masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

元売は系列SSがあるから元売なのだ。

2013年03月23日 | ガソリンスタンド

3月22日 ぜんせき「論説」より

口銭を守りたい、と切望するSSの最大の阻害要因は同一商圏内の廉売である。

その価格表示が自らのSSの仕入価格よりも安価な場合、とても平静ではいられない。

業転に変化した元売玉が、その元売自身の系列SSを苦境に陥れる構図だ。
であるとしたら、いくら業転化したとはいえ、自社の物流網から放出された玉に対して、それがSSで売られる局面まで、元売は責任を持つべきである。

自らが出荷した玉が、どのように転がろうが、決して、自らの系列仕切りを下回るような小売値付けにつながらないようにする管理責任が、元売にはあるだろう。

今週のガソリン小売価格。
消費税込みの近距離のSS届けベースのガソリン卸価格は、いわゆる業転が139円前後、系列は144円前後(※2者の仕入時点でね)だろう。
ところが全国の廉売SSの中には140円割れのPB勢に交じって、れっきとした系列SSが複数登場する。
スポット仕入れであるはずのないJA系SSも登場する。
SS名称などから推計すると、オープニングセールなどの特殊要因ではなく、廉売が常態化している。

間違いなくその周辺では、自らの仕入れ価格よりも安価な小売価格を実現する競合SSの存在で、口銭が守られるどころか、売れば売るだけ赤字が膨らんでいって悲鳴を上げるSSが存在している。

系列SSがあるからこそ、元売は元売なのだ。
その系列が苦しんでいるのに、玉を垂れ流す一方で、子会社SSには廉売追従を奨励するかのようにして、数量の最大化を追い求めているかのように映る。

系列を1円下げれば、恐らく業転は3円上がる。
価格が折り合わなければ無理に売らなければよい。
折り合ってしまう弱さを、系列高にしわ寄せしてはいけない。

*****

※元売はさぁ、系列に対しては“下限値”なんていう自分勝手なモノを当てはめてくるんだよね。

下限値っていうのは簡単に言うと市場連動性という今の仕切り方式だけど、その市場の値段がいくら下がっても、「これ以上下げたらコスト割れしちゃうんで、系列にはここまでしか値下げしないよ」っていう、元売だけは採算割れしないようになっている“値”なんだけどね、業転はそんな下限値なんて関係ないからどんどん値段が下がるワケ。
この3週、系列は灯油がずっと下限値適用されてるんだよね。

その割りに巡回業者の灯油の値段が18リッター1850円でウチと40円しか違わない。
リッターでは2.2円。
・・・・
しっかりマージン乗せてはる(笑)

・・・・・

水は低きに流れるが如く、全ての消費者も安値に流れるとしたら、数量インセンティブを与えられた大資本しか生き残れない。
本当にこのままでは社会インフラとしての供給網は崩壊してしまうかもね。

元売は大型セルフを残して供給責任は果たしていると言うかもしれないけど、果たして消費者は納得してくれるのかな...?


記事には関係ないけど

枯れ草も美しい。

***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。










元売への要請文

2013年03月23日 | ガソリンスタンド

3月18日 ぜんせきより(※青文字はmasumi)

SSネットワーク壊滅の危機 卸方式見直しなど5項目

★業転玉と系列仕切りとの価格差解消
(競争条件の公平性)

★販社SSに対する率先垂範の指導
(即日改定するべき販社が周辺の安値SSに追随して廉売競争を助長しているケースがあることから、仕切り制度の信頼性を確保するためにも即日転嫁を率先垂範するよう要望)

★SS取引実態を踏まえた卸価格方式への見直し
(一部元売において毎週のように期中改定が行われ、小売市場が混乱しているため)

★SSの“公共インフラ”としてのPR活動の強化
(災害時や過疎地域への供給確保を含め、「石油の力」だけでなく、SSが必要不可欠な公共インフラであることをPRする活動の強化を提言)

★元売にとって系列SSはどういう存在か
(中小系列SSが苦境に陥る一方、元売販社SSやPBが販売シェアを高めていることについての懸念から、元売各社に「系列SSはどういう存在か」という根本的な問題点について改めて問う意向)

※3月22日のぜんせきの論説を後で別記事に載せます。




SS過疎化の原因は



“燃料販売の壁”語る若手

業転を購入してもまだ沿線上のPB量販店の価格と競争できない現実に、「PBは自社SSの3倍の集客力。それで同じものを売っていることが信じられない」と本音を漏らす。
「もともと元売系列でやってきたが、それではやっていけない。商社系列に転籍して量販SSと競ったが、それでもやっていけない。このうえ何をすればよいのか」と途方に暮れている。
こうした声に若手経営者からは「SSの潜在能力は顧客が必ず来店してくれることにある。それを引き出すためには、もうガソリンに頼った商売を改めることも考えなければならない」と話している。

※masumiさんは資本力や販売数量が勝っているトコロと価格競争なんかする方が間違っていると思う。
数量インセンティブもあるような相手と我慢比べして勝てるわけない。


油屋は油でやっていけたら、
価格に流されない目の前のお客さんを大事にしていけば、それで商売が成り立てば良いと思うけどなぁ・・・。

(* ̄σー ̄)ゞヘヘ♪

一応それで今までやってこれたし、多分まだそれでやっていける気がしてるよ。

え?他に何も技とか能が無いだけのハナシやろ?ってか
ヘヘヘ(;^◇^;)ゝバレタ?


公取委の対応強化求める声



廃業増加でSS減少 供給網維持に支障も



***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








元売はどう向き合うのか

2013年03月20日 | ガソリンスタンド

3月19日 燃料油脂新聞より※青文字はmasumiさん、リンクには)

先ずは社説、守られるべきは系列の矜持

(一)
ガソリンは系列と系列外の仕切り格差がリットル5円以上(※2者時点での格差)が常態化している。
灯・軽油もほぼ同水準の値差がつく。
いわゆるブランド格差だが、これではたまらないと系列外仕入れが増えつつある。

全国石油協会の平成24年度版経営実態調査によればガソリン(レギュラー)の系列外仕入れ比率は販売業者(2030社)の35%強、軽油が44%、灯油は50%を占める。

系列外を購入し、系列仕切りとの値差を薄めざるを得ない、やむを得ない窮状だが、いびつな仕切り体系を反映している。

(二)
商社系の系列外品の取り扱いが急増しており、市中への流通量増大を裏付けている。
資源エネ庁のヒアリング調査(平成23年度)で国内ガソリン販売量に占める商社系比率は15%を突破した。
直営SSや系列SSの減少で系列向け販売量は減ったが、非系列向けが12.8%も伸び、400万キロリットルを上回った。
全石連の調査を実証した格好だ。
これまで販売量の20%程度が系列外取引と見られてきたが、もはや過去の「推定値」にしか過ぎない。

(三)
系列仕切りが高く、十分な競争力を持てないことが系列外購入の増加要因だ。
一方でガソリンは65%、灯油50%、軽油56%の製品が元売系列業者の手で販売されている。

もちろん仕切価格に不平や不満がないわけではない。
経費を切り詰めて油外に活路を求め収益改善に取り組む。

「系列外を一滴たりとも購入した事がない」と胸を張る業者は少なくない。
ロイヤリティー(忠誠度)の高い業者の撤退が相次ぐようでは系列販売網は瓦解する。

元売はどう向き合うのか。

※忠誠は元売に対してではないですよ。
お客様に対して業転玉を系列玉と偽って売るような真似は出来ないということです。



油外でガソリンマージン損失分撤回 「容易では無い」


※安値で集客が出来てこそ油外も売れる。
公取で警告を受けたミタニが安値販売していた理由もそれだものね。

こうちゃんが配達に出たら役立たずのmasumiさん一人っていう状況では、折角お客さんの方から油外商品の注文をしてくれても「申し訳ありません」とお断りするしかない。

「顧客に喜んでもらえる日常業務」という記事に、「仕事とは空いた穴を埋めること」と書いてありました。
そこに書かれていたことは、規制緩和以前なら3者店の当店でも「当たり前」に行われていたことです。

