masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

元売は系列販売店が減っても困らない。

2013年02月02日 | ガソリンスタンド

現在、元売の策略的な差別対価により、一部業者・元売(商社含む)子会社を優先に規模拡大を図っておるのは承知の事と思います。この枠から外れた業者は、廃業・倒産・業種の変更などをするしかなく、会社を始め社員・家族までが犠牲となっているのが現状です。私の以前の会社では、他店より15円/L高の販売で採算を貫いてきましたが(ピ-ク時の販売数量より20%減で落ち着いた)、元売は数量しか頭に無く、平気で卸売りを値上してくる始末でした。自分達の努力で採算を上げた努力は、元売のただ単なる値上の形で吸い取られるというのが実態です。

※これは店を畳んでほしかったmasumiさんが10年程前に見つけていた「会社・事業再生専門コンサルタント」というサイトの、「ガソリンスタンドの再生」というページに書かれている文章です。(10年前にはもう既に、この様に表現されていたのです)

*****

2月2日 燃料油脂新聞の「無気力目立つ」(広島)という記事から抜粋

元売各社の賀詞交換会も一巡した。
市場問題に触れる元売はなく、共通しているのは市場環境に打ち勝ち生き残ることだ。

それに耐えるだけの体力が系列SSに残っているかどうか。

元売はM&A(合併・買収)を進める一方で、PBをうまく利用している。
系列SSが減っても驚かないし、困りもしない。


※要するに元売さんは「ガソリンスタンド難民」や「灯油難民」が増えても構わないという考えなのです。
3者店を利用している(或いは利用せざるを得ない)消費者のことなど、何とも考えていないのです。



マスコミが「ガソリンスタンド2月危機」の報道で、元売に取材しないのは不自然ですよね?






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PBvs販社、原因は仕切り体系にあり

2013年02月02日 | ガソリンスタンド


2月2日 燃料油脂新聞より(今日のmasumiさんはピンク文字です)

千葉県のガソリン市況が陥没しているのは元売販売子会社のセルフSSの責任だという論調が燃料油脂新聞でも取り上げられるが、少し違うのではないか。
問題の本質は、業転価格を基準にブランド料4円を課す現行仕切り体系にある。
何とかしないとホームセンター併設セルフSSやPB(プライベートブランド)-SSの勢力ばかり増え、系列SSは消耗していくだけ。

※これは販社社長から出された言葉です。

*****

千葉県の市況陥没の原因に、元売販社セルフSSの安値販売があげられる。
同社の直営SSも地域最安値に追随する典型的な量販型セルフが主体で、地域市況への影響は決して小さくない。
それでも販社が市況陥没の原因という見方には「そうした論調は違うと言いたい」と同社長。
「当社に限らず、販社ならば2-3円のマージンでいいと考える経営者はいない」と断言する。

その上でガソリン市況陥没の理由として、「業転よりも4円も高い仕切価格、言い換えれば系列仕切より4円も安いPB=SSとの不公平な競争環境」を指摘する。

※販社だからまだ4円で済んでいるけど、3者店は(特約店によっては)8円超の価格差になる。
普通に考えたら8円超もの価格差があったら太刀打ちできるはず無いもの、そりゃあ業転を取らざるを得ないってハナシですよ。
その業転を取ってない3者店の経営がどれだけ苦しいか、っていうハナシですよ。


ブランド価値といっても、ルイヴィトンのような商品とガソリンは全く違うため、元売サインポールを掲げていても、身を削るかのようにマージンを犠牲にしてPB-SSの安値に追随せざるを得ない。

現行の仕切り体系の矛盾が、千葉県市場では限界に達している」とも指摘する。


別の販社社長は、「われわれは仕切りに付いてどうこう言える立場にない。与えられた環境のなかで利益を出すために車検や車販に力を入れていく」としながらも、「2-3円のマージンでSS経営をしろということが、どだい理不尽な話」と、本音を漏らす。


販社社長は「系列仕切りを2円下げて、業転を1円上げて格差を1円程度にすれば公平な競争環境になり、ガソリン市況もある程度の水準まで上がり、今のようなひどい状況は改善される」と考えている。

