は夜間に行われることとなった。

 今回、体内時計を「速める」「遅らせる」という正反対の働きを持つ2種類のたんぱく質が、細胞内でバランス良く働くことで約24時間周期が保たれることを、東京大学の深田吉孝教授らの研究チームがマウスの実験で明らかにした。28日付の米科学誌セルに論文が掲載された。睡眠障害など体内時計に関わる病気の診断や治療に役立つ可能性があるという。

 研究チームは、約24時間周期で増減を繰り返すCRY(クライ)というたんぱく質に作用する「FBXL3」「FBXL21」という構造の似た2種類のたんぱく質に着目。それぞれのたんぱく質を作れない遺伝子組み換えマウスを暗闇で生活させて調べたところ、CRY分解作用を持つFBXL3は体内時計を速め、CRYを蓄積させるFBXL21は時計を遅らせることが分かった。両方のたんぱく質ともない場合は、数週間後に行動リズムが完全に崩れた。(2013年3月1日 読売新聞)

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参考HP Wikipedia:概日リズム 東京大学プレスリリース:時計タンパク質CRYを分解攻撃から守る新しい体内時計の振動原理

体内時計の謎に迫る ~体を守る生体のリズム~ (知りたい!サイエンス)
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NHKサイエンスZERO 時計遺伝子の正体 (NHKサイエンスZERO)
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産みたいのに産めない?卵子老化のメカニズム特定!DNA修復遺伝子の機能低下

2013年02月14日 | ライフサイエンス

 晩婚化が進む、現代社会
 人生は短い。自分の目的とするものに出会うまでに、人生の半分ぐらい費やしてしまった。それ以外に、やらねばならない事がたくさんありすぎる。

 人生で結婚は大切な目的の一つだが、その前に人は働いて自立せねばならない。無我夢中で働き、気がつくと男女ともに晩婚化が進んでおり、子供をつくり、育てるためのチャンスが少なくなってきていることに愕然としてしまう。

  女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20歳代の半分になる。しかし、多くの女性はこの事実を治療に来て初めて知るという。 晩婚化が進む現代、不妊は先進国共通の課題だ。日本も特異な状況にある。

 30代~40代になると体は健康なのに、妊娠の可能性が低いと告げられる。その理由は「卵子の老化」だという。卵子は、年齢とともに妊娠しづらくなる性質がある。幸い我が家は、両親が高齢であるのもかかわらず2人の子宝に恵まれた。「卵子の老化」の原因はなんだろうか?

 今回、「卵子の老化」の原因を、米ニューヨーク医科大が突き止めた。それによると、卵子のもとになる「卵母細胞」のDNAが傷ついた際、その修復能力が衰えていた・・・。

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参考HP Wikipedia:卵細胞 人工授精

産科女医が35歳で出産してみた
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Newton (ニュートン) 2012年 10月号 [雑誌]
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統合失調症は遺伝的要因による、脳の慢性炎症が要因の可能性あり

2013年02月11日 | ライフサイエンス

 統合失調症と脳の慢性炎症
 統合失調症とは、日本国においては、2002年(平成14年)まで精神分裂病と呼ばれていた。発病率は全人口の約1%程度と推計されている。その昔、精神分裂病と呼ばれた病気である。この症状の担当科は精神科であり、精神科医が診察に当たる。

 今回、科学技術振興機構(JST)、藤田学園(藤田保健衛生大学)、生理学研究所(生理研)らの研究チームは、遺伝子操作により脳内で軽度の慢性炎症を起こさせたマウスは、脳の一部が未成熟な状態になっており、その結果、「作業記憶」の低下や巣作り行動の障害が引き起こされていることを明らかにしたと発表した。

 成果は、藤田保健衛生大 総合医科学研究所の宮川剛教授、生理研の高雄啓三特任准教授らの共同研究グループによるもの。研究はJST戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CREST)の一環として行われ、詳細な内容は、米国東部時間2月6日付けで米国神経精神薬理学会誌「Neuropsychopharmacology」オンライン版に掲載された。

