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自然科学大好き!「自然」は地球、宇宙、人、社会、宗教...あらゆるものを含みます.さあ、あらゆる不思議を探検しよう!

1964年ノーベル物理学賞 タウンズ・プロホロフ・バソフ「メーザー、レーザーの発明および量子エレクトロニクス」

2017年05月01日 | ノーベル賞

 量子エレクトロニクスの幕開け

 1964年、第64回ノーベル物理学賞の対象となったのは「メーザー、レーザーの発明および量子エレクトロニクス分野の基礎研究」である。

 メーザーとは(Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation)の略で「誘導放射によるマイクロ波増幅」という意味。これをマイクロ波(Microwave)の代りに光(Light)にすると、皆さんご存知の、レーザー(LASER)となる。

 宇宙を観測すると、分子雲の分子ガスが高密度の状態になって、分子同士ぶつかったり、星などから強い放射を受けたりすると、いくつかの種類の分子が電波を出しやすい状態(逆励起状態)になることがある。そこへ外から電波が入ると、刺激を受けた分子が電波を放出する。

 放出された電波はまた次の分子に刺激をあたえて電波を放出させ、次から次へと電波が増えていき、そのガス雲を出るときには、入ってきた電波の強さは高い倍率で増幅される。こうして「電磁波を発生する」天体ができる。太陽もそのような天体の一つである。このようにして増幅された電波は、波のそろった強力な電波となる。これがメーザーである。

続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/ 

参考 Wikipedia: チャールズ・タウンズ

レーザーはこうして生まれた
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第62回ノーベル生理学医学賞 ワトソンとクリック「核酸の分子構造および生体における情報伝達に対するその意義の発見」

2016年08月30日 | ノーベル賞

 ノーベル賞受賞者の栄光と転落

 おそらく誰もが聞いたことはあるであろう「DNA」。細胞の中にあるひも状のものが生物の設計図であるとは驚くべき発見だった。このDNAの構造が2本のリボンがらせんを描くような美しい姿であることを発見したのが、ワトソンとクリックであり、これは20世紀最大の発見といわれている。二人は1962年のノーベル医学・生理学賞を受賞した。

 ところがつい最近、2014年12月、ジェームズ・ワトソン(86)がノーベル賞メダルを米ニューヨークのクリスティーズでオークションにかけた。存命中の受賞者のノーベル賞メダルが競売にかけられるのは異例のことだ。何があったのだろうか?

 ワトソンは2007年10月、新著宣伝のため英国を訪問。英日曜紙サンデー・タイムズのインタビューに対し「アフリカの人々の知能は私たちと同じという前提で社会政策がつくられているが、すべての知能テストがそうではないことを示している」と発言。 「今後10年内に遺伝子が人間の知能に差をもたらしていることが発見されるだろう」と人種によって知能指数が決定されるという人種差別に当たる持論を堂々と展開した。

続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/ 

参考 Wikipedia: ジェームズ・ワトソン フランシス・クリック

ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実
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第62回ノーベル化学賞「球状タンパク質の構造研究」 ぺルーツとケンドルー世界初!たんぱく質の立体構造解明

2016年08月29日 | ノーベル賞

 タンパク質の構造解析

 私たちの体は数十兆個もの細胞からなっており、一つひとつの細胞の活動が私たちの「生命」の基本となっている。細胞はさまざまな成分からできているが、なかでもタンパク質は、細胞の構造をつくり、生命活動を推し進め、調節するという大切な役割を果たしている。

 細胞の中ではたらくタンパク質は何万種類もあり、それぞれが独自のかたち(立体構造)とはたらき(機能)をもっている。細胞の活動の鍵となるタンパク質の構造と機能を解明することは、生命のしくみを理解する上でとても重要である。また、多くの病気は細胞の活動の不調に由来するので、病気の治療法を開発するのにも大切だ。さらに、動植物や微生物を上手に利用して食料や有用物質を生産するのにも、タンパク質の研究は貢献する。

 これまでの研究により、タンパク質の構造を解析するための基本的な手法はほぼ確立されている。生命にとって重要なタンパク質の構造が次々に明らかになり、これに伴って機能の解明も大きく進んだ。だが、タンパク質の中にはまだ構造の分かっていないものも多く存在する。

続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/ 

参考 Wikipedia:ジョン・ケンドルー マックス・ペルーツ

進化を続ける構造生物学: 新たなタンパク質機能の解明と創出 (DOJIN BIOSCIENCE SERIES)
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第62回ノーベル物理学賞 レフ・ランダウ「凝集系の物理、特に液体ヘリウムの理論的研究 」

2016年08月28日 | ノーベル賞

 大粛清の嵐の中で

 1962年のノーベル物理学賞の受賞者は、旧ソ連の物理学者レフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウである。ランダウの授賞理由は「凝集系の物理、特に液体ヘリウムの理論的研究」である。