※販社や特約店などの“2者”はそれで良いかも知れないけど、3者店はそれでもまだ同じ土俵には上がれない。


PB業者にも話を聞いた。
系列から離脱してPB化を勧めた業者は「PB戦略によって赤字から黒字に劇的に転換した。V字回復どころの話ではない」と話す。

また「PB-SSを展開したことで当社が悪者扱いされているようだが、それは間違っている。
フリート大手や広域業者が元売資本の下で再編されていく姿をよく見ておくべきだ。
いろいろ考えた末、SS
事業を継続するために利益を出すにはPB化しかなかった」という。
公平な環境であれば元売系列に身を置く方がましなのは確かで、掛け値なしの本音と言えそうだ。

現行の仕切り体系のもとで、SS業界全体がガソリン販売マージンを取れなくなっている。
業界全体が利益を共有できるような新たな仕切り体系や、市場の構造改革につながる戦略を元売として打ち出すべき時期に来ているとみる向きが多い。


※双日エネルギーもコスモの子会社として社名変更「総合エネルギー株式会社」として新たなロゴマークやPB-SSの新デザインを決め今後、途装の変更を行っていく、と昨日の1面にあった。

※PB業者にとっても、ブランド(料)4円の含まれていない油を安く仕入れるために仕入れにエネルギーを費やして、仕入れ努力をしているのに、4円のブランド料が含まれているハズの系列販売店が同じ価格で販売している事は面白くないだろうと思う。

>販社でも、「ブランド価値といってもガソリンは価格でしかないからマージンを削って安値に追随している」

これは元売に責任がある。
コマーシャルで、元売マークで販売している燃料油には「安定供給保証料・POSシステムや元売カードの取り扱いに関するコスト」が含まれており、元売が連帯して品質保証を行っています、とハッキリ宣伝していないからだ。
そういう「違い」を一切公表しないから、“ブランド”の価値も何も消費者には分からない。

多くの消費者にとっては値段でしかなくても、「安定供給と品質保証」を必要とする製造業は確実に存在している。
今は(業転玉のせいで)フルもセルフも系列も非系列(PB)も何もかもイッショクタだから、価格競争になってしまうのだ。
と言ってもその業転玉を垂れ流しているのが元売さんだから始末が悪いんだけどね。

だから得意先から安値店の看板価格を引き合いに出されても、説明がつかなくて(出来なくて)、被らざるを得ない。
セルフとの価格差は「セルフとフルの違い」と説明がつくけど、同じ地場業者(フル)でセルフと同じ看板価格を出されたら、証拠も無いのに「業転玉」とは言えない。
もし元売に「そうなのか?」と問い合わせても認めるわけがないもの。

だから「系列は系列から仕入れる」という当たり前のことをしていたら潰れるという、ヘンテコリンな業界なのだ。


廃業は「価格競争に敗れて」という表現をされることがあるけど、業転を仕入れていた販売店はそうなる。
だけど系列100%仕入れの販売店は価格競争に“敗れた”わけではない。
ただ「あおりを受けた」だけなのだ。


13年くらい前に来た業転屋さんがこの市内では9割の販売店が業転を取っていると言っていたけど、
(他市から進出してきたコスモと出光の販売店は、コスモは販社のもの、出光はCAになりました。だから今はどちらも系列玉です。そしてどちらもセルフ形態に変わりました)

・・・
地場のフル3者店は、系列100%仕入れでも生き残れるっていうことを、これからも見せてあげます。


ということで、
これからもmasumiノートの応援をよろしくお願いします(^^)/

ということで、
masumiノートを広めて下され~~~~~~!