先ほども新規の方から灯油の配達依頼の電話を受けましたが、お断りさせていただきました。
仕切り格差などの諸問題によって、穴を埋めるための人手を補充することも儘なりません。



商標権盾に業転購入けん制 元売と信頼築けず転籍も

系列玉と業転玉の卸格差が競争力を大きく左右するため、ブランド料が課せられていない業転玉に食指を動かす中小業者も少なくない。
関係筋の調べでは、仕入れ価格の高さ・仕入れ先選択の自由がない・系列内の差別的な取り扱いなどが不満の元で、業転購入の意思を強める業者が増加していることが読み取れる。

同一商圏内の価格差拡大、さらに系列玉回帰を求める元売姿勢が表面化するなかで、商社系入りも含めた転籍などさまざまな手段を検討する中小業者が増加の気配を強めている。

※例えば全ての顧客がマークを気にしていない個人など、系列であることが必要ではない店は、業転玉を仕入れるのならマークを下ろしてほしい。
そうすれば系列であることが必要で100%系列仕入れをしている店は、消費者に対して説明が付くようになる。

差別対価による価格の違いは、「あれは子会社や大手なので数量インセンティブが与えられているからです」と説明が出来る。

しかもそういった店舗はセルフなので棲み分けも可能だと思う。

今は混ぜこぜ過ぎてセルフより安いフルがあったり、窓拭きや給油をしてくれるセルフがあったりして何が何だかワケが分からない。

兎に角、価格差の説明が付くようにしてもらいたい。




「業界を寸断するつもりか」 岡山県内から元売に批判的な声

元売は系列の競争力強化を今年度の方針として示す考えのようだ。
だが、競争力強化は系列統治の反面教師になる可能性もあり、岡山県内からは「業界を寸断するつもりか」との批判的な声も。

市場は小売業界の思惑を離れ、仕切りに関係なく乱高下を繰り返しているのに、元売はコンプライアンスを理由に口を挟まない。

※元売はコンプラ以前に企業倫理がなってないと思う。

その中で競争力強化を煽ったらどうなるか。
「市場は荒れるに任せ、そこから這い上がったところが競争力のある勝者という考えか」と経営トップの一人は反発。
それでは多くの小売業者が死滅してしまう。
元売のやり方は「真綿で首を絞めるようなもの」とみているのもこのためだ。
小売業界はこれに気付き出してきた。

経営トップの中には「事業部門は石油以外にもあるが、業界の場合売上が大きい割には利益率が低すぎる」と言及。
その一方で、高利益を上げている企業があることに「どうやったらあれだけの利益が出るのか」といぶかる。

※何かあるよね、絶対。
だから赤字なんですよ
さらに大きな企業ならこんなミミッチイことじゃなくて・・・元売も絡んだ調整とか???

小売のトップはほとんどがオーナー経営者だ。そのトップがソッポをむき出したら、元売が進める施策も水の泡と化す。
果たして「販社だけでいい」と突っぱねることができるのかどうか。

※元売は「販社だけでいい」と思っているハズ。
消費者が何十キロも車を走らせなければならなくなっても、「そこ(販社)まで行けば給油出来るでしょう」「だから供給責任は果たしていますよ」という考えなんじゃないのかな?
だってそうでなければ、こんな状態のまま・・・っていうか、こんな状態になってもまだ「競争力強化」とか「生き残り」とか言ってるんだもん。
絶対そうだよ。

・・・だから、消費者の声が必要です。


SS業者の倒産
帝国データバンクによると、2月は6件に増加(前月より1件増)
負債総額は3.3倍(6億6700万円)増の9億5300万円。だそうです。


***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








15円マージンは暴利か

2013年03月16日 | ガソリンスタンド

「安値が消費者惑わせる」 3月15日燃料油脂新聞より

横浜市の販売業者は「仮に現金価格が145円であれば、会員割引などを含めた仕上がり価格は143円前後に落ち込むはず。
100%業転ならばともかく、税込み換算で143円前後の系列仕切りではどう考えても採算は合わない。
ガソリン販売ではゼロマージンでも油外(収益)があるから大丈夫、という考え方は不当廉売にあたらないのだろうか」と話す。

一部の安値が下げ圧力となって市況を引き下げた結果、販売業者の経営を圧迫しているが、同時に一般消費者を惑わせるケースも現れている。

**********

3月上旬に厚木市の販売業者はリッター当たり15円のマージンを乗せて税込み163円の現金価格で販売。
給油客が「暴利だ」と騒ぎ始め、その後電話でもひとしきり文句を言った後、消費生活センターにクレームの電話を入れた。

消費生活センターの職員も「(周辺の価格から考えて)150円程度が通常の価格ではないか」ということで、神奈川県石商※に問い合わせた。

神奈川県石商では仕切り価格から考えて163円の現金価格は何の不思議もないこと、むしろ周辺(大手資本のセルフ)の140円台の価格が異常であることなどを説明して何とか話は収まった。

「一部のSSが仕切り以下か、それに近い価格でガソリンを売っているが、事情を知らない一般消費者にしてみれば、そうした価格が当たり前の価格に見えてしまう。
消費者を惑わせるような状況は放置しておいてはいけないのではないか。
また、消費生活センターの職員などが事情を理解していないということも問題だ。
安値店が経営的に疲弊するのは勝手だが、消費者をミスリードすることで業界全体に大きな迷惑をかけていることを看過すべきではない」

*****
(※リンク貼っているトコロに★印付けました)

最近は無いですが、うちはこういうコト何度も何度も経験しました。

人間が出来ていないmasumiさんは、仕舞いには消費者に悪態をつくこともありました。
請負人越後屋の中で書いた、給油したポリ容器をお客の手から奪い取り中の軽油を地下タンクに戻して、「帰れ!」と追い返した話も実話です。(これはこうちゃんだけどね^^;)

誤解されて誹謗中傷され、その誤解を解こうとしても聞く耳すら持って貰えず、捨て台詞で去っていかれる。
これは本当に悔しく情けないことなのです。


それが何度も重なると、性格も歪んでくるのです。

お客さんに逆切れしたり、悪態までついてしまうようになるのです。

でもそれは私の器が小さいからで、同じような状況の中でも堪えている人の方が断然多いということをお断りしておきます。


それにしても腹立たしいのは消費生活センターです。

>消費生活センターの職員などが事情を理解していないということも問題だ。

私は消費生活センターに手紙を出したことがあります

厚木市の消費生活センターの職員が事情を理解していなかったということは、情報の共有化すらしていなかったということですよね。
しっかり問題意識を持って働いてほしいものです。


しかし今回、石商に問い合わせてくれたことは幸いでした。
もし元売に問い合わせていたらと思うとゾッとします。
元売のホームページのQAにあるような模範解答しかしてくれないでしょうから。



石商(石油商業組合)は、県や府など支部単位でこれらに事後対応するのではなく、組合員のために全石連として大手新聞に意見広告を出してほしいです。

もしそれが何らかの事情で無理なら、店頭に掲示できるポスターを全石連の名前で作ってほしいです。

いまこそ非常事態現卸格差は中小SS生存不能と。


組合員のための全石連は、
石油販売業者の経済的、社会的地位の向上、ならびに石油製品の安定供給などによる消費者の皆様の利益保護を目的として設立されました。

このように消費者保護も謳っていますよね。

このままガソリンスタンドの数が減れば消費者利益の逸失になるのではありませんか?

