masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

愚かですか?

2013年02月28日 | ガソリンスタンド

PB-SSを経営されている方が、安定供給を理由に系列でいる者は愚か者だと書いておられるそうです。
この10年供給不安になどなったことがないからだそうで、安定供給を理由に系列でいるのは、「隕石が落ちてくるかも知れないからと穴倉に隠れているようなものだ」・・・と。

そりゃあそうです。
戦時中でもあるまいし、そんなしょっちゅう供給不安なんか起こるような世の中では困ります。

でも、「不安」になるような世界情勢になったことはありますでしょう?

万が一に備えることは愚かですか?

系列100%仕入れを守ることは、自店のお客様への安定供給を守ることです。
自分を守るためではなく、お客様への安定供給を目的とした行為を、愚かな行為と言うのですか?


電話を掛ける番号さえ変えれば簡単に手に入れることが出来る10円も安い玉が、目の前を流れていても、自制して万が一に備えているのです。


番組の感想です。

2013年02月25日 | ガソリンスタンド

 

初めて観ましたが、笑えない娯楽番組でした。

問題の本質から目を逸らし、蓋をした上では、・・・どんな言葉も無意味です。


確かに廃油(食用油)からバイオディーゼルを作る滋賀県のガソリンスタンドは素晴らしいです。
大義名分を掲げて、ビジネスを成功させておられる。

番組内で、「油の専門家だからできたこと」とおっしゃっていましたが、“元売にお勤めされていた”というトコロが、多くの3者店経営者との大きな違いなのだと思います。


創意工夫、アイデア、サービス・・・

自己啓発本に被れていた頃なら真に受けて自分を責めていたと思います。
消費者も敗退していく店をそういう目で見るでしょう。

しかしそれは、仕切り格差の無い公平な土俵上でのハナシです。
(リッター当りのマージンが10円あるかないかの商品に、仕入れの時点で10円もの価格差があるようでは公平な競争とは言えません)

いえ、分かっています。
ハンデを背負いながらも、創意工夫、アイデア、サービスで生き残っている店があることも。

けれども、そうでなければ存在することを許してもらえないのでしょうか?


多くの個人経営者は何も知らされることなく、この10年以上に渡って体力を削がれてきました。

2千万円もの投資でバイオ燃料を開発した経営者よりも、
私は、
自らも被災者でありながら、壊れて原型を留めていないガソリンスタンドで、手回しで給油作業を続けたスタンドマンや、
「地域の為」と、JAを辞めて地域で唯一のガソリンスタンド経営を引き継いだ井上さんのような方に、手を合わせて頭を下げたいと思います。


番組出演者の言葉からすると当店は“消えても仕方無い店”ということになります。
でもそれは目先の利益を追わなかったからかも知れません。

それから、
番組の中で、「トイレを貸し出すサービスをしているガソリンスタンドもあります」と専門家(?)の方がおっしゃっていましたけど、
それってサービスではなく、当たり前のことだと思います。


それにね、
目に見えるサービスより、もっと大事なものがあるのですよ。

分かって下さる方はきっといらっしゃると思います。





***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。










テレビのニュースでこれを報道して下さい!

2013年02月23日 | ガソリンスタンド

全石連が資源エネルギー庁長官に要望



エネ庁が不当な値上げがないか、元売を呼んで聞き取り調査したのが21日。

その3日前の2月18日、
全石連の関会長らが資源エネルギー庁の高原一郎長官と面談して「中小SS経営は限界に来ている」と強い危機感をエネ庁に訴えた・・・・。

 

マスコミ関係者のみなさーーーーーーーん!!

 

これを報道してくださーーーーーーい!!



「この未曾有の円安の中で、相当な仕切り上昇と小売価格への転嫁不足が起こっている。
我々の試算では2月上旬で3.3円もの転嫁不足となっている。
もともとSSはマージンが薄く、転嫁不足の重みが強まっている」

「系列と業転の差が5~8円もある(末端では10円超になることもあります)。
系列の中小販売店ほど不利な状況にある」

「製油所・油槽所では元売各社の色とりどりのローリーが同じ石油製品を運んでいる。
それを元売は“ブランドだ、ブランドだ”とやっている。
業転玉を買えるようにしてもらいたい」
(※2/25追記、↑これに関しては又あとで書きます)

「元売販社の中には、PBと同値、ややもすると安いところさえある。
地場中小販売業者の仕切りからすると、同値あるいは下回る価格で売っていることになる。
これではとても地場業者はやっていけない。
とても正常なマーケットとはいえない状況にある」

「元売は系列業者に対して、土曜日から仕切りを上げてくるわけだから、元売販社にも即仕切り上げ分を小売価格に反映させるよう、強く元売を指導してほしい。
円安メリットを生かし、輸出に振り向けていくよう、指導してほしい」


これに対して、高原長官は
「石油販売業界の厳しい現状や、生き残りに向けた強い思いをしっかり受け止めさせていただいた。
戸高流通課長が今週から元売各社にヒアリングを行う。
本日頂いた要望をしっかり元売各社に伝えたうえで、必要な要請があれば対応させていただきたい」と述べた。


*****

その3日後の21日のニュースがこれなんです。
 石油製品 不当な値上げないか調査実施

 


その中でSSでも価格高騰の理由を丁寧に説明するよう指導すると石油連盟の会長がおっしゃってました。
サブテンさんのコメントの返事にも書きましたが、そういった説明を我々3者店は何も聞いていません。
昨日もいつもの通りFAXが1枚届いただけです。



「さて、下記の通り貴社燃料油仕切価格をご案内致しますので、ご査収の程よろしくお願い申し上げます」って書いてあるだけです。
(赤線の部分)
因みに先週比、レギュラー+2.0円 灯油-0.6円 軽油+2.2円です。(JX仕切り)