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「潰される」

2013年02月01日 | ガソリンスタンド


2月1日 燃料油脂新聞より

こちら価格差15円超は随分昔に経験済みです。
リッター当たりの粗利はたったの5円しかなかった時期も経験済みです。

近所に元売子会社や大手商社系が進出してきたら、業転玉で薄めようがPBになろうが、価格競争には負けます。

差別対価や仕切り格差など、歪な流通の仕組みを変えない限り1SS経営の弱小販売店は苦しい経営を余儀なくされる。

「ガソリンスタンドが消える?!」と世間の注目を集めている“今”がチャンスです。
この機会を逃したら、もう2度と業界の歪みが是正されることはない。

系列でありながら過半数が系列外の油を、それを公表せずに販売している。
この業界は嘘つきの集りのままだということになります。

嘘つきは泥棒の始まりなのですから、
「泥棒に追い銭」って言われても、もう文句は言えません。


怖れを手放せたら変えられるのに。

業転玉を仕入れていることを、消費者は許すと思います。

系列100%のこちらが「ペッ」ってされる可能性もある。
だけど、
今がチャンスなのだ。


*****

経年地下タンク対策の猶予期間終了 廃業加速の可能性

横浜県内では一旦は補助金申請をしながら、後に取り下げた販売店が22件あるそうです。
そのうち9件が廃止を決めていて、当初から猶予期間の終了に合わせて廃止を決めていた販売業者を加えれば2月から3月にかけての撤退、廃業は相当数にのぼることが考えられるとあります。
***

廃業を決めた販売業者の言葉

「廃業を決めた理由は3つある。ひとつは経年地下タンクの漏洩防止対策が負担になるということ。2つ目は後継者がいないということ。
そして最大の理由である3つ目が、小売市況が経営を続けられるような状態にないということ

漏洩防止策に関しては工費の三分の二を補助金でまかなうことができる。それを考えれば出来ない投資ではない。
しかし、その投資が回収できない状況だとすれば話は別になる。
将来展望が持てるのであれば後継者問題の解決も難しいものではない。

「結局のところ経営に必要な収益を得られないという業界の現状が廃業を決意させたと言ってもいい。
一部の特約店が打ち出す小売価格は、うちの仕切価格と同じ。
この状況が改善されなければ将来に対する希望など持てない。
希望が持てない商売に投資はできないし、子供に継がせることもできない。
(廃業することで)寂しい気持ちはあるが、正直に言えばほっとしている部分もある」







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本分

2013年02月01日 | ガソリンスタンド

ガソリンスタンドの数が減っている、その背景には
>いびつな流通の仕組みにより、地域のサブ店の体力が奪われてきた、という現状があるということ。

これを報道されて一番困るのは、もちろん元売さんですよね。

古くて小汚い店舗の、そして又元売の言うとおりに動かない独立経営の3者店を、ブランドイメージのために全て抹消するつもりだったのに、
その前に、大事な大事な自分のブランドイメージが崩れちゃう。


地場の弱小3者店は、ボロは着てても心は錦だし、
もし叩いて埃が出るトコロがあったとしても元売さんの比じゃないよね?


でも、その元売さんの力は絶大みたいです。
報道に携る人間を黙らせることが出来るみたいです。


元売のマークを下ろしてPBになられた方が、「本質を報道しないマスコミ」として今回の報道に違和感をおぼえると書いておられます。
系列であろうがPBや無印であろうが、販売店の思いは同じようなものでしょう。

ただ、系列でありながら業転玉を仕入れている販売店は複雑かも知れませんね。

そして同じ販売店でも、“情報(価格差)”を金儲けの種にしている方も又、元売と同じように、この歪な流通の仕組みを公にされては都合が悪くなるのではないでしょうか・・・・・(?)


>東京石商のアンケート結果ではハイオクが50%,レギュラー37%,軽油55%,灯油に至っては80%以上
業転玉購入割合 2012年08月03日 

考えてみたら、これはとんでもない事なんですよね。
これは東京石商のアンケート結果ですが、全国的に似たようなものだと思うから・・・

業界全体が責任を問われる。

これを真剣に取り上げると、“大ごと”になってしまう。

マスコミだけじゃない。議員さんたちだって尻込みしてしまうのだろうと思います。
だけど市民生活、国民生活をほんとうに考えるのなら、蓋をしていてはいけないでしょう?
マスコミも、本当の事を報道しないのなら存在している意味は?