系列販売店が業転玉を仕入れていることを放置、いえ、容認しようとする動きは、まさに消費者を欺く行為(犯罪幇助そのものです。

ここに書かれている社会的地位の向上等とは真逆の結果になりますよ。

こんな報道がなされないことを祈るばかりです。
もとい!
報道される事を祈ります。

 

***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








運営者交代とガソリン高騰の理由は円安だけじゃないよっていうお話。

2013年03月15日 | ガソリンスタンド

赤字社有SSに見切り 3月14日燃料油脂新聞より

市況陥没地域ではマージンよりリース料の方が上回り逆ザヤになりかねない状況の中で、広域ディーラーでは不採算の元売社有SSを元売に返還する動きも散見される。

運営交代は未定とするものの、元売販売子会社など決算時における連結対象先が有力とみられている。
「一般特約店だと、いま赤字でも将来黒字にすれば、と考え、多少の見栄もあり、運営を継続するかもしれない。
しかし、大手業者はきっぱり見切りをつけ始めている」

※元売子会社は採算度外視でPBなどの安値店と遣り合う。
何で採算を度外視できるのかは・・・・・何で?
何でか教えてほしいなぁ


情報“鵜呑み”の消費者 3月14日燃料油脂新聞より

◎・・・今年に入ってガソリン店頭価格が上昇、消費者の関心を集めている。
なかでも一般マスコミによる情報によって「高値感」は増すばかり。
10週以上連続で値上がりと何週にも渡って放送することで視聴者はあらためてガソリンが高くなっていることを自覚する。
実際ガソリン価格は上昇しているが、消費者の多くはその原因を「円安だけ」と考えているのが気に掛かる。

◎・・・テレビや新聞などでガソリン価格上昇を報道する際、必ずといっていいほど円安とセットで伝えている。
円安がガソリン価格上昇の一因であるのは確かだが、原価が一定の商品(製品)ではない限り、いくら輸入品といえども円安だけでは販売価格は上昇しない。
原価が上がれば当然、販売価格は上がるのである。
原油の場合もここ2-3年だけでも「1バーレル90ドル台から125ドル前後」の幅で動いていることを忘れてはいけない。

◎・・・もちろんそのまま店頭価格に反映されるわけではないが、少なくとも円レートが動かなければ「40円以上」変動するほどの幅になる。
ここ2,3ヶ月こそ原油価格が安定しており、円安の影響は大きいといえるが、それでも円安だけをガソリン価格高値の原因とするような伝え方はいかがなものか。
平成22年の円レートは現在と同レベルの90円前後だったが、その当時のガソリン価格は144円前後だった。

◎・・・つまり円レートだけでガソリン価格が決まるのではないということ。
にもかかわらず円安が今のガソリン価格上昇の原因と決め付けている消費者は少なくない。
ここ10年間だけでも原油価格は40ドルから135ドルの間で変動している。
こうしたことを消費者にもっと告知すべき。
消費者の不信感は情報不足によるところもある。
業界としてこうした情報を積極的に発信する必要がある。

※こちらは2011年07月27日のぜんせきより
「原油は下がってるのに」とか「円高やのに」何でやねん?
http://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/8cbb14b1e4b07cd7449cb480e0a88abb



masumiさんはお客さんから聞かれたらアバウトに説明してます(^^;...というかそれしかしょうがない。

うちら販売店は「仕切りが上がったから上げる」「下がったら下げる」しかない。
それでも実際は上がった分すらなかなか満足に転嫁し切れないのが実情。

価格変動の予想がしたい方はst31さんで会員(有料)になれば情報サービスが提供してもらえるみたいですよ。
※masumiさんは会員ではありませんし、回し者でもありません。
というより立場上相容れないものがありますけど、必要とされる方には必要でしょうから・・・

あと、本当に価格決定についての詳しい理由が知りたい方は、ガソリンスタンドの店頭では困難な作業となりますので元売に直接お問合せください。



***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








7年前も同じなんですけど?

2013年03月14日 | ガソリンスタンド

自民 石油流通問題議連が発足

石油販売業界に理解を示す自民党議員で構成する一木会(野田毅会長)とガソリンスタンドを考える議員の会(田中和徳会長)は7日、自民党本部で総会を開き、両議連を合併し新たに「石油流通問題議員連盟」を立ち上げた。
石油販売業界の現状やエネルギー政策に精通する自民党議員が結集し、不公正な取引環境による過当競争の激化や消防法規制の強化、需要減など、急速な経営環境の悪化によって、廃業・撤退に追い込まれている地場中小販売業者の生き残りに向けて、これら販売業界が抱える諸問題の解決に取り組んでいくことを誓い合った。

会長には野田一木会会長が就任したほか、会長代行に逢沢一郎議員、会長代理に田中和徳議員、幹事長に今村雅弘議員、事務局長に渡辺博道議員が就き、強力な執行部体制のもと、社会インフラであるSSの減少に歯止めをかけるべく、立ち上がった。

野田会長は「ガソリンスタンドを考える議員の会と一木会が大同団結して、石油販売業界の当面の大変厳しい状況をどうやって乗り越えていくか、川上から川下までしっかりと把握しながら、対応策を練っていきたい。力を込めて頑張っていきたい」と決意を述べた。

※ここまで読んだ方の中には「masumiさん、良かったね」と思われる方もいるかも知れませんが。 

3月11日 ぜんせき

SS生き残り策議論
(一部抜粋)
出席議員からは「SSの活路を見出す方法は業転問題。業転を自由に扱えるようにすればいい。ジョイント・バーターもあり、商標権は論理的に破綻している」

エネ庁は「最終的には元売をどのように納得させていくのかということ。ぜひ先生方のご指導もお願いしたい」と述べた。

**********

ってね。
しかもこれ、7年前から何も変わってないんですよね
┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

平成18年12月19日ガソリンスタンドを考える議員の会
石油販売業における商標権等の片務契約と独占禁止法上の課題(中間とりまとめ)

このPDFファイルの中にも、「業転を自由に扱えるようにすればいい」って同じようなことが書いてあるのです。

7年経った今、状況は何も変わってないのですけど?
というか更に悪くなっているのですけど?
あ、もしかしてアレですか、途中で政権交代があったから?
でもそれは言い訳でしかないよね。


元売間のバーターは、そういう契約でしょ。
元売から系列販売店までの流通も契約です。
商取引での契約って、とても大事なことだと思うのですけど?

7年掛かっても何も変わらないのは、変える気がないのか、或いは(選挙用の?)ポーズとしか思えない。

>地場中小販売業者の生き残りに向けて

で、ここに引っ掛かりを感じるのは私だけ?
中小はギリセーフでも、弱小は含まれていない?

彼らはまだ“待つ”つもりではないのか?
弱小が全て姿を消すまで。
元売のふるいにかけられて弾かれた弱小系列販売店の全てがマークを下ろすその日まで。


ガソリンスタンド空白地帯を生じさせないようにとか安定供給とか、社会インフラとか、そんなことを言ってる割には、このガソリンスタンド減少の勢いはどうでしょう?
特に地場弱小店を必要とする地域がガソリンスタンド空白地帯になってるではありませんか!
役立たず。


前にも書いたけど、系列と無印(PB)は違う。
その違いがブランド料の内容。
ただ仕入れ値の格差が最終的にリッター10円前後と開き過ぎることが問題なのです。

ノートパソコンさんもコメントに書かれているように系列販売店が業転玉を仕入れることを元売が認めるわけがない。
(と思いませんか?・・・なのに・・・???)

もし元売が認めるのなら、系列100%仕入れの私たちが今ブランド料を支払っている意味がなくなります。


そして・・・
業転玉が混ざってもOKとなった場合、
消費者(製造業)が元売の製造責任者としての試験分析表や保証書を求めたとき、元売は製造責任者としてそれらを発行するのでしょうか?

「系列でも業転OKに」とおっしゃる全石連や石油流通問題議員連盟の方々は、それについてはどうお考えなのでしょうか?

今まで「消費者を欺く事はできない」と苦しくても業転玉に手を出さなかった販売店のことは?

そういうことを抜きに、「系列でも業転取るのが当たり前に」みたいな方向へ業界あげて持っていこうとするのはナゼ?


系列でも系列外の業転を仕入れてよいようにするんじゃなくて、

「仕入れ値格差を縮めて、固定させること」
(2円程度にして、固定)
元売に要求するなら、こっちでしょ?
卸方式を変えることは可能なんだから。

それと、系列内格差(中間マージン)にもメスを!