・・・・・どうしてこの改訂幅になったのか、私には説明できません。
どなたか説明できる方、いらっしゃったら教えてください。





***お知らせとお願い***



初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








報道のあり方

2013年02月22日 | ガソリンスタンド

 前記事の続きというか仕切り直しです。

 石油製品 不当な値上げないか調査実施

よくこれだけ白々しい報道が出来るものだと呆れます。

ガソリンの値段が高騰するのはアベノミクスで円安になったのだから当然のことで、燃料代が高騰すれば産業界や輸送業界に深刻なダメージを与えるのも分かりきったことです。

まぁしかし、不当な値上げをしないように、“元売に対しての”プレッシャーになれば良いのですが。

でも・・・
>公正取引委員会によりますと、ガソリンの販売を巡っては、平成4年に広島県のガソリンスタンドなどで作る業界団体が、仕入れ値が上昇した際に小売価格を一斉に引き上げるよう加盟業者に指示したとして、行政処分を受けた例があります。

この報道では世間の厳しい目がガソリンスタンドに向けられるようになるだけのような気がします。

平成4年といえば規制緩和の弊害(格差)が表れてきた頃ではないでしょうか?
「水は低きに流れる」と言って、以前は「闇モノ」と呼ばれていた業転玉を使って安値で集客し始めた販売店が出てきた頃ではないのでしょうか?

市場の安定を図るために動くのも組合の役目です。
当市でも、元売の仕切り改訂とは別に組合から市況が動く際に電話連絡があります。
「何日からセルフが○円上げる(下げる)らしいので、フルは3円プラスで」、みたいな感じですが、決して強制ではありません。
当店はあくまでも自己責任でこうちゃんが値段を決めています。

組合からの連絡は消費者の皆さんが思われるような談合ではありません。

*****


ガソリンスタンドの数が減っている、その背景には

>いびつな流通の仕組みにより、地域のサブ店の体力が奪われてきた、という現状があるということ。

これは2013年02月01日の「本分」という記事の冒頭の文章ですが、
実はこれはNHKの番組デレクターの方からのメールの一文です。

1月12日に番組作りのリサーチということで最初のメールを頂きました。
(一日でアクセスがみるみる増えていたのを「なかのひと」で見ていたので予想はしていました)
その後何度かメールと電話のやり取りをして・・・・数日後に届いたメールです。

一部抜粋します。

2月中旬に放送を行うことになりました。

番組の中身としては、
A:問題提起、現状のルポ
1.タンク改修の義務化により、廃業が進んでいるという話
2.しかし、その背景には、
 いびつな流通の仕組みにより、地域のサブ店の体力が奪われてきた、という現状が
あるということ。

B:これからどうすれば?
1これからの地域のGSのあり方(取材中)

Aの2については、石田様の生の声をお聞かせ頂いたことが きっかけになっており、感謝しております。

(中略)

石田さんのお店を営んでらっしゃる様子、厳しい現状とその思い
(地域のためにという思いと経営の厳しさの間の葛藤、店への思いや歴史)を
可能な範囲で取材させていただけないでしょうか?

*****

やっと世間に知ってもらえる!と、とても嬉しく有難い気持ちで取材に協力させて頂く旨お返事をしました。

しかし、その後の電話で、
「すみません。あのメールは勇み足でした。
○○さんですか、あの方と、あと名前は言えないのですが専門家の方にもお話を聞かせてもらって、
・・・
上司とも相談した結果、仕切り格差がある以上、・・・(Aの2を)報道してもどうしようもない、と・・・」


私の無念さを察した彼は
「これからまだ取材を続けて、上司を説得できればと思っています」と言ってくれたのですが・・・


やはり昨晩思いました。
これは報道されることはないだろう、と。

世の中は茶番で出来ているのですね。

1月29日の記事「番組の宣伝です」に書いたように

2011年11月 「国会に質問書」のその後
この中で「不当廉売」「差別対価」という言葉も出ています。

差別対価や仕切り格差はエネ庁によるヒアリングも行われています。
公正取引委員会ではガソリンスタンドの不当廉売事案を多数取り扱っています。

これらは何故報道されないのでしょうか?

それはやはりガソリンスタンドの数減らしは元売の施策だけでなく、国策でもあるからでしょうか・・・。
消費者に不便を強いることになろうとも、老朽化した給油施設を残すつもりは毛頭ないのではないでしょうか?

補助金は目くらまし、世間の非難を避けるため・・・
(補助金は徴税した他人のお金)

報道に携る人間も、「ガソリンスタンド過疎地」「給油難民」「2月危機」などと報道するのなら、「仕切り格差」「差別対価」「不当廉売」をこそ報道するべきではないでしょうか。

エネ庁も、「不当な値上げ」という消費者受けするようなことだけでなく、これらをマスコミの前で聞き取り調査すれば良いと思います。

本当に国民、消費者のことを思うのなら、これらの問題を解決することが先決なのではないでしょうか。



因みに東京放送からのアクセスは2月11日から15日にかけて日本放送協会の倍ほどありましたが、こちらは何のコンタクトもありません。


それから片山さつき議員はご自身のブログで、「この件について、2月以降生じている具体的な問題があればすぐにご連絡ください」と書いておられるのですが、
入ったコメントに目を通されているのでしょうか・・・? 

