10月30日燃料油脂新聞より
油外収益が不可欠 利益確保に苦悩
多くのフルサービスSS業者は、ガソリンマージンリットル10円を「SS生死のボーダーライン」と位置付ける。
「10円あれば十分」ということではなく、「マージン10円に油外収益をプラスして、商売として利益が出せるレベル」ということ。
反面、10円を切ると「油外だけではカバーしきれない」ことを意味する。
島根県松江市の多くのSSはガソリン販売量月間200キロリットル以下。
100キロリットルでは100万円の粗利しか無く、人件費や設備維持費、その他の経費を考えるとほとんど残らない。
油外収益を確保することで「どうにかやっている」のが現状だ。
もちろん油外収益を確保するには一定の客数が必要。
※
卸格差によって高値店となった地場店は、客数そのものを減少させています。
近隣安値店より13円高く売っても粗利5円という時期もあった当店です。
島根県石商・協 理事・支部長会研修会 「再投資できる業界に」
土田好明理事長は
「業界を取り巻く環境はさらに厳しくなる。マージン確保が持つ意味はますます大きくなってくる」と強調。
「自己責任のもと利益を確保して再投資できる業界(会社)にすべき」とした。
※
>自己責任のもと利益を確保して
発券店値付けカードでそれは不可能です。
「社説」SS減少に歯止めかからず
※別記事で全文紹介させて頂きますm(_ _)m
従業員確保へ“賃上げへ”
正社員賃金引上げ66% 29年度中小企業雇用状況調査(経産省)
SS求人無料サイト 全石連 12月から運用開始
SSでは正社員の確保だけでなく、時給を高く設定してもアルバイトの応募がないなど、各地で厳しい状況が続いている。
サイトは、SS事業者が都道府県石油組合を通じて利用申請し、サイトに求人情報を掲載、
閲覧した求職者が直接求人企業に申し込む仕組み。
全石連・石油組合ともにあっせん行為は行わない。
※サイト名は「SS求人.com」
SS値付けで市が購入「マージンに問題なし」
以前は地元販売業者による見積り参加で供給業者を決定していたが、「かつて地元業者数が6~7社あったのが、見積り最終年度には廃業が相次いだことで2社にまで減少していた。こうした状況に対して市側も災害発生時などで供給困難に陥る恐れがあることや、平時でも給油に際して利便性が損なわれると判断しておかしくなかったが、カード導入で過去に見積り参加していなかった市内のセルフSSでも給油可能となったことで、供給網を安定化させたと言っていいのではないか」と、市側の判断はやむを得ないとの見方を示している。
石油販売業界内で繰り広げたマージン度外視の激しい値下げ競争の余波が、需要家にも悪影響をおよぼしていた実態が浮かび上がる。
※
「学校側は石油価格に対する情報能力が欠如している。」と吐き捨てる。
等々、
販売業者の事情説明に耳を傾けようともせず、交渉の際に安値店の看板価格を引き合いに出すなどする(した)需要家にも責任の一端はあるのではないでしょうか?