 

PS
それから、業転とはこういうものだということをst31さんが書かれています。
http://st31.com/bbs/index.php
No.17435の投稿です。

系列100%仕入れなら、このような品質問題はありません。


PSのPS

自由化だというのなら、完全に自由化させてください。
系列販売店の系列という楔も無くして、「販売店はどの元売(特約店)から仕入れても良い」と。
それは業転という意味では無く。

元売から出荷されるルートを、今の「系列・非系列」とするのではなく、「保証付き・保証なし」とすればいい。
製品保証や試験分析表は元売が発行するのではなく、JIS規格のようなものに統一させればよい。

販売店はどの元売から仕入れても良いように『系列』という楔を外す。
「保証付き」を仕入れる販売店は全てのマークを掲げる事ができる。
「保証なし」の安い玉を仕入れて商売する販売店は、今までと同じ無印かPB。

これなら消費者の「安い値段で購入したい」という選択肢も残しながら消費者保護(品質確保)も可能で、何よりこれが本当に公正公平な競争。

特に元売が価格競争をすることになり、特約店も価格競争をすることになり、
結果的に全ての消費者が公正公平な価格競争の下で安くなった品質の確かな油を安価で購入する事ができるようになる


これが本当の規制緩和、自由化でしょう。


・・・・・3/19追記

「国会に質問書」のその後




***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








甘えるでない!

2013年03月13日 | ガソリンスタンド

「弱者いじめではないか」
軽減措置認定申請されず 増加する10日分析への移行
(※青文字はmasumi)

他社仕入れによる商標侵害があるとみられるが、認定申請されない(してもらえない)店舗の多くが零細規模の3者店に見受けられ「弱者いじめではないか」との声が聞こえてくる。
なかには特約店自らが他社購入を打診し、軽減認定されない事態にも発展している。

*****

「申請書に記載されている流通経路と異なる仕入れを行う場合には(品質)維持計画の認定の効力が失われてしまうだろうが、その流通の段階で特約店が製品(業転玉)を斡旋している。細かいことはわからないが、我々に落ち度があるのだろうか」と(軽減認定申請しないと元売担当者から通告を受けた販売店主は)首を傾げ、疑問を投げかける。

認定申請書の提出を受けられない店舗の多くが小規模業者、特に3者店に集中しているようだ。


※甘えるでない!
自己責任です。


軽減認定を取り消されたって大したダメージはないでしょ?
外から見たら同じように元売のマークが掲げてあるんだし、元売のカードだって使えるじゃない。

消費者には系列でありながら系列外の仕入れをしているズルイ店だって判らないじゃない。
それで高値販売してたらしっかりタンマリマージン取ってるってことも消費者には知られない。
逆にそれで安値販売してたらこっちは“ぼったくり”扱いだし。

系列100%のこっちにしたら、「安い玉を仕入れているんだから自己分析費用くらい文句言わずに自分で払いなさいよ」と思う。

*****

以前、某掲示板で「元売も業転を取ってくれて良いと言っている」と管理人の方が書かれていました。
私は「ではナゼ、軽減認定措置を取り消されたり、マーク剥奪を示唆されたりする販売店があるのですか?」と質問しました。
管理人さんはそれには答えてくれていません。

昔から書いているようにmasumiさんは、
元売は自分のお眼鏡に適わない「古くて小さい3者店には消えてもらいたい」、というより「我がマークを下ろしてもらいたい」と考えていると思っています。
PBにでもなって勝手にやる分には元売は文句はないのです。

某掲示板での「元売も“業転を取ってくれて良い”と言っている」というのは二通りの意味があると思います。

お眼鏡に適う販売店(特約店)は管理人さんの言う、「業転を取って財務を健全にしてくれたら良いんだよ
だけど、
お眼鏡に適わない弱小3者店は「業転を取ってくれて良いよ。・・・(シメシメこれでマーク剥奪の足掛かりが出来たぞ)」なのだと思います。

組合も業転玉を斡旋しているけど、その後の責任は取ってくれません。自己責任です。
だからmasumiさんは2012年10月13日に、「系列100%仕入れが、防衛になることもあると思うよと書きました。


3月13日 燃料油脂新聞より↑↓


SS減少 一気に加速

◎・・・本当の自由化ということだろうが、弱肉強食の様相が強まってきたとみることもできる。
業界では廃業や経営譲渡、マーク替えといった再編・淘汰の荒波が続くとみられる。
弱小業者の倒産も現実味を帯びるなど、何があっても不思議ではない。

◎・・・「本当に強い者しか次のステージには上がれない」という厳しい見方もあり、最近増えている販売店の廃業もその現れとみられる。
今、残っており、今後も残るであろう販売店は、LPガスなど石油以外の収益源を確保しているか、抜群の油外収益を確保できるところ、ローカルで他社から侵食されにくい採算販売を貫けるところだけだ。

◎・・・先頃、地域密着と堅実経営がセールスポイントだった販売店が、3月末で40年以上続けてきたSS業に幕を下ろすことになった。
こうした事態に直面し、時の流れの速さと激変を感じている。

***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








過ちを表面化させよう。

2013年03月09日 | ガソリンスタンド

「リットル2円から4円に引き上げたブランド料は取りすぎていると元売自身が認めている。
早急に2円に引き下げるべきだが、一昨年発生した東日本大震災でうやむやになったままだ。
事業所単位で交渉するのではなく、団体交渉をしてブランド料を取り過ぎていることを世論に訴えて見方にすべき

兵庫県石商が先ごろ開催した常任理事会後に、伊藤リサーチ・アンド・アドバイザリー代表兼アナリストの伊藤敏憲氏が述べられた言葉です。

*****

世論に訴えたくても、マスコミは取り上げてくれない(?)

それに・・・
ブランド料(仕切り格差)を公にしようとすると、系列内格差や差別対価、更には業転も公にすることになる。

全石連の会長がエネ庁長官に「現卸格差は中小SS生存不能」を訴えたときに、
『安いノンブランド品(業転玉)を半分くらいは「買ってもいい」、「購入するのは当然である」というのが、当然の流れになるようにしないと』
と言いました。

そう、その行為は「当然ではない、本当はNG行為」、だからそういう発言になるのです。


系列のブランドマーク(ENEOSとかcosmoとか出光とか・・)を掲げて燃料油を販売するということは
「この商品には元売(メーカー)の品質保証や安定供給保証が付いていますよ」と言って販売していることです。

それなのに、そういった保証の付いていない安い業転玉を混ぜて売るってことは、お客さんに嘘を付くってことなのです。
それが分かっているから、世論に訴えることが出来ないのではないでしょうか?

「この業界は約半数が嘘付きです。でも嘘を付かないと生存できないのです」・・・なんて、世間に向って言えないですよね。

だけど、それが真実なのですから言うべきです。

元売のブランド戦略等はもちろんのこと、
我々販売店側も本来はタブーである業転玉仕入れを行わざるを得なかったことも含めて、この業界の
過ちを表面化させるべきです。

表面化させて、世論を見方につけることでしか元売の施策を変えることは出来ないし、又この業界を是正させる事も出来ないと思います。

情けないハナシですが、世論なくしては変えられない。
消費者の声が必要なのです。



3月8日 燃料油脂新聞


3月6日 ぜんせき

<一部抜粋>
一方では、福岡県内の地場大手系列店は
「系列以外の商品は一滴でも仕入れることはできない。どんなに苦しくても歯を食いしばって耐えるしかない」

・・・・・

全国にはまだこういう系列販売店も在る。

規制緩和以降、系列でありながら業転玉を仕入れる店が増え、あっという間に立場が逆転した。
自分たちこそが時代の先を行く成功者であり、「業転を仕入れない経営者は無能だ」と...。

確かに、PB天国と言われるように今では安値で販売している彼らの方が多くのマージンを得ている。
確かに、現卸格差は中小SS生存不能であり、だから業転玉を仕入れるしかない。


けれども、それでも、全国には自己の倫理観に基づいて耐えている販売店がある。
私は、そういう販売店が報われてほしい。

だっておかしくないですか?
お客さんにほんとうのことを言わずに利益を得た方が勝ち残って、真面目な業者が誤解されたまま去っていくって・・・

元売は3者店を効率が悪いからと切り捨てようとしているけれど、
その3者店の下にこそ“系列”を必要としている消費者がいる事を元売は考えなければいけない。



***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。











(溜息)
「うんざりです」ってコメントが、投稿ボタンを押す手を躊躇わせる。

ナニクソ、エイ!!