 
・・・拡散希望。

 






 


昔ながらの販売店はハード面も悪条件

2013年02月21日 | ガソリンスタンド

選択の余地ない3者店

経営に行き詰った地場特約店が元売との特約店契約を解除
その傘下の3者店が新たな問題に頭を悩ませている。

地場の特約店とは長年の取引関係を背景に担保も正式な契約もない・・・
それが新たな特約店(大手ディーラー)と取引契約を結ぶ決断に迫られているのだけど

「いまさら担保を要求されても取引金額に見合う現金はない」と悲痛な表情で苦しい立場を明かす。

・・・・・
地元業者筋は「昔からの関係でリスク管理できていない3者店を整理するのが狙いではないか。
いわゆる系列3者店の再編・集約の一環」とみている。

※確かゆうきさんとこも地場の特約店で担保なしで来てたよね?
JXになってどうなったんだろ?
それはそうと、ゆうきさん元気にしてるんかな?




元売販社に挑むPBセルフ 

競争にすら参加できない地元特約店
※特約店ですら競争に参加できないんだもの、その下に位置する3者店は一体どうしたらイイの?!

◎・・・存在感を増しつつあるPB-SSだが、玉は100%元売製油所から出荷されている
ガソリンだけでなく、軽油や灯油までPB-SSが価格の主導権を握っている裏には元売各社の仕切り体系がある。

業転、特約店向け仕切り、三
者販売店向け卸価格の“一物三価”のもと、
業転仕入れのPB-SSが地域最安値でありながら利益をあげ
元売販社セルフでさえ駆逐しかねない勢いなのだ。



中核SS選定に不協和音も 「困ったときだけ頼りにされても」




・・・おっと書き忘れるところだった。

油外での経営維持は不可能 ハード面の悪条件が閉鎖の一因

【鳥取】SSが果たす役割は本来「燃料油の供給」である。
しかし、主力商品である燃料油の需要減、さらにはマージンの圧縮などを要因に油外への方向転換を迫られるSSは多く、こうした動きに対する疑問の声はいまだ根強く残る。

鳥取県内地元業者は「営業を開始して数十年も経過するような古いSSのなかには、燃料油販売だけを目的に作られたところも多い」と指摘する。
このようなSSは、敷地面積や設備、立地など商売上の制約をさまざま抱えているのが実情。

「たとえば、油外商品をディスプレーするスペースすらないSSでは、油外で経営を維持することは実質的に不可能」と訴える。


この数年、同県内では「ハード面」の悪条件を抱え、閉鎖へと追い込まれたSSがめだつ。
長年、燃料油を供給することで地域に貢献してきたSSだが、価格競争と市場縮小によって「本来の役割すら果たせない」という実態が、あらためて浮き彫りとなっている。

※そうなんですよね
数年前から、元売から送られてくる販促用のポスターとか横断幕とか、サイズが大きすぎて昔ながらの古くて小さな店には貼れるだけのスペースが無いんですよね(==;

元売さんは、大型店舗しか眼中にありませんから。



***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








「赤字なんですよ」と言っても信じてもらえない。

2013年02月21日 | ガソリンスタンド

【福島】
原油高、円安が進むなかガソリンの仕切り価格は毎週円単位で値上がりしており、SSでは店頭価格への転嫁作業が追いつかない状況。

なのに!
安値看板と14円以上もの差がついちゃってるみたいです。

地場?特約店や地場業者の声

「コスト削減による低マージン経営では片付けられない問題がある。仕入れ格差がなければ14円以上の表示価格が出るわけがない」

「経営は自己責任というが、こうした仕入れ格差が歴然としているなかで自己責任と言われては小規模業者はどうすればいいのか。
業転玉を仕入れれば元売から商標権問題を追求される地場業者の立場は弱い」

「他社に売り込んでいる業者の玉はどの元売のものなのか。同じ系列でも仕切り格差があるのではないか」

「小規模業者が自己責任のもとに切り捨てられることがないよう不当廉売や差別対価を直視することが必要だ」




一部販社など転嫁回避 地場業者から批判の声

系列仕切り(仕入れ)が上がっているのに、業転は下がっている。
地場業者は死活問題だから転嫁せざるを得ない。
だけど安い業転で商売をしているPBに対抗するために販社や大手は値上げしない。


地場販売店の声
「販社が引き上げをためらったり安値に追随すること自体が間違いで、仕切りが上がれば地域のプライスリーダーとして率先して引き上げるのが(販社の)本来あるべき姿。われわれは踏ん張ってマージンを堅持しても数量は明らかに落ちて利益減少は避けられず、系列仕切り並みの販売攻勢は特約店いじめにほかならない」




多様な値引きに不信感 (多重価格)

「SS業界は淘汰の危機に直面しているのですよ、赤字が続いています」などと現状を力説しても信用する顧客はほとんどいない。
逆に不信感を持つのは当然だ。
全SSがなんらかの値引きをしているため、消費者はSS業者は「まだ儲かっている」と映ってしまう。

※うちはノー看板で当店発券分は別に特典付けてるけど、
「会員カード使ったら値引きしてくれるの?」って聞かれても「いえ、マージンの幅が無いので値引きはしてません」って答えてる。

値引きは掛け会員さんの支払い時と、あとは「あーっ、あと1円足らへん!」って言われたときに「じゃあオマケしとくわ^^」くらいかな(笑)


2月20日 燃料油脂新聞より



当店は赤字脱却しましたからね。

・・・し、信じてくだされ
、ヽ`アセ(;~▼~;)アセ、ヽ`





 








こうするしか術がない。

2013年02月16日 | ガソリンスタンド

がソリン高騰、国も警戒 2月15日神戸新聞より

10週連続上昇 灯油は4年ぶり高値

(レギュラーガソリン1リットル156円の高値を示す看板)


(※青字はmasumi)
※家計、運送業が悲鳴って書いてるけど、ガソリンスタンド(系列3者店)だって悲鳴をあげてます(ーー;