マスコミがアテにならないのなら、masumiさんは書き続けるしかありません。
このブログのアクセスもかなり増えてきました。


心ある皆さんへお願いです。
身近で「ガソリンスタンドが減っている」という話題が出たときには、「最初から価格競争に参加できないように仕入れ値が違うかったらしいよ」と教えてあげてください。
一人でも多くの方に知ってもらえますように.。
m(_ _)m


















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改正消防法による地下タンク老朽化対策

2013年01月31日 | ガソリンスタンド

ガソリンスタンド2千店超が閉店…消防法改正で(読売新聞) - goo ニュース

改正消防法でガソリンスタンドが減る。

1.中小の販売店には地下タンクの老朽化対策費用が捻出できない
2.後継者不在
3.店主の高齢化
4.エコカー等低燃費車の台頭と若者の車離れによる販売量の減少
5.熾烈な価格競争

ガソリンスタンドが廃業して減る原因、ガソリンスタンド過疎地や灯油難民が生まれる原因として、報道されるのはこればっかり。

特に今は、改正消防法による地下タンク老朽化対策、この設備投資が出来ない、或いは出来たとしてもその費用を回収できないとして廃業するのだ、という報道。

┐( -"-)┌ヤレヤレ...


1の、費用が捻出できないのは、規制緩和以降安値店に客足が流れたことや元売のカード戦略(発券店値付けカード)で適正マージンが取れなくなり、赤字でも身銭を切りながら営業を続けた結果資金が無くなっていたから。

2.3は真面目にやっていれば利益の出る商売なら子が継ぐし、子が居なければ従業員が跡を継ぎたいと言うでしょう。

4.5は、差別対価や仕切り格差が無ければ、地場の販売店が“負ける”なんて有り得ない。

「安値店の売り値が、地場の販売店の仕入れ値」
全てはここから始まっている。

だから系列でありながら、元売が保証しないと言っている系列外ルートの安い“業転玉”を仕入れる販売店が続出して、それが又業界を混沌とさせた。


平成19年度以降の3年間だけでも、ガソリン等の不当廉売の申告に対し公取委は1354件(21年12月末)もの注意処分を行っている。
これは注意が出た数だから、申告数はもっと多いかも知れない。


不当廉売か否かの判断基準なんて、言ってみたらどうでもいいことなんです。
「自分の店の仕入れと同じ値段で、或いはそれ以下で、競合他社が売っている」
だから公取委に申告する。

この事実が全てを物語っている、と私は思うのですが・・・

 

昨夜もネットサーフィンしていると、ガソリンスタンドが減ると「不便になる」「困る」と書いてくれていた方(消費者の立場)がいました。
だけど、そう書いているブログのコメント欄に、
「自分の入れているスタンドはセルフより安くて、プリペイドカード購入でBOXティッシュをくれてサービスが良い」
「イイデスね!私も行きたい」
「そういうスタンドは大丈夫ですね」(生き残る)
とあり、何だかナァ・・・と気落ちしました。

何も理解出来ていないし、自分が良ければそれで良いんでしょうね。

 

地元の住民が出資し合ってガソリンスタンドの営業をすることにしたというニュースを見ていても
「10円高くても、ここへ入れに来る。私たちの店という気持ちがあるから」とおっしゃっていたけど、
撤退された店主さんも恐らく10円くらいの差でおさめようと身銭を切りながら頑張っておられたと思うんですよね・・・

こうちゃんは、「自分らでやってみたら10円高く売らなあかんのが分かったんやろ」と、
だからそれを分かってもらえたことは良かったみたいに言うけど・・・
私はそれでは済ませられないかも・・・・(汗)

 
因みに、昨年末から店頭にコレ↓貼り出してます。

SS過疎地報道が相次いでいるので地元のお客さんから存続の問い合わせが増えていると業界紙でも記事になっています。
一旦は廃業を決めていたところでも、お客さんから「やめないでくれ」「続けて欲しい」という要望を受けて、急遽法対応して継続することにしたお店もあるようです。

当店も数名の方から聞かれました。
当市は子会社販社大手特約店広域業者など層々たる面々のセルフが8店舗と大手広域のフルが2店舗、1SS経営の個人のフルが当店を含めて5店舗、計15店舗ありますので車のお客さんは、「なんかニュースでやってたけど、地下タンク、大変らしいな」と、あまり危機感はなさそうです。
(※市内で規制緩和以降に閉鎖したガソリンスタンドは9店舗あります)