廃業を決心する業者の“心のひだ”

2013年03月05日 | ガソリンスタンド

廃業を決心する小売業者が後を絶たない。
単にSSが減少するのとはわけが違う。
長年培ってきた生業(なりわい)に終止符を打つのだ。

地下タンクの老朽化問題が引き金になった。後継者問題も追い打ちを掛けた。

小売業者の葛藤は想像を絶するものだった。

都市部とは異なり、山あいに囲まれた地域ほどこうした葛藤があるようだ。
規制緩和に入る前までは、経営は楽ではなかったものの、地域の住民に支えられ、地域とともに歩んできた。

・・・・・

「これ以上どうやってやれというのか」
そんな悲痛の叫びが漏れる。
半面
「地域の皆様にお世話になった以上は赤字覚悟で続けていく」との自負ものぞく。


悩みに悩みぬく。

廃業する業者のことを「努力不足」と評する方もいらっしゃいますけど、私はそうは思いません。
それにそのようなことをおっしゃるのは2者(特約店)とか、立場(格差)が違う方なので、3者店の“ほんとう”が分かっておられないのだと思います。


3月4日 燃料油脂新聞より



「記者の眼」 不条理をただす勇気を

元売の息のかかった大手が好き勝手する。
それを知りつつ大方の特約店は口をつぐむ。
だが、言っても始まらないのとはわけが違う。
自身ではなく、業界のためなら言えるはずだ。
業界の不条理に特約店は勇気を持たなければならない。

「大企業の優越的地位の乱用を未然に防ぐ」。
新しく就任した公取委委員長の第一声だ。


★千載一遇の好機だったのに!

「もっと業界をあげて説明、現状を訴えるべきだったのではないか」-。

※「地下タンクで全国的にたくさん店閉めるらしいなぁ」と言われた時、
masumiさんはお客さんがちょい引きするくらいの勢いで「違います!仕切り格差です!!」って訴えてたけどね。


責任感で灯油配達継続

(巡回業者やホームセンター、セルフに分散されて)
配達先も今では数えるほどしか残っていない。
新規も受け付けていないことから配達の経営効率は悪くなるばかりだ。
それでも同店は既存客の配達は続けていく構え。

※自店の既存の灯油配達先のお客さんを灯油難民にはしたくないという思いは強い。


ハイオク販売取りやめ タンク改修問題で断念

※ハイオクタンクを軽油タンクとして転用することにしたらしい。
ハイオクの販売量は年々減少してるし、粗利率は一番悪いし、そんな油種の地下タンクに何百万もの投資はできないってことです。


*****

新規での灯油とか軽油の配達依頼がたまにありますありました。
新規の個人(ポリ容器)はお断りするしかありませんが、短期の工事現場とかで量的にも採算が合うならお受けしても構いません。
しかし、(相見積りで)必ず言われます。
「○○店は××円だと言っているのですが・・・」
(==;
それ、業転か、或いはマージン0でないと絶対に出せない単価です。
ということで当店の場合、新規はナシとなります。


そんな現状なのにこうちゃんは、新しいローリーが欲しいみたいです。

(溜息)



***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








インタンク(向け)の価格にエェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜

2013年03月03日 | ガソリンスタンド

お客さんのリトアニア土産のチョコレートを頂きながら書いてます(^^)
濃厚で溶けにくく、ながいことお口の中で楽しめまふ♪

これは・・・
冬山で遭難したときにこのチョコレートがポケットに入ってたら、多分助かるな(笑)

*****


3月1日の燃料油脂新聞
運送業者の地下タンクへの設備投資も分かれそうだっていう記事なんだけど・・・
記事の中の
「一般的に店頭給油価格に比べてリットル20円程度安く設定されるインタンク価格は・・・」に、ビックリくりくりクリックリ
(゜┏Д┓゜ ;) マジ?

店頭販売での粗利は1桁っちゅーのに!?なんじゃそら?!

元売さん、油の値段ってホントのトコロ、どーなっとるんですかいのぉう?!

こういうトコとか発券店値付けカードの単価とか安い分、うちら3者店の仕切りに乗せてるんとちゃうやろね?!



神戸ではレギュラー164円表示もあります。

・・・
こうちゃん、うちもこのくらいの値段にせな!

マージン8円なんて、masumiさんは嫌じゃ~~~(泣)

***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








多牌さんへのお返事を兼ねて・・・

2013年03月02日 | ガソリンスタンド

激しさ増す無印ローリーの往来 3月1日 燃料油脂新聞より

仕切り上げによる店頭値上げ改定が続く県内の内陸部で、無印ローリーの往来が一段と激しくなっている。
一部の店舗(SS)では、白昼堂々と無印ローリーが出入りし、ガソリンや灯油の荷卸に余念がない。
なかには外資系元売がメインにしているローリー会社が荷卸作業に追われている。
地元業者筋は
「ガソリンは商標侵害に抵触するかも知れないが、灯油や軽油はあまり関係ない。利益確保にやむを得ない」と口を揃える。

※灯油軽油は元売が連帯して保証していると謳っている揮発油ではないからね。
元売もうるさく言わないらしい。

がぁーーーーーーっ!!!

それはこっちの勝手な解釈でしょうが!(怒)
お客さんの立場に立って考えてみなさいよ。
ENEOSのマークのお店の計量機から出てくる油は当然ENEOSの商品だと思うよ。
まさかENEOSのお店で売られている灯油がゼネラルとか他のメーカーの品だなんて想像もしないよ。
(念のため、注:文中に出てくる実在のメーカー名は例えです)

マスコミが事実を知ってても報道しないから騒ぎにならずに助かっているだけだよ。
口に入るものには「産地偽装」とか言ってウルサイ消費者も「(油は)安ければ良いじゃん」てな感じ(?)で騒がないから助かっているだけだよ。

やっていることは、「産地偽装」そのまんまの行為だよ。

系列店が恒常的に業転玉を仕入れる・・・それは絶対に「努力」でも「工夫」でもない。


でも「やむを得ない」のは分かる。
(ここから多牌さんへのお返事も兼ねるね)

15年程前から「他所は何であの値段で売れるのかな?」みたいに市況が悪くなって、当時の特約店の人が来る度に「あと2年我慢して」って言ってた。
中東で戦争があったときには「これで供給不安が起きたら起死回生できますから」とか、こっちが引くようなことも言ってた。
2年我慢して、又「あと2年我慢して」って言われて・・・
どんどん経営体質が弱っていった。

そうしたら「元売は合理化で3者店の淘汰を考えている」っていうのが伝わってきたけど、こうちゃんはその時もまだ半信半疑だった。

でも確実に状況は悪くなる一方で、私はこうちゃんに廃業を勧めた。
特約店担当者にも「もし元売の施策が本当で、うちの店がダメなら撤退を進言してほしい」と頼んだ。
こうちゃんに言ってくれたみたいだけど(?)、こうちゃんは聞かなかった。

お客さんから高値に対して文句を聞かされることが増えて、離れていく人も沢山居た。

安定供給を考えて系列100%仕入れを貫いていても、業界の流通の仕組みを知らない顧客には理解して貰えない。
当時は聞く耳すら持って貰えなかったし、
何より証拠もないのに「あの店が安いのは業転から仕入れているからです」なんて言えなかったし。

そんなだもん。
業転玉を買えばそんな嫌な思いはしなくて済むようになるし、利益も確保できるようになるし、
そりゃあその方が断然、楽だよね。

それと、当時はまったく気が付かなかったけど本当に発券店値付けカードは癌です。
一つの企業がそれに変わることで、その企業への売り上げだけで月に20万あった粗利が5万になっていたんだから・・・
掛けの企業のうち数社がそれになったら?
今思うと、もちろん複合的な原因があったのだろうけど、あの頃ガソリンスタンドの倒産が増えていたのは、発券店値付けカードによる粗利益減も原因の一つだったと思う。
うちも倒産はしなかったけど赤字で苦しんでいました。