 統合失調症は、あらゆる人種や地域において、総人口の約1%で発症するが、未だに十分な予防・治療法が確立されていない精神疾患であり、近年、その原因遺伝子探索に向けた大規模な「ゲノムワイド関連解析」が実施されている。その結果、統合失調症は単独の遺伝子変異で引き起こされることはごくまれで、多くの場合は複数の小さい効果を持つ遺伝子多型による遺伝的要因とさまざまな環境要因の組み合わせによって発症するものであると考えられるようになった。

 

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参考HP 生理学研究所:統合失調症の症状を持つマウス Wikipedia:統合失調症

ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記 (新潮文庫)
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新潮社
図解 やさしくわかる統合失調症
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サクラの新品種誕生!重イオンビームによる変異誘発と放射線育種について

2012年10月06日 | ライフサイエンス

 サクラの新品種「仁科春果」と「仁科小町」
 理化学研究所(理研)は9月19日、サクラ育種家である山形市のJFC石井農場の石井重久氏と共同で、仁科加速器研究センターの理研リングサイクロトロンから発生する「重イオン(ヘリウムイオンより重いイオンのこと)ビーム」による「変異誘発技術」を用いて、サクラの新品種として「仁科春果(にしなはるか)」と「仁科小町(にしなこまち)」の2品種の作出に成功したと発表した。

 2006年に研究グループは、花の大きさが3.0~3.5cm、花弁数は21~50枚の八重咲きのサクラ「春月花」の枝に炭素イオンを照射し、接ぎ木をして開花した照射集団内で自然に受粉させ、後代の種子を獲得。2009年になってその種子をまき、2012年4月、開花した集団から2つのサクラ新品種を作出することに成功した。

 1つは、花の大きさが春月花に比べて4.1~4.2cmと大きく、花弁数が23~25枚と安定した八重咲きの仁科春果だ。もう1つは、花の大きさが1.3~1.4cmと小さく、花弁数も5枚で一重咲きの仁科小町である。この仁科小町は、サクラでは珍しく、花が完全に開かないぼんぼりのような形(ぼんぼり咲き)となった。なお、今回の2品種の名前の「仁科」は理研加速器の父と呼ばれる仁科芳雄氏に由来している。

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参考HP 理化学研究所:重イオンビームで2つのサクラ新品種誕生 アイラブサイエンス:宇宙種子 JAXA:宇宙種子ミッッション過去例 宇宙種子アサガオ

放射線利用の基礎知識―半導体、強化タイヤから品種改良、食品照射まで (ブルーバックス)
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講談社
品種改良の世界史・作物編
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悠書館

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“2つの顔”をもつネコ「ビーナス」の謎?キメラかモザイクか、単なる偶然か?

2012年09月07日 | ライフサイエンス

 “2つの顔”のネコ
  “2つの顔”を持つ「ビーナス」は現在、世界で最も有名なネコだ。この3歳になるトータシェル(オレンジと黒などのまだら模様。白が加わると三毛ネコと呼ばれる)のメスは、フェイスブックに自分のページを持っていて、ユーチューブに投稿された動画は100万回再生され、先週はテレビ番組「トゥデイ」にも出演した。
  
 理由は一目見ればわかる。ビーナスは、顔の半分が黒一色で目が緑、もう半分は典型的なオレンジの縞模様で青い目をしている。

 どうしてこのような顔を持つのか。カリフォルニア大学デービス校の教授で、イエネコの遺伝について研究しているレスリー・ライオンズ(Leslie Lyons)氏は、ビーナスのようなネコは見たことがないと話す。「ビーナスはきわめて、きわめて珍しい存在だ。しかし、これを説明し、理解することは不可能ではない」。

 

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参考HP アイラブサイエンス: 6匹分が1匹に?キメラのアカゲザル誕生  Natinoal Geograhic news:2つの顔のネコ、「ビーナス」の謎

遺伝子工学実験ノート 上 DNA実験の基本をマスターする (無敵のバイオテクニカルシリーズ)
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遺伝子工学 (バイオテクノロジーテキストシリーズ) (バイオテクノロジーテキストシリーズ)
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イカの色は何色?虹色素胞の色変化の仕組み解明!そもそも動物の色とは何?