だけど自転車で携行缶にガソリンを買いに来られる方は、「そんなもん殺生やで。ここが無くなったら困るやないか」と真剣な表情でおっしゃいました。

自転車で灯油を買いに来ていた高齢者を、給油中の車の中から見ていたお客さんも、「これから皆歳を取っていくのに・・・スタンドが無くなったら困るわなぁ・・・」
そして「もっと歳を取って自転車にも乗られへんようになったら、・・・どうするんだ?」とつぶやかれました。
私は「ほんとにねぇ・・・」と頷くしかありませんでした。

実際そういうことはあるのです。
ここまでは空のポリ容器を荷台に積んで来られても、途中で気分が悪くなり、「重たいもん積んでは自転車こいで帰られへん。ついでのときで良いから家まで運んでぇな」と灯油を入れたポリ容器を置いて帰られるのです。

昔のように配達先が沢山あるわけではないので、“ついでのとき”はそうありません。
粗利200円弱で、それだけのために車を走らせざるを得ないのです。

配達代を別に取れば良いのだという意見もあるでしょうが、そういうことが簡単に出来る人間はとうにセルフに改装しているか店を畳んでいると思います。(←これはmasumiさんのことです

一昨日のテレビニュースで取り上げられていた80歳の店主も、「店を畳む時期も最初は5月にしていたんだけどね・・・」と、最後の最後まで迷っておられたご様子でした。
常連のお客さんのことを考えると、中々止める決断が出来なかったのだと思います。

・・・・・

儲けがなくても構わないのです。
休みも少なくても別にいいのです。

ただ・・・、車はセルフ、灯油はホームセンターと、安値店を選んでお買い物をされる方が、仕方なく携行缶へのガソリン給油のためにフルの3者店を利用して、
その時に見せる、“レシートの単価(高値)に対しての反応”が、こちらの心を折れさせるのです。
誤解されたままで「ぼったくり」扱いされることが耐えられないのです。

仕切り格差のことさえ消費者が知ってくれたら、もうそんな反応をされることはなくなると思います。

私も自分が可愛いから、嫌な思いをしたくないのです。

補助金を頂いて電気防食工事を行ったので、最低8年?7年?間は営業を続けることになります。
儲けもなくていいし、休みも少なくてもいいから、「ぼったくり扱い」だけは勘弁してもらいたい。
もう今となっては、それだけでいいです。

あ。それから補助金は3分の2と報道されていますが、それは今期の話です。
前年度の補助率は3分の1強しかありません。

そこらへんも、きちんと報道してくれないと!!




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不当廉売 差別対価

2013年01月30日 | ガソリンスタンド

 

満タンネット
2013.01.25 のニュース
不当廉売、差別対価で意見交換 ―公取委と認識違いで議論噛み合わずー
https://www.mantannet.com/news/item/1852

 


公正取引委員会
ガソリン等の流通における不当廉売,差別対価等への対応について
http://www.jftc.go.jp/seirei/guidoline/dokusen/gasoline.html

 


 



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番組の宣伝です。

2013年01月29日 | ガソリンスタンド

お昼のお弁当を食べながら新聞のテレビ欄を見ていたら、「ガソリンスタンド異変」の文字が目に入りました。

TBSのNEWS23クロス(PM10:54~)
■ガソリンスタンド異変 廃業続出の意外な理由

だって!

3者店が疲弊するのもお構いナシに、差別対価で販社や大手にだけ安値で卸した元売
そうはならじと業転玉に手を出した特約店や販売店
それを放置し続けた元売や行政

この事実を報道してくれるのかな?!


・・・って、これを報道しないのなら、
意外な理由っていうのが地下タンク問題なら、
テレビ東京が既にやってるしね。
2番煎じだよね

2番3番4番?・・・どこまで続くのかな?


でもね、masumiさんは不思議でしょうがないのです。

石油組合の親玉である「全石連」や業界紙などにも取材はしていると思うのですが・・・

2011年3月にぜんせきれんは「いまこそ非常事態」って宣言を出しました。

報道機関に「差別対価」「仕切り格差」を伝えなかったのでしょうか?