 時代は第二次世界大戦前夜、1937年、KGBはハリコフ研究所の数名のドイツ人物理学者と一団の科学者を逮捕した。ランダウの友人であったシュブニコフ(Lev Shubnikov)とロゼンケ ーヴィチ(Lev Rozenkevich)は、その後処刑されるがその前に、ランダウが反革命組織 を率いていることを「告白した」。ランダウは、ハリコフを離れてもっと安全な場所に逃れねばならないと考えた。

 彼の上司であったカピッツアが1934年、モスクワにある物理問題研究所の理論部長という地位をランダウに提供したので、彼は2月にそこへ向かった。間もなく、ランダウの友人コレツとルメルもそこに転勤する。そして、1年もたたない1938年4月28日、ランダウと二人の友人は逮捕さそこで逮捕された。罪状はスターリンを批判するビラを作成したことであった。

続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/ 

参考 Wikipedia: レフ・ランダウ

物理学者ランダウ―スターリン体制への叛逆
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場の古典論―電気力学,特殊および一般相対性理論 (ランダウ=リフシッツ理論物理学教程)
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第60回ノーベル生理学・医学賞 バーネットとメダワー「後天的免疫寛容の発見」臓器移植への道

2015年09月13日 | ノーベル賞

 1960年のノーベル生理学・医学賞

 1960年のノーベル生理学医学賞は、「後天的免疫反応の発見」である。受賞者はオーストリアのウイルス学者、フランク・マクファーレン・バーネットと、イギリスの生物学者、ピーター・ブライアン・メダワーである。後天的免疫反応とは何だろうか?

 免疫は体内に侵入した異物を排除するシステムだ。通常の場合ウイルスや細菌、寄生虫といった抗原に対して、免疫反応が起きる。移植された臓器や輸血された血液にも免疫反応が起きて、拒絶反応が起きることがある。

 この説明には自己と非自己という表現が使われるが、非自己を排除することにより、正常な状態を維持しようとするものである。もともと体内にある自己には免疫は作用しないが、本来は非自己なものであっても、自己に害を及ぼさないものには免疫が働かない状態を免疫寛容という。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 Wikipedia: ピーター・メダワー フランク・マクファーレン・バーネット 薬の情報: 免疫の特徴と働き

メダワー 免疫学序説
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第60回ノーベル化学賞 ウィラード・リビー「炭素14を用いた年代測定法の研究」

2015年09月12日 | ノーベル賞

 年代測定法とは?

 大昔の古文書、縄文時代の土器、恐竜の化石の年代は、どうやって調べればよいのだろうか?

 年代測定(absolute dating)は、現在手に入れられるものから、その年代(古さ)を測定する技術である。 年代には、どちらが古いか比較することで順序を決める相対年代と、実際の年を単位として計る絶対年代があるが、絶対年代を測定するのが年代測定である。また、当時の古文書の調査も別の分野となる。

 絶対年代を測定するには、放射年代測定法や熱ルミネッセンス法、電子スピン共鳴吸収法、古地磁気法、年輪年代学、氷縞・年縞などの方法がある。

 このうち、放射年代測定法は、調べるものに含まれる放射性核種(炭素14、セシウム137、鉛210など)の壊変度合いを測る。

 

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同位体岩石学
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恐竜大絶滅の謎と木星ネメシス―年代測定法の崩壊が導く結論‐4500年前、恐竜は生きていた!! (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス―ネオ・パラダイムASKAシリーズ)
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第60回ノーベル物理学賞 ドナルド・グレーザー「泡箱の発明」 原子より微細な素粒子の世界

2015年09月11日 | ノーベル賞

 1960年のノーベル物理学賞

 1960年のノーベル物理学賞は「泡箱の発明」である。受賞者は米国の物理学者ドナルド・グレーザーである。

 泡箱(bubble chamber)は、ニュートリノなどの粒子を観測するための装置の一つ。1952年にアメリカの物理学者ドナルド・グレーザーによって発明された。

 グレーザーはこの功績により、1960年度のノーベル物理学賞を受賞している。 原理は霧箱に似ており、過熱状態の透明な液体(主に冷却された液体水素)を満たした空間を粒子が通過することにより、粒子が通過した部分の水素が気化し、泡として観測される。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 日経サイエンス: 現代物理学の歩み「泡箱」

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第59回ノーベル生理学・医学賞 オチョア・コーンバーグ「RNAおよびDNAの(人工)合成に関する研究」

2015年05月18日 | ノーベル賞

 人工DNA,人工RNAの誕生

 塩酸と糖が結合したヌクレオシドがリン酸と結合するとヌクレオチドになる。ヌクレオチドがリン酸エステル結合でつながったものを核酸という。1957年、イギリスの生化学者、アレクサンダー・トッドは、ヌクレオチド及びヌクレオシドの構造に関する研究とその生合成、並びに補酵素の研究によってノーベル化学賞を受賞した。