そんな中で商売を続けてきたから。
マージンを削って自己資産を投入して・・・
だから「やむを得ない」っていう気持ちだけは分かる。

でも、うちは元売のマークを掲げている以上は地下タンクに業転玉は下ろさない。

それで店を続けられなくなったらそれこそお客さんに迷惑が掛かるって言う人もいるけど、
それでもそんな、お客さんに嘘を付くような行為は出来ない。

これはあわじさんと同じような気持ち。

もしそれで店を続けられなくなっら・・・
もしそれで店を続けられなくなっても、
うちのお客さんはそれを理解してくれると思う。
(賛否両論あるのは承知)

「あんたの所は堅い商売をしているから利用させてもらう」って言ってくれたお客さんがいる。
「どんだけ高くても、ここに来るよ」って言ってくれたお客さんがいる。

そういうお客さんの信用を裏切るわけにはいかない。
そういうお客さんの気持ちに応えるためにもやれるところまではやる。


「やれるところまでは」

それがこうちゃんの出した答え・・・。


悔しいよ。
本当に腹が立つ。

だけど、
自分のため、お客さんのため、やれるところまでやらなきゃしようがない。


PS
発券店値付けカードについて、燃料やさんへのお返事にこう書きました。

「いっそのこと業界外の金融系リース系カード会社に発券シェアを全て奪われてしまえば良いと思います。
そうすれば組合も本気で動くでしょうから」



***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








廃業する前に言ってほしい。

2013年03月02日 | ガソリンスタンド

春一番の翌日は雪・・・(寒)

廃業で“過疎化”問題に 災害時 供給不安も 
3月1日 燃料油脂新聞より

愛知県山間部では、消防法の地下タンク規制強化にともなう廃業でSS過疎化の問題が出てきている。
豊田市旭地区では2軒あったフルサービスSSのうち1軒が昨年9月末に廃業し、同地区住民は「災害が起きた場合に燃料調達ができないのでは」と心配している
また同地区は高齢化率が41%(今年1月末現在)で、行動範囲の狭い高齢者が不便を強いられている。

廃業したSS社長は
「お客様からなぜ廃業するのかと言われ、つらく申し訳ない気持ちだった。
一生懸命経営し、採算ギリギリで商売してきたが、ふって沸いたように地下タンク問題が出てきた。
廃業するきっかけになったが寂しかった」と話す。

同SSは地価タンク5本中3本が規制に該当した。
同社長は「過疎地SSに補助金が他より多く出たとしても経営続行は厳しい」という。

同地区のある郵便局はバイク4台を郵便配達に使用しているが、廃業したSSから5キロメートル以上離れた旭地区唯一のSSで給油するようになった。
同郵便局員は「2日に1回、配送エリアが違っても給油のために行かざるを得なくなった。過疎地SSの個人経営は難しいと思う。国にSSの過疎地支援を充実してもらいたい」と話す。

同地区の自治会長は
「草刈り機や集落の活動で使用する燃料が近場で手に入らず不便になった。
給油場所は個人の自由だと思うが、地元SSも利用しないといけない
災害時の燃料調達が心配」と話す。

別の住民は
「混合油が近場で手に入らなくて困る。生半可な補助金でSSの継続は難しいと思う」という。

※地下タンクの工事代が工面出来ないことが廃業の原因なら補助金で工事を行えば済むハナシだけど、そうじゃないから。
過疎地なら尚更で、例え全額補助金で新設したとしても、安値店との価格差が10円以上もあるような今の卸格差では経営は難しいと思う。
お客さんは地元の店を守る必要性は分かっていたとしても、節約志向が勝って安値店に車を走らせてしまうと思う。(ここでも“背に腹は代えられない”のだ)

豊田市役所旭支所は公用車を6台所有し、給油は豊田市役所本庁に行く時か、旭地区唯一のSSでするようになった。
※旭地区で給油してください。
同支所員は「SSの廃業でガソリン給油の利便性が悪くなっただけでなく、灯油の配送先が減り不便になった」と感じている。

豊田市内のSS業者は、旭地区を含めた山間過疎地が抱える問題について
「がけ崩れなどで灯油、ガソリンの難民が出る可能性がある。
また高齢者など交通弱者が危険物の灯油を買ってバスにも乗れない。
行政は燃料問題で最悪の事態を考えておく必要がある」と訴える。

複数の市内業者は、旭地区SSの廃業で往復2時間かかる場所まで配達に出かけている。

※採算を合わせる為には、旭地区の住民には高値を容認して貰わざるを得ないでしょうね。

別の市内業者は、昨年末に地下タンク規制に対応するために高精度油面計を取り付けた。
同社社長は「地域貢献のための延命措置であって、投資した分は回収できないと思っている」とつぶやく。

※延命措置・・・
そうなんだよね。
こうちゃんも投資した分の回収は考えていないみたい。
消費者はそういう3者店のことを何も知らないんだ。

*****

あれはいつだったかな?
山間部(過疎地?)のENEOSのお店の写真の新聞広告をJXが掲載してたの・・・。

ああ、これだ。
http://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/acb72c7719a75f0e0956555c7b96dc35
去年の夏だね。
そのときの文面を再掲↓

全国津々浦々、約12000店舗のネットワークを持つENEOS。
地域の社会を支え守るためにも、エネルギーの安定供給は私たちにとって欠かせない仕事です。
またエネルギーの拠点としてだけでなく、カーライフをサポートし、災害時には緊急避難場所としての役割を担う意味においても、地域の人々の安心の拠点でありたい。
私たちはそう願っています。

エネルギーを、ステキに。 ENEOS


和歌山県高野町の富貴地区はガソリンスタンド過疎地になりました。
15キロ先の橋本市の“隣の”ガソリンスタンドも見た感じ夫婦二人でやってるみたいで、人手もなく車の維持管理燃料代を考えても遠くまで配達に行けないと言うくらいだから、うちとあまり変わらないと思う。・・・ということは・・・・(--;


消費者の皆さんは、2月危機が済んで「自分の地域のガソリンスタンドはそのまま営業を続けている」と安心していたらダメですよ。

2月だから「ガソリンスタンド危機」ではないのです。
地下タンク改正法のせいで「ガソリンスタンドが消える」わけではないのです。

NHKのディレクターの方とのメールのやり取りで、こういうのがありました。

◆個人経営の昔ながらのガソリンスタンドが減り、 ガソリンスタンド過疎地が今後、より増えていくとして、その過疎地を商社系のPBが救ってくれるのでしょうか?

私はこうお返事しました。

◆利益を追求する商社系が、「救ってくれる」なんてことがあるでしょうか?
もし出店するとしてもそれは充分に時が熟してから、ちゃんと採算が取れるようになってからだと思いますが。
それでも「救われた」「助かった」とその地域の方が思われるのでしたら、そういうことになりますね。



***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








これからもSSは減ります

2013年03月01日 | ガソリンスタンド

今日のこの強風は春一番ですか?
お客さんを送り出して事務所に入って髪の毛を撫でながら「ヘアスタイルが~」と言ったら「スタイルてか?」と、こうちゃんに鼻で笑われました。

ですね。ですね。
タオルドライと手櫛の人間にヘアスタイルなんぞあらしまへん。
「髪の毛が~」、でございます。


*****
2月28日 燃料油脂新聞より

元売「これからもSS減らす?」

※「?」がついていますが、そういう考えだと思います。


利益確保の重要性高まる

価格競争をしても、喜ぶのは消費者で、販売量が増えて喜ぶのは元売だけ。
価格競争は地場業者を衰退させるだけ。破滅そのもの。

※競争したくなくても、周りの影響は受けざるを得ないから困るのだ。
>喜ぶのは消費者
その反対に、困窮することになる消費者も・・・


相次ぐ閉鎖で旅行者に影響も

SS過疎化の影響は地元の利便性を損なうだけでなく多方面に波及する。消費者の「自己責任」で片付けてしまうのは簡単だが、SSに対する信頼を低減させる危険性もある。
業界をあげて何らかの対策を講じる必要があるだろう。