 


2011年11月 「国会に質問書」のその後
この中で「不当廉売」「差別対価」という言葉も出ています。

2012年08月21日 朝日新聞に“業転”の文字が載りました


・・・・・もう隠す必要はないと思うのですが?


地下タンクの法規制をクリアしたって、この流通の歪みが是正されない限り、いつ廃業となってもおかしくないのです。
補助金(税金)が無駄になるのです。

本当にこの辺で数減らしを止めておいた方が良い。


このブログは消えることがあるかも知れないけど、新聞の記事や国会の質問書は消えない。




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ガソリンスタンド 地下タンク

2013年01月29日 | ガソリンスタンド

ネットで見つけた記事です。

陸奥新報
地下タンク改修義務化 今月末期限も進まず
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2013/01/24800.html

古くなった地下貯蔵タンクの改修・交換を義務付けた期限が1月末に迫っている。地下タンクは給油所(ガソリンスタンド)のほか事業所や学校、施設、工場など各所に設置されているが、規制強化を受けた対応は進んでいないのが現状だ。弘前地区消防事務組合消防本部では「対応済みは約3割」と話しており、2月に改めて今回規制対象となっているタンク所有者を回って指導するほか、「これから対象となるタンクも増えてくる。各自で確認し、気になる場合は消防に問い合わせを」と呼び掛けている。

新潟日報
GS地下タンク、迫る改修期限 廃業か存続か、悩む中小業者・県内
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130129024025.html

ガソリンスタンドなどの老朽化した地下タンクの改修・交換の期限が今月末に迫っている。県内では改修・交換を断念し、閉店を決めた業者も出てきた。多額の費用がネックになっているとみられるためだ。ガソリンスタンドが少ない中山間地などで閉店が相次げば、県民生活にも影響が出そうだ。

 「長年、地域のみなさんに利用してもらったガソリンスタンド。閉店は断腸の思いだ」。胎内市内でガソリンスタンドを運営する業者の担当者は声を絞り出した。

 この業者は同市内にある2店舗のうち、一つを今月末に閉めることを決めた。原因は1968年10月に設置された地下タンクの改修に掛かる費用だ。

 国は2011年2月に施行した改正消防法で、40年以上経過したタンクについて、油漏れを防ぐため、ことし1月までに改修・交換することを業者に義務付けた。期限が過ぎても対策が施されていないタンクについては、地元の消防本部が立ち入り検査を行い、業者にすみやかに改修などを実施するよう求めていく。

 総務省消防庁や県などのまとめによると、県内では周囲をコンクリートで覆うなどの漏えい対策を施していないタンクは7815基。このうち1296基が改修・交換の対象で、昨年末時点で660基が未対策となっている。

 費用は「1万リットルのタンク1基を改修する場合、200万円以上」(新発田市内に本社のある業者)。ガソリン用以外に、軽油や灯油のタンクもあれば出費はさらに増す。

 五泉市内でガソリンスタンドを展開する業者も昨年末に商店街の中にあった1店舗を閉鎖した。「開業は1964年。そのころとは車の流れも大きく変わった」と話し、「改修の義務付けも大きな要因の一つ」という。

 石油連盟によると、ガソリンなどの「燃料油」の需要は1999年度の約2億5千万キロリットルから2011年度は約2億キロリットルに縮小。ガソリン価格の高止まりを受けたエコカーの普及が主な原因だ。

 ガソリン需要が落ち込む中での改修・交換の義務付けに対し、県石油商業組合の副理事長は「大きな痛手。資金力の乏しい中小の業者は廃業するかどうかの選択を迫られている」と説明。「中山間地で閉店が相次げば、給油で長距離の移動を強いられる利用者も増えるだろう」と話した。

 

 


業界紙より(いつものように青字はmasumiさん)