 ヌクレオチドが結びついた核酸の代表としてRNAとDNAがある。RNAとDNAの違いは糖の違いだ。DNAの役割は情報の蓄積・保存。RNAの役割は情報の一時的な処理、と機能は異なるが、パソコンのハードディスクとメモリの違いと考えればわかりやすい。

 1955年、セベロ・オチョアが発見したポリヌクレオチドホソホリラーゼは、RNAポリメラーゼの一種で、ヌクレオチドを重合させてRNAを合成する酵素である。この酵素は後のコドン(遺伝暗号)解明の基礎研究となった。1966年に完了した遺伝暗号の解読もノーベル賞を受賞している。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 Wikipedia: セベロ・オチョア アーサー・コーンバーグ

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第59回ノーベル化学賞 ヤロスラフ・ヘイロフスキー「ポーラログラフィーの理論と発見」

2015年05月17日 | ノーベル賞

 ポーラログラフィーとは何か?

 1959年のノーベル化学賞は、「ポーラログラフィーの理論および発見」をしたチェコの化学者ヤロスラフ・ヘイロフスキーに贈られた。ポーラログラフィーとは何だろうか?

 溶液に浸漬した2つの電極の間に電圧をかけると、2電極間に電流が流れる。電圧をいろいろ変えて電流を測定する装置をポーラログラフという。このとき得られる電流と電圧の関係図をポーラログラム、または電流−電位曲線といい、ポーラログラフを用いた研究をポーラログラフィーと呼ぶ。

 2つの極のうち、電圧をかけるときの基準になる極を対極、もう一方を作用極と呼ぶ。厳密には、作用極に滴下水銀電極を用いた測定装置をポーラログラフといい、その他の電極を用いたものをボルタンメトリーというが、実際にはあまり明確に区別して用いられてはいない。

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参考 Wikipedia: ヤロスラフ・ヘイロフスキー 志方益三

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第59回ノーベル物理学賞 セグレとチェンバレン「反陽子の発見」そしてディラックの海

2015年05月16日 | ノーベル賞

 反陽子の発見とポール・ディラック

 1928年に電子の相対論的な量子力学を記述する方程式としてポールディラックは、ディラック方程式を考案した。この方程式から導かれる電子の負エネルギー状態についていわゆる「ディラックの海」と呼ばれる解釈を提案した。

 この解釈では電子の電荷と符号が逆で大きさは同じ電荷を持ち、電子と同じ質量を持つ粒子(反粒子)の存在が予言される。ディラックは当初この予言された新粒子を陽子ではないかと考えたが、後に電子の反粒子である陽電子がアンダーソンにより1932年に実験的に発見された。

 1933年にポールディラックはエルヴィン・シュレーディンガーと共にノーベル物理学賞を受賞している。受賞理由は「原子の理論における新しい生産的な理論形式の発見」である。

 ディラックの予言した電子の反物質である陽電子が発見されたが、同様に陽子には反陽子、中性子には反中性子があることがわかっている。

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参考 Wikipedia: オーウェン・チェンバレン エミリオ・セグレ

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反物質―消えた反世界はいまどこに?究極の鏡の謎にせまる
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第58回ノーベル生理学・医学賞 「一遺伝子一酵素説」「遺伝子組み換えと形質導入」

2015年04月16日 | ノーベル賞

 一遺伝子一酵素説

 一遺伝子一酵素説(one gene-one enzyme hypothesis)とは、遺伝子研究の過程で唱えられた仮説で、個々の遺伝子はそれぞれ一つの酵素を指定するものであるとする説である。

 遺伝子が酵素に関わっているとの見方はそれ以前からもあったが、生物学の分野で広く認められるようになったのはビードルとテイタムによる研究以降である。彼らはアカパンカビの栄養要求株という生理的形質に関する突然変異と、その遺伝について研究することで、この説の根拠を確定した。この説は遺伝子の役割を酵素を通じてタンパク質という特定の物質に結びつけた点で重要である。

 この説は、遺伝子の働きを具体的な物質の存在と結びつけたことに大きな意義がある。特に、酵素は基本的に蛋白質であり、それらはすべてポリペプチドというアミノ酸が数珠繋ぎ(一次構造)になったものを元にしているから、遺伝子にはそれが何らかの形で情報として保存されているのではないかとの想像を促すものである。これは、遺伝情報のあり方そのものの探求へとつながり、その結果として遺伝子暗号がDNAの塩基三つを単位にアミノ酸配列を記録しているという発見につながった。

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参考 Wikipedia: J・W・ビードル  E・L・タータム

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第58回ノーベル化学賞 フレデリック・サンガー「インスリンの構造研究」