※全石連は大手新聞に「意見広告」を載せれば良い。


真面目な業者が消える

説明のつかない理由で冷遇、閉鎖に追い込むようでは業界に「正義」はない。

※10円もの格差はインセンティブの範囲を超えています。
必死のパッチで頑張っているけど、・・・・数年後には終わりが来るだろう.......。














***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








「生存不能」

2013年02月28日 | ガソリンスタンド

あわじさんがくれたコメント、

それによって大切な顧客が離散し、店舗が閉鎖し、結果として灯油難民へと至るのですよ。何度も書かせて頂きましたが、私達は死に物狂いで仕切り価格を交渉すべきです。

それが私達の地域住民を守る方策であり、地域の活性化に寄与するはず。

その通りです。

そして我々3者店はそのために、元売や国に消されようとされながらも、マスコミに見捨てられながらも、消費者の無関心に苦しみながらも、
それぞれの持つ力を使って踏ん張っているのです。

仕切価格交渉で安値を得ることはもちろん大事です。
だけど、それではそこで終わってしまう。

これはもう、全国的な問題なのです。
こんなふうに同じ3者店同士がお互いの考え方ややり方を巡って意見を対立させている場合ではない。

*****

全国石油商業組合連合会(全石連)の会長(ガソリンスタンドの組合の一番上の人)、
その人が、経済産業省、資源エネルギー庁、長官(そこで一番上の人)に、

「現卸格差は中小SS生存不能」

と、訴えたのです。

これが、このガソリンスタンド業界の真の姿なのです。

それが報道されない・・・・・不思議の国、日本....。





いえね、これが何もないときの話なら別にどうということはないのかも知れない。
でもね、「ガソリンスタンドが消える」とか「2月危機」とかマスコミがセンセーショナルに取り上げている時です。

何で?
何で、これは報道されないのかな?
無視するのかな?

すんごい関連してる、というより、ズバリこれでしょう!?

「現卸格差は中小SS生存不能」

地下タンクなんか関係ない。
卸格差があるから“危機”だし、卸格差があるから“消える”のです。

地下タンク問題は、決断を促しただけに過ぎない。

マスコミは阿呆馬鹿間抜けの集まりだね。
断っておきますけど、それ以上にmasumiさんは阿呆馬鹿間抜けですからね。

*****

全石連の関会長ら執行部は、18日に高原一郎資源エネルギー庁長官に、要望書「マーケットの正常化について」を手渡し、面談を行った。

「マーケットの正常化について」(全文)
最近の円安傾向により仕切価格は急激に上昇しておりますが、ガソリン市場では背景にある需給不均等によりコスト転嫁が進まず、給油所経営は大変厳しい環境下にあります。
消防法の規制強化も重なり、閉鎖給油所数は例年よりも増加するとの見込みもあるところです。
災害時の重要なインフラである石油サプライチェーンの基盤を維持するには、元売会社のみならず石油販売業者の経営健全化が確保されなければなりません。
つきましては、下記事項につきまして元売会社の販売姿勢をご指導いただきたく宜しくお願いいたします。

1.元売子会社指導
元売会社は、子会社に対しても週決め仕切価格体系を厳格に適用するとともに、仕切価格変動分は迅速にマーケットに反映されるべきと考えます。
元売の販売子会社と特約店は、市場においてあらゆる面でイコール・フッティングと言えない状況にあります。
このままでは、特約店は立ちゆかなくなるため、同一の土俵で活動できる公平公正な競争条件となるよう元売への指導を含め、協力に支援していただきたい。

2.仕切価格指標の明示化
市場連動フォーミュラは、既存市場価格(RIM情報等)から独自の指標に変更されるなど、仕切価格の透明性・公正性が失われており、既存市場価格を下回る仕切価格も実在するとの情報もあるやに聞いています。
販売業者が適正な小売価格を設定できるよう公平公正な仕切価格指標が設定されることが重要です。
仕切価格について、特約店の理解や納得を得る努力をするとともに、透明性の確保に努めるよう元売を指導していただきたい。

3.需給適正化
需給不均等により業転格差が拡大しているので、精製設備を削減し、需要に見合うところまで一層の合理化を推進するよう元売を指導していただきたい。
最近の円安傾向を踏まえると、余剰玉を輸出に振り向ける好機であるので、輸出促進を強力にご指導いただきたい。

*****

近畿6府県全面支持

全石連近畿支部の支部長は懇談内容について「踏み込んだ内容」とし、特に業転問題について「よく発言してもらえた」と関会長の英断と賛意を示した。
また、週決め制度の実際の運用を「いまの元売は横暴すぎる」とし、全石連経営部会長に「経営部会で関会長の英断をフォローしてほしい」と要請した。

※masumiさんも「よく言ってくれた」とは思います。

******

面談の詳細(抜粋)

安いノンブランド品(業転玉)を半分くらいは「買ってもいい」、「購入するのは当然である」というのが、当然の流れになるようにしないと。

過去には5年に1度くらい品不足が起こった。
その折には系列で卸も小売も行っていたことで消費者の信頼を勝ち得ることができた。
困りながらも元売系列で100%購入してきた。
いまやその品不足もなくなっている。

(※品不足になっても安定供給ができるように高い系列玉を困りながらも購入してきたが、もう品不足になることはなくなっている。
だから業転玉を半分くらい「買ってもいいように」「買うのが当然」というのが当然になるようにしないと・・・とおっしゃっています)

元売は週決め、あるいは日決めといわれる卸価格体系を構築することで透明性を確保し、利益を確保できる体制を構築したが、小売である我々は転嫁すらできない。
元売販社は量を出すために廉売していても、連結決算で帳尻が合うような状況にある。
地場の特約店・販売店は元売からの仕切りでやらざるを得ず、転嫁不足に陥ればすべて被らなければならない。

(※元売各社が土曜日から仕切価格を上げるのに販社は週をまたいで月曜や火曜から転嫁するケースが多いので、それに合わせざるを得ない地場業者は7日のうち4日間も値上げができず、その間のコストは全て被るような状況にある)

商標権の問題はあるが、5割までなら買うことができるようにすれば元売も自制して業転を出すのを減らすかも知れない。
製油所・油槽所には各元売のローリーが来ている。
商標権だといっても、ローリーに各元売のマークがついているだけで、実際は同じ製油所の製品。
業転玉には色をつけるべきだとか、出荷元をはっきりさせるべきだとの声も出ている。

 ※「玉の出処が重要なのではない」を読んでください。

*****

「元売のマークを掲げていても半分は業転買ってもいいようにしておくれ」
「それが当たり前にしておくれ」

・・・・masumiさんにはこの発想が理解不能なのです。
それが理解できないmasumiさんの頭はおかしいのでしょうか・・・?

だってね、もしそれを元売も認めて、全ての系列のガソリンスタンドが半分は業転玉を仕入れることが当たり前になったら・・・

元売の名前で発行される試験分析表やMSDSはどうなるのでしょうか?
半分は違う元売が出荷した業転玉が混ざっていても、元売は自社の名前で証明書や品質保証書を発行してくれるのでしょうか?

「国に指導されたからしゃーないなぁ」と発行してくれるとして・・・

今度は、それを求めた製造業などの企業も「それでOK」ですか?

そんなんで良いんですか?