2012年08月24日 | ライフサイエンス

 イカの色は何色?
 イカの色は何色だろう?だいたい食べるときの「白」をイメージする人が多いのではないだろうか?だが、購入するときはどうだろう?新鮮なイカは、褐色を帯びているが、鮮度が落ちると白色になる。しかし、生きているイカはまったく違う。釣り上げたイカの表皮が明滅するように変色することに驚きを感じた人もいるだろう。生きているイカは瞬間的に体色を変化させることができる。


 それを可能にしているのは、イカが生まれながらにして持っている「色素胞」という細胞で、表面から黄、赤、褐色の色素(オモクローム色素)が重なり合って配置されている。それぞれの色素胞は筋肉で四方から釣られていて、神経の伝達によって筋肉が収縮すると色素胞の周囲が引っ張られることで色が広がる。逆に筋肉が弛むと色素胞の面積も小さくなって色が消える。

 この他、イカには虹色素胞もあり、それはキラキラと輝く、虹のような色を出す。このメタリックな輝きは、微小なグアニンの板状構造の集まりを持つ皮膚細胞「虹色素胞」が光を反射して生まれる。これは構造色の一種で、サンマやイワシなどの「ひかりもの」にもあり、可視光線がほぼ完全に反射されることで、体色が銀色に見える。

 

 

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参考HP Wikipedia 色素 イカ National Geographic news:イカの虹色皮膚、色変化のしくみ解明 壊れかけたメモリーの外部記憶:動物の色素-多彩な色彩の世界

 

動物の色素―多様な色彩の世界
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内田老鶴圃
色素細胞―機能と発生分化の分子機構から色素性疾患への対応を探る
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慶應義塾大学出版会

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海は資源だ!深海エビから有望なバイオマス「新酵素(セルラーゼの1種)」発見!

2012年08月17日 | ライフサイエンス

 海に眠る豊富な資源
 尖閣諸島の魚釣島に上陸し、不法入国の疑いなどで逮捕された中国の活動家らは、8月17日強制送還され香港に戻った。中国と台湾は尖閣諸島の領有権を主張している。しかし、それは1968(昭和43)年に日本、中華民国、韓国の海洋専門家が国連アジア極東経済委員会の協力のもと、尖閣諸島付近を含む東シナ海の海底調査を行った結果、世界第2位にもなる大量の石油資源が埋蔵されている可能性が指摘されてからのこと。

 日本政府は、それ以前に中台が尖閣諸島の領有を考えていなかったことは「サンフランシスコ講和条約第3条に基づき、米国の施政下に置かれた地域に尖閣諸島が含まれている事実に、異議を唱えなかったことからも明らか」としている。(産経news)

 海に囲まれている日本、領土は世界第61位で、世界の陸地のうちわずか 0.25%しかない。しかし、海の広さは領海と排他的経済水域を合わせた広さで世界6位となる。海洋には手つかずの資源が眠っている。これを利用できるかどうかに、我が国の未来はかかっているといっても過言ではない。

 今回、海から新たな資源が発見された。海洋研究開発機構は8月16日、世界最深のマリアナ海溝などに生息するヨコエビの1種から、繊維質を糖類に効率的に変える新たな消化酵素を発見したと発表。バイオマス(生物資源)を基にした燃料や食料の生産に応用が期待できる。同日付の米科学誌プロスワンの電子版に掲載された。

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参考HP 海洋開発機構(JAMSTEC):マリアナ海溝世界最深部に棲息する深海エビから新セルラーゼ発見

日本は世界4位の海洋大国 (講談社プラスアルファ新書)
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講談社
海洋資源大国 日本は「海」から再生できる―国民も知らない海洋日本の可能性
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海竜社

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