仕切り転嫁もマージン回復せず 2月16日 燃料油脂新聞より


「価格が上がって相当儲かっているはずと言われ、実態を理解してもらうのに一苦労した」(千葉県柏市内の販売店主)

※売上高の何%という粗利率ではなくリッターいくら(10円あるかないか)のマージンなので、
売り値が1リッター100円でも200円でもマージンは10円ですから・・・ね。
だから本当なら仕切り上げ幅以上に店頭販売価格は上げなきゃいけないのだけど、それをすると「便乗値上げ」と取られてしまうのです。


◎・・・
地下タンク老朽化にともなう改修問題が一般マスコミなどで最近クローズアップされている。
SS経営は儲けが少なく、タンク改修費用さえ捻出できず、閉鎖・廃業件数が増加ーと伝えるが、その一方で毎週水曜日にエネ庁が公表するガソリンなどの市況調査をもとに、ガソリンは“10週連続値上げ”と報じる。
そのため、値上げでSS業者の儲け幅が増えているはずとの誤解を生み、・・・・・・・・

◎・・・毎週公表される都道府県別の週間市況調査結果だが、ガソリン高値のイメージが定着する事で、割安感の販社や量販店SSに顧客が奪われているのではーと危機感を強めるのは、都内でも有数なセルフ激戦地域の東京・足立区で父親の代からSS経営を続けているJX系列販売店主。
「仕切り上げ基調が続き、これを店頭価格に転嫁しなければ死活問題のため、愚直に取り組んでいるが、幹線道路沿いの販社セルフや量販店との温度差から価格差を生じ、結果的に顧客への説明に追われる」という。

採算に徹しなければならない中小零細業者にとって同一商圏内での価格差は、顧客流出につながる大きな弊害になっている。

暫定税率騒動後のガソリン高騰時にもマスコミの報道で価格に敏感になった現金会員さんが去っていきました。
でも、その高値で販売するしかない中小零細業者が灯油難民を防ぐ砦として不条理な仕切り制度に苦しみながらも必死に踏ん張っているのです。


週決め仕切り 整合性はどこに・・・ 2月15日 ぜんせきより

上がる系列 下がる外販(業転)




系列仕切りは間違いなく上がっています。(今朝届いていた特約店からのFAXによる当店の仕切り値は税抜き142.3円です)
しかし、業転玉は下がっています。(商社によっては129円くらいの玉もあるようです)


仕切り格差によりPB優位です。
差別対価(系列内格差含む)により販社や大手はPBとの価格競争が可能です。

高値仕切りの3者店は・・・

安い業転玉を仕入れて、(業界内で歪な流通や仕切り制度を是正しようという機運が高まらないのは、これが多勢を占めるからなのでしょうか?)
その価格競争に参加するか、或いは顧客が安値に流れた減販分を補うか。

「産地偽装のような真似はできない」として、業転玉に手を出さない3者店は、
あわじさんのように配達分で補うか、元売子会社のように油外で補うか。

当店のようにお客さんにも不公平にならないように、燃料で経営が成り立つようにしようとすると、
「ウンザリです」とコメントされてもこうするしか術がない。

知ってもらって、それが仕切り格差や差別対価の解消に繋がることを願って、こうしてブログに書くしかない...。






***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。






元売政策に不満と怒り

2013年02月15日 | ガソリンスタンド

元売は地場業者を苦しめる政策を取り続けている。
そもそも製造小売がマーケットに与える影響力は計り知れず、安値量販を率先すれば地場零細業者に勝ち目などない。


特石法廃止による規制緩和以降、異業種の参入やセルフ解禁と増勢、元売子会社の参入、週決め仕切りの導入、(発券店値付けカードによる粗利搾取)など、地場フルサービス店にとって経営を圧迫するような業界の劇的な環境の変化に対し、
「我々はこの十数年間で“瀕死の重傷”を負わされた。全農や商社の石油製品輸入から始まり、ジョイフル本田やダイエー、ジャスコなどの新規参入で市場には業転玉が垂れ流されたが元売は黙認し、我々小売業者は苦しめられてきた」

慢性的な価格競争の激化で長年に渡り10円以上の格差がついている。
さらに取引先の廃業や個人客の高齢化による車離れで減販を強いられるなど厳しい経営環境だが、人員整理や給与削減をせずに、生き残るため、業転購入で利益を確保しているという。

2月13日 燃料油脂新聞より (※青字はmasumiさんが勝手に追加)




2月14日 燃料油脂新聞より 「数年後には半減か」






***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








ガソリン139円で販売の元売販社

2013年02月14日 | ガソリンスタンド

公平な経営環境構築が先決

千葉】印旛・印西地区のSS店頭にガソリン157円、軽油140円の看板(2/5時点)を見かけた。
当日の周辺セルフ(元売販社)はガソリン139円、軽油115円だった。
(差額はガソリン18円、軽油25円)
市況陥没の著しい千葉県だがあまりにも異常な価格差に157円看板を出している店主に話を聞いた。

*****

驚いたことに「157円で売っても販売マージンは10-11円しかない」と電卓を叩く。

広域ディーラーのサブ店の同SSは(広域ディーラーが特約店)、仕入れ価格が高いのではないかと思い、周辺の本誌読者の販売店SSに聞いて回ったところでは4円ほど高い。「仕入れが高い」と文句を言っている販売店よりも、さらに4円の高さだ。
地場の特約店に聞いても「それは高すぎる」と驚いた。
(うちよりもまだ2円高いですもん、そら高すぎです)