2013年01月26日 | ガソリンスタンド



「業転購入止むなし」

ボトムには追随できないが、圧倒的なマージン不足に業転購入もやむなし

自らの仕切り以下の末端価格が、隣接するPB-SSに掲げられている。
もいろん同値を掲示することはできないが、格差をつけすぎては店の信用にもかかわってくるため、マージン不足を覚悟しながらも近い価格を掲示している。

系列玉では到底追いつくことができないため業転玉を購入し、系列玉を薄めて小さなマージン回復を図りながら日々のSS経営を続けている。
PB-SSでは10円のマージンを確保しているかもしれないが、系列販売店では5円にも満たない。そのため止むを得ず業転玉を購入するケースが増加している。

激化する価格競争に業転依存率が高まっており、次第に系列玉でのSS経営が立ち行かなくなるケースが増えてきている。
これがSSのPB化を促す最大の理由となっている。

しかし現状ではこうした状況に歯止めを打つ手立てはない。
業転玉購入は一部では経営にとって不可欠となっており、販売店の罪の意識も薄らいできたようだ。



「ガソリン難民」報道 SS撤退 本質は過当競争に

老朽化地下タンク問題をめぐり、一般のメディアがSS減少に警鐘を鳴らしている。

石油販売業界の窮状を一般消費者に理解してもらうきっかけにはなりそうだが、石油販売業者の中には「SS減少問題の本質はそこにはない」と指摘する向きもある。

地下タンク問題で廃業を決意した同業者は確かにいるが、実際は後押ししているだけにすぎない。
地下タンク問題がなくても、今の過当競争が続けば廃業する業者は増え続ける。

今後“ガソリン難民”が生まれることを防ぐには、採算販売に徹して適正マージンを確保するしかない。


※「マスコミは“ほんとうの事”は報道しない」ってどこかの誰かが言っていたか書いていた。
・・・広告宣伝費が効いている。

権力者の目的(3者店の淘汰)が達成されたら、「あの時、実は・・・」ってパターンだよね。

**********

1缶16リッターの灯油販売価格?

巡回業者が随分安い値段で売っているなと思ったら、1缶の容量を18リットルではなく、16リットルに設定していた。
あのような売り方では石油業界全体が不信の目で見られかねない。

「夏は暑いドライブウエーを駆け回り、冬は北風のなかでの給油作業」とは、昔からSS店頭の仕事の厳しさを表現したものだが、

それを考えると、フルサービスSSがきちんとした利益を出せない現状を理不尽だとは思えないのだろうか。
元売はフルサービスに対して仕切り価格を割安に設定してもいいのではないか。

というのも、元売の商標を掲げ、暑さ寒さのなかで消費者にサービスを提供し、元売のユニフォームを着用して灯油の配達など労を惜しまず地域のエネルギー供給に尽力する仕事ぶりは元売のブランドを支えているはずだ。

フルサービスにはセルフよりも安く仕切れば、業転買いも少なくなるだろうし、今以上に誇りをもってフルサービスの仕事に取り組めるのではないかーの声も強い。

※実際は地場のフルサービスの3者店の仕切りが一番高い。(5-10円くらい高い)
ところで、この巡回業者は16リッターっていうことをナイショで売ってるの?






全石連・関会長があいさつで述べた「自助努力」「自己責任」を考える

事業継続で保証する 従業員と顧客の明日

過去の規制漬けで染み付いた「他者依存」「責任転嫁」


※どう頑張っても自分の力が及ばない“仕切り価格”
それをどうにかするには「業転玉」を仕入れるしかない。

「社員とその家族を守るために」「店を存続させて顧客を守るために」
詐欺とも言えるようなことでも業界を挙げて正当化させるしかない。

系列100%仕入れを貫こうとする者は無視され、抹殺されるのみなのか・・・。


警察官が「自腹」給油 湘南地区

官公需の大半は入札制度をとっているが、給油場所が限定される事によって運用面で支障をきたすこともありそうだ。

湘南地区の販売業者は「パトカーはさすがに見たことはないが、小型バイクの場合、警察官が現金で給油に来るケースがある」と話す。

同業者は「近年、系列仕切りでは太刀打ちできないような安値で地場業者が所轄所のガソリンを落札しているが、店が警察署から遠い。わずか2-3リットルを給油するために遠くのスタンドまで出向かなければならない手間を考えると、自腹で給油した方がまし、ということなのだろう」