2015年04月15日 | ノーベル賞

 インスリンと糖尿病

 厚生労働省の2012年国民健康・栄養調査によると、生活習慣病の一つ糖尿病が強く疑われる人と、可能性を否定できない「予備軍」の人の合計は約2050万人と推計されることが分かった。調査を始めた1997年以来初めて減少に転じ、前回07年調査から約160万人減った。それでも世界の糖尿病人口は予備軍も入れると約3億8000万人にあり依然として高い水準にある。

 糖尿病は血液中のブドウ糖(血糖値)が増加する病気だ。血糖値が高いと血管を弱くするため、腎臓病や脳梗塞などの合併症を引き起こす。しかし、ブドウ糖はエネルギー源なので血糖値が低いと意識の混乱、集中力の散漫、眠気、発語困難、頭痛などの症状を起こす。

 従って、血糖値は一定の範囲に保たれる必要があるのだが、血糖値を一定に保つ中心的な役割を果たしているのがインスリンである。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値を上げるホルモンには副腎髄質ホルモン(アドレナリンなど)、副腎皮質ホルモン(コーチゾール)、成長ホルモンなどがある。しかし、血糖値を下げる作用のあるホルモンはインスリンしかない。

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参考 Wikipedia: フレデリック・サンガー インスリン

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第58回ノーベル物理学賞 臨界の証明「チェレンコフ効果の発見とその解釈」

2015年04月14日 | ノーベル賞

 東海村JCO臨界事故で見た“青い光”

 東海村JCO臨界事故は、1999年9月30日に、茨城県那珂郡東海村に所在する住友金属鉱山の子会社の核燃料加工施設、株式会社ジェー・シー・オー(以下「JCO」)が起こした原子力事故(臨界事故)である。

 この事故の原因は、高速増殖炉の研究炉「常陽」用核燃料の製造工程における、JCOのずさんな作業工程管理にあった。 JCOは燃料加工の工程において、国の管理規定に沿った正規マニュアルではなく「裏マニュアル」を運用していた。

 原料であるウラン化合物の粉末を溶解する工程では正規マニュアルでは「溶解塔」という装置を使用するという手順だったが、裏マニュアルではステンレス製バケツを用いた手順に改変されていた。

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参考 Wikipedia: パーヴェル・チェレンコフ チェレンコフ放射

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第57回ノーベル生理学医学賞 ダニエル・ボベット「クラレ様筋弛緩剤の合成に関する研究」

2015年01月29日 | ノーベル賞

 生物毒を利用する

 われわれの身の回りには、毒(生物毒、天然毒)をもつ生物がいる。毒をもつ生物は、ある種のバクテリア、菌類、原生動物、植物、爬虫類、両生類、魚、ウニとヒトデ、軟体動物、および昆虫など多岐にわたる。

 植物では、トリカブト、ケシ、南米のコカの葉、インド大麻などが毒(植物毒)をもつことが知られている。生物毒の働きとしては、赤血球を破壊する溶血毒、細胞や組織の壊死を引き起こす壊死毒、主に動物の神経系に作用する神経毒などがあるが、捕食のための武器として使われる毒は神経毒が中心となる。

 ツボクラリンは豆科の大樹コンドデンドロントーメントスの樹皮からとれる毒であるが、クラーレとよばれ、南アメリカのインディオ達は矢の先にこれを塗り毒矢として用いた。ニコチン性アセチルコリン受容体を阻害し、筋への信号伝達を遮断。筋肉にのみ作用し、筋弛緩を引き起こす。呼吸困難を引き起こすものだが、人工呼吸機を併用することで、外科手術に利用される。

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第57回ノーベル化学賞 アレクサンダー・トッド「ヌクレオチドとその補酵素に関する研究」

2015年01月28日 | ノーベル賞

 DNAの構成単位「デオキシヌクレオチド」

 遺伝子工学の進歩がめざましい。遺伝子操作の技術を利用して、有用な物質や生物を多量に生産しようとする応用研究が進んでいる。

 例えば京都大学山中教授が作製に成功した、iPS細胞(人工多能性幹細胞)では、皮膚細胞のDNAに特定の4つの遺伝子を導入することで、さまざまな細胞への分化が可能になり、再生医療への応用が期待されている。

 ある生物のDNAに書かれた全遺伝情報のことをゲノムと言い、ある生物の全DNA配列を決定するような研究をゲノムプロジェクトというが、2003年には、ヒトのゲノムプロジェクトも完了し、医学に応用する研究が進められている。

 1952年、A.D.ハーシーとM.チェイスは、バクテリオファージを用いて、DNAが遺伝物質であることを直接に確認(ハーシーとチェイスの実験)。DNA が遺伝物質であることが決定的になった。では、DNAはどんな物質でできているのだろうか?

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参考 Wikipedia: アレクサンダー・トッド ヌクレオチド ヌクレオシド

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