「マークを上げている以上、業転は入れられない」と、これまで業転を一滴も買わず、系列一筋で仕入れを続けてきた経営姿勢が間違っていたのだろうか。
(サブテンさんからぶれないと言われているmasumiさんだけど、やっぱり↑と同じように弱気になることもあります)

同SSは販売店としては大型店舗で、セールスルームなど清掃は行き届いており、SSとしての立地条件も良い。
かつてはガソリン月販200キロ近く売り、ドライブウエーをスタッフが走り回っていた。
今では家族スタッフだけで来店客を待っている。

整理整頓が行き届いた店舗をみても、公平な競争条件ならばガソリン150キロ程度は売るだけの力があるはずだ。
後継者もおり、地下タンクの補修も終えたばかりの同SSの再起を願わずにいられない。

全国的に見れば、ガソリン157円が特別に高いわけではない。


採算販売はSS業界にとって長年の課題だ。

しかし不公平な条件が放置されれば採算販売は困難だ。
地域市況からかけ離れた販売店SSのガソリン価格表示が大きな矛盾を訴えている。

市況構築の前に公平な経営環境を整備する必要があるー




2月5日時点、当店の仕入れ値は税込み145.32円でしたので、この記事の販売店より2円ほど安い。
特約店マージンを引いても約141円です。
それをこの千葉の元売販社は139円で売っている。
・・・3者店には4円の“ブランド料”ですが、元売販社に卸す分は2円で済むってことですか?!
して、ガソリン販売マージンは“あわじさん”と同じ、“0”!?
あわじさんは配達で粗利を得ているとのことですが、元売販社セルフは配達を切り捨てている・・・???

・・・そうか!「利益は油外で」を自ら実践しているのか!!

なるへそ。・・・・って
ナンデヤネン!!(;==)ノ☆);><)

納得してどーする!!
( ̄ー ̄)ゞスマンスマン

ガソリンスタンドを存続させるだけの油外を稼ぐのは
>油外をやろうにも、周囲は激安車検、激安タイヤ、激安オートショップがひしめき合ってます。 
と、chaicoさんがコメントくれたように至難の業です。

それに油外を売るにも「安値で集客」が出来てこそのハナシです。
当然油外のための人員(人件費)も必要・・・

ブンブン(>_< )( >_<)ブンブン

違う・・・そんなことはどっちでもいい。

要するに、売れているからインセンティブで安値を与えたのではない。
(売れてる、売れてないは関係ナシに) 既存の3者店を潰すために、新規出店の子会社や息の掛かった大手に安値を与えたのです。

それなのに、安値と比べて「ぼったくり」と言われて、仕入れ値が高いのは「売れてないから」と言われたりしているの。
(´_`。)

以下、こうちゃんの代筆です。

今、公正取引委員会の委員長の人事で揉めとるけど、財務省出身であろうがなかろうがそんなもんはどっちゃでもええ。
なった後、どれだけ、どう仕事をするかが大事なんちゃうんか?
大層に国会の承認を得て選んだ、今までの委員長かて、選ばれて就任した後、どれだけ市場に目を光らせて仕事したんや?

公正取引の意味を最初から考え直してくれや。ほんまに。





***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








孤独死の死因は凍死・・・

2013年02月14日 | ガソリンスタンド

 “灯油切れ”で凍死も 可能性ゼロではない


集落で唯一のSSが閉鎖するなど、SS過疎化が深刻な問題になっている。
今のところ十数キロ走れば、隣の(地域の)SSがあり、地元住民が不便になっているだけで済んでいるが、この隣も過疎化が進行、SSもまた経営難に加え地下タンク問題を抱えているケースがほとんどで数年先も営業している保証はない。

今でこそ“サンパチ(昭和38年)豪雪”のような大雪はないが、それでも局地的な大雪によって一時的に集落が孤立することはある。
雪深い地域の暖房の主力は今でも灯油ストーブ。
地元にSSがあれば歩いて配達(購入)できるが、雪によって道路が寸断されたらそうはいかない。

それなら電化住宅にすれば良いと考えるのは甘い。
道路が寸断されるほどの大雪の場合、停電を引き起こす事が少なくない。

島根県大田地区の地場店主は、電化住宅にした山間部に住む高齢者に対して、灯油ストーブと、1缶でも灯油を準備しておくよう声をかけた。
「万が一を避けるため」というが、その顔に笑顔がないことが事態の深刻さを物語る。

2月13日 燃料油脂新聞より







***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








投げ出したい・・・

2013年02月11日 | ガソリンスタンド

1SS企業49%赤字



営業利益ベースの赤字企業は44%となり、やや改善したことが明らかになったが、
経営体力が弱い零細企業ほど厳しい経営状況に追い込まれていることが浮き彫りになった。


もう、ついていけない・・・ “脱元売”指向




背景に「仕切り制度」への不満。



仕入れルート多様化に 商社系が臨機応変対応



商社系の特約店が「系列玉」と「それ以外の供給玉」の複数の供給ルートを系列店に示し、少しでも安い供給ルートの確保が可能になればそれを提供。
「一滴も他社に流れないよう、全量を当社から仕入れてもらう」という苦肉の策を講じ始めたー
それにより系列店の収益構造は大幅に改善され、「半年前に比べて利益構造は劇的に変わった」と大歓迎ー

※特約店にしてみたら「系列玉」であろうが「系列外玉」であろうが、自分を通して販売店に卸せば中間マージンが入るからね。
でもそれで元売から軽減措置認定を取り消されたりマーク剥奪を示唆されても、それは販売店の“自己”責任なんだよね。