とても滑稽なんですけど・・・
masumiさんの脳内、クエッションだらけでございます。

(品質保証料・安定供給保証料・POSシステムや元売カードの取り扱いに関するコスト)が含まれた価格の系列玉が半分と、それらが含まれていない業転玉半分と・・・・

ミックスジュースみっくすじゅーすミックスジュース♪

ガァーーーっ!!
☆!☆?☆ (☆_◎) ☆!☆?☆チンプンカンプン

意味わかめ~~~~~~
なみだ目~~~~~
頭くるくるぱー

えーーーん(泣)
だって、これを言っているのは全石連のお偉方なんですよ・・
「証明付きなら業転OK」を纏めたときのメンバー、元公取委の方とか弁護士さんとか?、何せ有識者や社会的地位のある方々が集まって纏められたんですよ・・・。

やっぱりmasumiさんの頭の方がおかしいのかなぁ・・・
( ゜ ρ ゜ )ボーーーー


∑( ̄皿 ̄;; ンガァーーー!!!
ぶんぶんぶん!
(>_< )( >_<)
んなわけないない!!

確かに同じ油かも知れないけど、系列玉には「安定供給保証とか品質保証」といった付加価値が付いているから「系列というブランド」なのじゃ。
同じ所から出た同じ油でも、系列外に流れる業転玉にはそういった付加価値がが付いておらんのじゃ。
(いつのまにやら爺さんキャラに・・)

付加価値が付いておらん油を付加価値が付いておる油と混ぜる・・・

その混ざった油は「付加価値」が付いておることになるのかならんのか?

(ΦωΦ)ふふふふふ・・・・

いずれにしても、ブレンド米をブランド米じゃと偽って売るような行為じゃのぉ・・・
いやはや、人間の考えることは何とも自分勝手なことよのぉ


と。
ふざけてるわけじゃございません。

アセアセ...A=´、`=)ゞ
高ぶってくると脳内に色んなキャラが現れるものですから・・・


それにPL法(製造物責任法)の観点からしても、元売が「半分業転入れても良いよ」と言うわけがないよね。

そうじゃなくて、「現行の卸方式を変えろ」と。
「仕切り格差を縮小させて、固定してくれ」と。

それを求める方が、現実的且つ有効なのでは?


・・・・ちょっと長くなるけど、もうひとつだけ(^_^;



期中通知は停止すべきだ 2月22日 ぜんせき「論説」より 

これはもう、制度疲労を起こしている。そう断じざるを得ない。
現行の週決め仕切りのことだ。

中略

大きな力を有する側(元売)から、大きな値上げを勧告され、7千万人ドライバーと向き合う小売市場で、
長年の馴染みのお客様から「高過ぎる」、「連続に次ぐ連続はひどい」という非難めいた、耳に痛い類の言葉を聞きながら、それでも1円、2円、3円と小刻みな積みあげを行わざるを得ない非力な事業者。
それが地域の系列SSだ。

今週末から、ますます困難な局面がSSを見舞う。
昨日までの原油コストが示すシグナルは円安が一服し、それに連動した製品市況はガソリンはほぼ横ばい、灯油は小幅下げが予見される。

ところがもう一つの卸価格の変動要因は、全油種で下げシグナルが灯る。
需要の緩みが激しいのだ。
(売れてません)
恐らく元売の想定以上に、内需の縮小が素早く、しかも大きいという概況が出現している。

系列SSは、連続値上がりの起点となる11月下旬から、ガソリンは卸12円強の値上がりに対して、小売は税込み9,7円平均、税別では9、2円上昇にとどまり、卸見合いでまだ3円前後の転嫁不足を抱える。

値上がり幅が7円に満たない県もあり、そうした地域のSSは、まだようやく5合目にたどり着いたに過ぎない。

卸の値上がりが停滞しても、需給に絡んだ軟化不安や、なにより売れないという事実が、値上げに注ぐべきエネルギーを大きく削ぐ。

せめて元売は、すでに疲労困憊してしまっている系列SSに、さらに冷水を浴びせる期中アナウンスを慎むべきだ。
なんとしても系列SSを守るためには、極々たやすいことではないか。

*******

業転との格差は拡大の一途
出川哲郎さんじゃないけど、ヤバイヨ~ヤバイヨ~

PBの方が言うには、「150円で売っても10円以上マージン取れる」って。
系列100%仕入れでは「160円で売ってもマージン10円ない」・・・なんだけど。

・・・PBさん、儲けてくれたら良いから、
市況をこれ以上下げないでね。

マジ生存不能になっちゃいますから。

・・・・って、こんなん書いたらマジやられちゃうかな?

PS
更に業転玉は投売り状態の様相です。




***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








私信ではありますが・・・

2013年02月28日 | ガソリンスタンド

初めて読む方もおられるかも知れないので・・・

元売から出荷されるルートには2つのルートがあります。

1つはENEOSや出光等の元売マークを掲げているガソリンスタンドへ卸される正規のルートで、これを系列ルートと言い、そのルートで流れる油を「系列玉」と言います。

もう一つは商社や燃料油卸商などへ卸されるルートで、これは業者間転売ルートといい、その油を「業転玉」と言います。

このルートの違いは、一言で言うと「保証」が付いているかいないか、です。

その「違い」として、「ブランド料」が課せられています。
※ブランド料・・・(品質保証料・安定供給保証料・POSシステムや元売カードの取り扱いに関するコスト)

◆系列ルート
元売 → 特約店(2者店) → 系列販売店(3者店)
元売 → 子会社販社の直営店

◆業者間転売ルート
元売 → 商社や燃料油卸業者 → PB・無印販売店


※これは数年前に行われた政府のヒアリングに対しての元売の説明ですが・・・
系列玉はルートが固定されているので品質を保証するが、業転玉は“転売”という名の通り、ルートが固定されておらず流通過程で何が起きるか分からないので品質等を保証しないのだそうです。

国内で供給不足が起きた場合、先ず業者間転売ルートへ流れる玉が止まります。


3者店とは、
簡単に言えば販売店になりますが、無印やPBの販売店は3者店とは言いません。
系列3者店(元売マークを掲げている販売店)へのガソリン等の流通は、
元売→特約店(中間卸業者=2者)→ガソリンスタンド(販売店=3者店)となります。
特約店も直営のガソリンスタンド(販売店)を有しており、それは3者店ではなく2者店になります。
元売の子会社が運営するガソリンスタンドも同じく3者店とは言いません。
3者店とは主に個人経営の昔ながらのガソリンスタンドの事を言います。

特約店も色々で、一つの元売とだけ契約している地場の特約店(近隣の市に数店の直営の販売店と、他社である3者店を有しているもの)のような中小特約店から、数社の元売と契約しているような商社系などの大きな特約店まであります。
 
そして販売店だけでなく、特約店も業転を取っているし、取り扱っています。

商社系の特約店は業転玉によるPB(プライベートブランド)SSを全国展開したりもしています。
 
特約店も吸収合併などの再編や、又元売に買収されたりという動きもあり、業界の構成を説明するのは結構大変なのです。


元売から出荷される油(玉)のうち、系列玉には「ブランド料」と称して4-5円が上乗せされています。
※「仕切り格差」です。

単純にその差額だけならまだしも、元売と系列3者店との間には特約店が入りますので、更に特約店の中間マージン(1-6円)が加わります。
※「系列内格差」です。

ですから最終的にPBや無印のお店よりも、リッター当たり5-10円前後、仕入れ値が高くなります。


そして問題はここからです。

仕入れ値がそれだけ違うのですから普通に考えれば、系列販売店(元売のマークを掲げているガソリンスタンド)の販売価格は高く、PBや無印のガソリンスタンドの販売価格は安い、となるはずです。

しかし元売子会社の販売価格はPBや無印店の安値と同等です。

その理由はインセンティブだそうです。
(そのインセンティブとやらで大手特約店等にも安値で卸しています)
※差別対価です。


同じマークでありながら、PBや無印と同じ値段で売られたのでは、地場の中小特約店や販売店はかないません。
お客さんにも説明が付きません。
競争にも参加できません。

なので系列販売店でありながら「業転玉」を仕入れます。

そして安値競争に参加するか、高値をキープしてマージンを確保するか。

業転玉を仕入れる等して安値競争に参加された場合・・・
同一商圏内の系列100%仕入れで高値で売るしかない同一マークの販売店は、消費者から誤解され、「ぼったくり」のレッテルを貼られるのであります。