ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
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Uさんのミャンマーレポート 7

2018年05月12日 | Uさんの旅レポ
VN942便の謎 その3


通路をはさんで斜め右前方のシートに座っていた女性が
いきなり振り向いて、
「日本の方ですよね」と少し訛っているが、流ちょうな日本語で話しかけてきました。
「チェックインのとき見かけたものですから」

どうやらとなりの席は日本人のご主人のようで、こちらを向いて丁寧にお辞儀をされました。
「あのー、100ドルは貰われましたか?」
「は?何ですか、それは?」
「どうもこの中に迷惑料として100ドル貰った人達がいるみたいなんです。
「私達は貰ってないのですが」
「え! 本当ですか?」
「今貰っていないベトナム人達がベトナム航空の職員さんに抗議してます。
どうなるのかは私があなたたちに教えますから」


揉めて当たり前でしょう。アナウンスせーや!ベトナム航空

乗客たちと職員の押し問答が続いています。
斜めうしろの金髪ギャルたちからは、いつになったら出発するのか、とこれまた大声が飛んできます。

私の隣の韓国人男性に100ドル貰ったかどうかそっと尋ねると
あっさり「もらったよ。えっ、お前貰ってないのか?」
チェックインの時、別のカウンターへ行くように言われ、
そこでパスポート、搭乗券を見せ、書類にサインしたら貰えたよ」とニッコリ。

少しずつ状況がわかってきます。
どうやら10時以降にチェックインした乗客たちには100ドルが支払われ、
我々や日本人男性とベトナム人女性のカップルのように、
10時以前にチェックインした者にはナシのつぶて。
そりゃあ貰ってない者たちが怒り、騒ぐのも無理はありません。

ベトナム人にとって100ドルはものすごい大金のはず、
かくいう私だって目の前にあの白い100ドル札がひらめけば・・・・・・
たぶん10時以降にチェックインカウンターで迷惑料を執拗に要求した強者がいたのでしょう。

ハノイでの駐機の間に世間話を隣同士話しているうちに、
貰った、貰ってないが発覚し、大騒ぎになったようです。

「まだ貰ってない人は、タンソンニャットのベトナム航空カウンターで貰えることになったようです。もしよかったら、私についてきてください」
さきほどの女性からありがたい言葉を頂戴しました。
こうして私達はめでたくビッグマネーを手にすることができたのです。
意外とベトナム航空もいいエアラインかもしれません、フフフ。

もちろんいろいろお世話になった、日本人男性と国際結婚されているベトナム人女性には丁寧にお礼を言って別れました。ラッキー!!

追記

今考えてみますと、100ドルの件、英語でのアナウンスは
一切なかったので、貰ってない不幸な人々も多数いたかもしれません。 
さてこの100ドルX約100名分 どこが負担するのでしょうか?


私からの返信


こりゃ意外な結末。
Uさんがお得で終わるとは、想像もしませんでした。あな悔し。
終わりよければ全てよし。
100ドルなら、私もハノイ経由にします。

今年後半に、プノンペンーホーチミンー福岡の便を考えていますので、
ハノイ経由の上、一人200ドルの迷惑料を払うよう交渉してきます。

放送しなかったのは、今流行の隠蔽ですな。
黙ってりゃ分からんし、ごねるやつだけ黙らしとけばいい、という発想でしょう。
それにしても運がいい。
日本語女性が声を掛けなければ、貰えるはずの100ドルも幻だったというわけですね。
本当にラッキーでした。

今後の旅行の参考に致します。
何かあったらごねます。

さて、約1万ドルという多額の弁償金の負担。
ミャンマーが支払うべき金なのでしょうが、とてもそれは考えられない。
ベトナム航空の裏金かな。
ベトナム政府への貸し、としてベトナム航空が負担した、というところではないでしょうか。
穿ちすぎかな。
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