でもまぁ、業転玉で安値に付いていくか、マージン回復させるか、どっちかでも出来るところは良いね。




***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








配達可能SS減少

2013年02月08日 | ガソリンスタンド

配達可能SS減少 灯油難民発生を懸念 
2月8日 燃料油脂新聞より (※青字はmasumiさん)

地元業者の廃業によって、給油に行けない高齢者は新たに灯油の配達先を探すことになるが、地域に残されたのは多くがセルフSSで、
フルSSでも人員不足で小口配達を断るケースが多く、配達可能なSSの激減で灯油難民の増加が懸念されている。

姫路市南部の業者は「シーズンに入ってお年寄りから“灯油の配達をお願いできないか”との電話が増えている。住所を聞くと店からかなり離れているので丁寧にお断りすると“他に配達してくれそうな店はないか”と聞かれた。最近は近くの店でも採算が合わない小口の新規客は断ることが多く、大手業者も巡回をやめたために、地域のお年寄りにとって灯油の供給元の確保が難しくなっている」と話す。

同社の配達価格は1日現在でリットル116円だが、「今残っている客は“配達してくれるなら価格を気にしない”優良客なので高めに設定している。それでも利益は不十分だが、既存客についてはできるだけ配達を続けていきたい」という。


一方で香寺地区のセルフSSでは「周辺のフルSSが閉鎖したので、少し遠方になるが新規客も数件受け入れている。“灯油が切れたので2缶だけすぐに届けて欲しい”など、高齢者特有のわがままな注文も多く、儲けにならないのでお断りしたいところだが、困っている高齢者を見捨てるわけにはいかない」と、配達価格は店頭プラス20円に価格設定して小口配達を続けているという。

店頭プラス20円なら36リッターで720円の“配達代”。
うちは小口配達は店頭プラス6円の111円です。
それでも「“周り”からしたら高値になるから、これ以上の値段は付けられない」とこうちゃんは言います。
(※何度でも書きますが、業転玉を仕入れればそれだけでマージンは10円増えます。けど、・・・・ねぇ!)

>周辺のフルが閉鎖したので
こういうことが出来る。

先日の業界紙の記事にもあったように、「今、儲けているのはPBセルフ」が多いです。
採算が合わない小口配達を切り捨て、コスト削減でフルをセルフに変えて、体力を温存させて生き残り、
競合他社が撤退した後、「困っている高齢者を見捨てるわけにはいかない」と言える。


西播地区ではこれまで配達顧客だった高齢者が、老人施設に入ったり子ども世帯に引き取られて空き家になったり、オール電化やガス暖房への燃転で配達件数そのものが急減しているため、集落に残された暖房用灯油が必要な高齢者への個別配達が難しくなっているが、「地域密着経営を続ける以上、灯油難民を増やすわけにはいかない」と採算に会わないケースに対応するSSも残っている。

**********


差別対価、仕切り格差、歪な流通が公にされていないせいで、地場のフルSS(特に系列100%仕入れの)は不採算経営を余儀なくされている。
2月危機で廃業していった同業者の中にもそうして最後まで既存客への灯油配達を続けてきたお店もあると思うと本当に腹立たしく悔しい。


このブログを読まれた消費者の皆さん、機会があればご自分の住んでおられる所の議員さんに聞いてみて下さい。
そういう不安の声を聞いた議員さんは議会等で問題提起してください。

災害時供給協定を結んでいたって、ガソリンスタンドの“数”が無ければ個人の消費者は困ると思います。
それよりも・・・
もし今大災害が発生したら、ガソリンスタンド過疎地になってしまった地域はどうするんだろうか。



地下タンクの法規制をクリアして営業を継続していても、“安値店の売値が地場の店の仕入れ値”なんていう仕切り格差が存在している状況では公平な競争など出来るはずもなく、
安値に客足が流れるということは販売量と反比例して販売価格が決まり、更に安値と高値の差が拡大・・・という悪循環の結果、

前記事であった、たとえ2~3円でも安値で売っていれば、周辺業者はいずれ商売が立ち行かなくなってくというように、そうならざるを得ないということなのです。

そうなったとき、店頭価格に20円載せてでも配達してくれるところがあればまだ良いけど、配達してくれる店が無い場合は・・・・

「タクシーで灯油を買いに行く」
将来、そういうお年寄りが増えるのかも知れません。

2009年11月11日にこのブログで書いた事が現実味を帯びてきました。



(溜息)

それにしても、「2月危機」としてこれだけマスコミにも取り上げられているというのに、この機会を利用して「差別対価」や「仕切り格差」を世の中に知ってもらおうとしないこの業界は一体何なの?




***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








独禁法は誰の為

2013年02月07日 | ガソリンスタンド


2月4日 「ぜんせき」より

全石連経営部会(中村彰一郎部会長)は31日の会合で、福井市などでの11年5月から12月初旬にかけての不当廉売事案に対し、1月10日に公正取引委員会がミタニを「警告」、周辺5社を「注意」としたことについて、「ミタニの処分が軽すぎる」と不満の声が相次ぎ、「不当廉売に対する独占禁止法の実効性を高めるべき」といった声が高まった。

出席者からは、ミタニの警告処分に対し、「周辺業者の価格追随で、ミタニの一人勝ちでなかったから排除措置命令に至らなかったということだが、たとえ2~3円でも安値で売っていれば、周辺業者はいずれ商売が立ち行かなくなってくる。公取委には認識を改めてもらう必要がある」と、SS業界の競争実態に則した不当廉売事案への対応を求める意見が出された。

また中村部会長も「消防法の規制強化による地下タンク問題もあるが、SSの経営問題の本質は低マージンで経営が立ち行かなくなっているところにある」と指摘した。

一方、「独禁法は消費者だけのための法律なのか」と、不当廉売事案に対する独禁法の実効性担保を、改めて国などに要請していくことが必要との認識が示された。

**********


以前紹介させて頂いた伊勢崎市議会議員 多田稔さんの明日へのブログ
消える給油所
この記事の中で、このように書いておられます。

セルフスタンドの販売価格が、個人経営スタンドの仕入れ価格のこともあるようです。
これでは公正な販売競争になりません。
事実とすれば、公正取引委員会は何をしているのでしょうか。
マスコミによく調べて頂きたいです。


このような声を上げてください。

過疎地の議員さんをはじめ、多くの議員さんや消費者の皆さんの声が必要です。




***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。


因みに現在、市内のセルフは上看板が148、下看板が145円です。(144円の系列フル有り)
当店の仕入れ値は145.32円でございます。
※業転玉なら10円安く買えます。





偽装破産のガソリンスタンドで従業員が自主営業

2013年02月05日 | ガソリンスタンド

給油所が消える日

和歌山県高野町の富貴地区で8年前、農協勤めを辞め、前の経営者が高齢で廃業したGSを引き継いだ井上剛司さん(43)は毎日、お年寄りが暮らす家々を訪ねて灯油を補給してきた。

 冷え切った玄関の土間に7個のポリ容器が並ぶ。一人暮らしで目の不自由な上岡一彦さん(73)は、手探りで居間から玄関にたどりつくと、ポンプを操り、容器の灯油をストーブのタンクに移し替える。雪に覆われる日でも、容器が空になる心配はない。いつでも灯油を補充してもらえるからだ。だが、そんな暮らしは間もなく終わる。

 住民は今後、農機具のわずかな燃料を買うだけでも、車で橋本市まで1時間かけて往復しなければならない。外出さえ困難な上岡さんは「どうやって暮らしていけばいいんや」と不安を募らせる。

*****

井上剛司さんが農協勤めを辞めてGSを引き継いだのは、「GSが皆の暮らしを支えている」と思ったからだそうです。
けれども今回の改正消防法で閉鎖。
新たな職を探さなければならなくなりました。
リンク先で写真も一緒に見てください。スクロールして最後まで見てください。

(溜息)こんなことになってしまった。

こういう過疎地は、行政が動くべきだと思います。


★灯油難民はガソリンスタンド過疎地だけの問題ではありません。市内にガソリンスタンドがあっても、自分の家に配達してくれている店が廃業した場合、その家庭は灯油難民になってしまう可能性があるのです★


 

そうかと思えば、こんな事が。↓
偽装破産のガソリンスタンド、労組が職場占拠・自主営業

何で従業員に残業代も払わないようなこんな会社が黒字なのか!?(怒)

<2月6日 緑文字部分追記>
昨日晩御飯のときに、このニュースをこうちゃんに教えたら、
「それはだけど何となく一方的な報道のような気がする」って言ってました。


そして・・・
昨夜入浴中にmasumiさんは思い出してしまいました!
阪神淡路大震災で夜中にローリーを走らせて燃料を確保した話をこのブログでも書きましたが、
その時の、“手当て”をこうちゃんは支給してなかった(爆)
ずいぶん後になって、彼らの不満をmasumiさんは聞いたのでした。。。

こうちゃん曰く、
「あの時は油を切らしたらアカン、そればっかりで、他の事には何も頭が働かんかった」

当時、店のことに関心があれば、私が気が付いていれば、と悔やまれますが・・・
○○くんたち、・・・・ごめんね。

でも許してくれてたみたいで・・・ありがとうm(_ _)m

**********  

今日の燃料油脂新聞に「灯油軽油は仕入れの工夫 求められる“したたかさ”」という記事。
揮発油であるガソリンはあえて系列100%仕入れにするが、元売や特約店がうるさく言わない灯油軽油は業転で粗利を回復させる系列販売店が増えているらしい。

・・・・真面目な業者が消える。 (2012年01月11日)


2月5日 燃料油脂新聞より

国、政府に「やめさせられた」 (masumiさんはここに元売も追加したいと思います)

「半世紀以上も続けてきた商いを廃業、やめなくてはならないことを一言で言えるはずがない。ただただ悔しいという思いです」(廃業した六十歳代の店主)

静岡県内でも老朽化地下タンク規制の猶予期限を迎えて廃業した地場SS業者が少なくない。
SS業者側からすれば「40年以上の地下タンクが、すべて本当に危ないのか?漏洩事故を起こしてしまうのか?」というのが本音ではないか。

山間部で営業中の有力SS業者は「1月末までにうちの地区でも数ヶ所の廃業、閉鎖があった。一般マスコミも取材に来たがそんなに簡単にコメントができるわけがない。
数十年間も続けてきた商売をやめるのである。
もっといえばSS事業を“やめた”のではなく、国、政府によって“やめさせられた”のである。


別の支部長も、

「SS業者はガソリン税の実質的な徴収など、国、政府に対してさまざまな貢献をしている。
増税、タックスオンタックスなどSS業者への負担はこれからますます増してくるだろう。
国、政府はSS業者が置かれている環境を配慮すべきだと思う」と話した。

※リストラで早期退職を促されるサラリーマンは退職金の上乗せがあったりする。
取引先の倒産で売掛金の回収が出来なくても、その税金分まで負担してきた販売業者(GS)なんだけど・・・
使い捨てどころか、身包み剥がされての切捨て御免(==+

規制緩和とは真逆の格好で進むSS業界への規制強化によってSS業者の数はどのように推移していくのだろうか。
また消費者にどのようなデメリットが生じるのだろうか。

セルフSS化を進めてきた大手はコストに見合わないと言って配達業務をバッサリ切り捨ててきた。
そのコストに見合わない配達業務を地場フルサービスSS業者がこれまで担ってきた。
今まさに、その地場フルサービスSS業者が追い詰められているのだ。

※適正利益を確保しようとすると安値店との価格差が開きすぎるためマージンを圧縮して続けてきた。
体力(資金)がなくなった頃合を見図ったような“改正消防法”に悔し涙を流しながら廃業の決断をせざるを得ないのだ。

老朽化地下タンク規制による閉鎖はこれから毎年、出てくる。
電気防食や油面計設置は抜本的な対策ではない。
国、政府はSS業界についても重要なエネルギー政策として取り扱っていく必要がある」と強調した。

※このガソリンスタンド廃業危機はこの2月だけの問題ではない。
40年目50年目を迎える給油所はこれからも毎月ある。
40年目でとりあえず油面計を設置して営業を続けることにした給油所も、10年後にはFRPか電気防食工事が必要になる。

東南海地震が早いか、過疎地のライフラインの心配が払拭されるような次世代エネルギーが確立されるのが早いか・・・・
どちらにしても、「今」、灯油難民が出現していることに違いはない。

競争社会とは弱者切捨ての社会なのだ。




***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








全石連(ぜんせきれん)

2013年02月04日 | ガソリンスタンド

おはようございます^^
先ず最初にお礼申し上げます。

アクセス解析の閲覧元URLを見ていたら・・・・・
(*゜パ)ハッ!
このブログのリンクを貼ってくれている方がいらっしゃるじゃあ~あ~りませんか☆!

(TvT)ウウゥ。。。
ありがとうございます!!
m(_ _)m

これからもどうぞよろしくお願い致します♪


***(青字がmasumiさん)*******

地下タンク大型化・更新を支援 地域的な制約を撤廃


2月2日燃料油脂新聞より

準中核型SSとしての役割を果たせることが補助の条件なんだそうだけど・・・・
去年の申請の時に「補助金が3分の2出る」+「差別対価や仕切り格差の解消」が約束されていたら名乗りを上げたかも知れないのに?!

と、思う経営者もいるのではなかろうか・・・(; ̄ー ̄A アセアセ・・・


今日以降も続くSS存続危機 2月1日 ぜんせき「論説」より

地下タンク規制の強化を「GSの2月危機」などと伝えるマスコミ報道が続いた。
猶予期限は31日で切れたが、今日以降、今後も40年・50年の期限を迎える地場SSは後を絶たない。

少子高齢化や過疎化問題も含め、我が業界としては“毎月危機”が続く

<中略>

こうした中、元売が中小特約店に対し、ブランド戦略の共有と同調を従来に増して強く求める動きも出ていると聞く。
「特約」「系列」とは難なのか。モトイ、何なのか。
相互の義務が、信義誠実の原則に沿っているか。
不信は一層高まっている。

クルマの両輪などと比喩された関係は、元売が市場の最前線での直売を積極化し、小売は防戦一方。
安定供給を錦の御旗に掲げ、劣勢な卸価格で縛りつけるような行為を強行し、ふるいにかける。

販売業者は競争から脱落しないために防衛策として業転の手当てに向うのだが、そこで商標権を主張し、マーク剥奪をちらつかせる。
元売クレジットカード利用客の多いSSは、囲い込みに直面する。

八方塞の現実が目の前に突きつけられ、
勇気ある行動の意欲が削がれ、
我慢か、ジリ貧か、撤退か、とマイナス思考が頭をよぎる。


もちろんこれからも両輪として走り続ける、走り続けたいと望む系列業者が大勢であることは間違いなかろう。
他方、PBの増勢は大きな反発、そして決別の表れと映る。

長年連れ添った元売からの離脱に悔しさを滲ませる声もあるが、それでもSSや会社の存続を最優先し、経営判断を下している。

大震災時に系列玉の供給に支障が生じたことは仕方ないにしろ、恣意的に選別されたとみる販売業者は少なくなかった。
これが誤解だとすれば、改めて信頼を高める努力が必要だ。

安定供給の維持は、系列SSにとっての肝。

長年の愛着があればこその苦言と受け止めてほしい。


※これは元売に向っての苦言ですよね。

元売の皆さんはしっかり読んでね。

オイルショックを経験しているこうちゃんは「安定供給」のために、10円も安くても業転玉には手を出さずに自分の預貯金を崩してでも、高くても系列100%仕入れを続けてきたんだからね。
最近他所ではあるらしいけど、「玉が足りないからオーダー数減らしてくれ」とか、「マークの付いたローリーが足りないから無印ローリーで持って行って良いか?」とか、許さんけんね。

で、それはそうと、元売の広告宣伝費に(?)口を閉ざされてしまっているマスコミは仕方無いとして、
組合員の為の全石連(※)
は、全石連のホームページの中の「消費者の皆様へ」っていうページに、「2月危機」として報道されていることに関していつもぜんせきで書いているこれらの事を載せれば良いのに、と思う。

「差別対価」「仕切り格差」「業転玉」「不当廉売」「発券店値付けカード」
これらの問題に対して消費者に理解を求めるのも全石連の役目だと思う。


(※)◆全石連とは
全国石油商業組合連合会と全国石油業共済協同組合連合会の総称で、全国47都道府県の石油組合で構成されています。
約20,000社におよぶ石油販売業者の経済的、社会的地位の向上、ならびに石油製品の安定供給などによる消費者の皆様の利益保護を目的として設立されました。






<2月6日 追記>
2月4日のぜんせき「論説」の最後にこう書いてあります。

こうした業界の苦悩する姿を行政や消費者にもっと知ってもらいたい。

なら、全石連として意見広告を出しましょうよ。



***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。