**********

1月25日 ぜんせき「論説」より

切望される卸の脱・不条理

高値都市のSS粗利が、安値都市よりも16.7円多ければ、それは小売市場の経営環境として我々が説明責任を負う。
ところが卸し価格体系に起因する部分があるとすれば、元売の責任として手直しすべき必然が見えるだろう。

石商調査によるガソリン卸の系列ー業転格差は常時5円を超える近況だ。
さらに系列内格差は4円近くに達する。
系列最高値と業転最安値の値差は、実に8円を超える。

同一商圏内において、量販PBの小売価格が、中小系列SSの仕入れ価格よりも割安な現象が起こり得る構造なのだ。

こうした不条理を小売に出現させない改善が必要だ。

仕切り格差も差別対価も無くならないなら、もうそれでも構わない。

ただ消費者にその事実を知ってもらいたいだけなんです。





業界紙の記者さん、いつもありがとうございます。


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地場SSが無くなる=灯油難民大発生

2013年01月24日 | ガソリンスタンド



マージンゼロの安値放置 経営存続危機続く地場SS

元売販売子会社や大手の系列セルフの実売価格は現行の仕切り価格(元売発表)に照らして、ガソリン販売マージンは実質ゼロという異常な安値が放置されているのが実態だ。
地元のフルサービス販売店は、セルフに対し8円ほど高いが、販売マージンは5-6円しかない。
採算販売には程遠いが、それでも顧客から高いと苦情が来て情けない思いだと言う。

公正取引委員会の存在を、元売販社や大手業者は零細業者潰しの“お墨付き”として利用しているのが実態と千葉市内の販売店主は話す。




取材攻勢にうんざり 「元売に聞いて」

値上げが続くたびにメディアの取材攻勢が強まるが、「なぜ小売にばかり取材する。元売にしたらどうか」とうんざりした様子だ。
「消費者の支出だけが増えるような報道をする。われわれの苦労も少しはわかってくれてよさそうなものだが」
「卸価格が上がるから上げる。それ以外の何物でもない」


(1月23日 燃料油脂新聞より)


さっき、ゴミ捨てをお断りした一見さんから「値段上がって、儲け増えてるのにか!?」と言われた。

ガソリンはリッターいくらのマージンだから値段が上がったら粗利率が減るってことを窓を拭きながら説明したら、「じゃあ窓拭きもやめろや」って言われた。
「窓拭きは経費発生せーへんから」と言って拭くのを続けた。

これだけガソリンスタンドが廃業していっててもまだ「ガソリンスタンドは儲かる」とか「値上げしたら(それ以上に)儲かる」とか思う人がいるみたいで・・・(溜息)

儲かってたら、ていうか、儲かるのなら、誰も地下タンクの法規制を機に廃業したりしないと思うよ。


・・・ゴミ、もう黙って受け取ろうかな・・・
どっちがストレスにならんで済むやろ・・・・・




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自助共助公助

2013年01月22日 | ガソリンスタンド


雨があがった(^^)...マックちんのお散歩で。


「無借金」のうちに廃業 タンク改修断念
(和歌山市内業者)

和歌山県では着工しているケースを含めセルフSSの新設出店が計画されなか、昨年から改正消防法にからむ老朽タンク改修義務を理由に廃業するSSが相次いでいる。
改修義務の猶予期間が完了する今月末での廃業は近畿他府県にくらべ多い。



子会社の強化よりも果たすべき責任あり(記者の眼)

◎・・・特約店選別を済ませた元売が今後力を入れていくとみられるのが、既存SSのさらなる統廃合を含めた“スクラップアンドビルド(S&B)”によるセルフSSを中心とした子会(販)社の強化。
このことから元売にとって既存業者の存在はそれまでの「つなぎ」のようなものか。
系列業者に対して販売量確保を声高に叫ぶ姿から元売の最大の関心は「量販」以外にないことを想像するのは難しくない。

◎・・・系列の中小業者への関心のなさは、今月に迫った老朽地下タンクに関する規制に対する姿勢からもうかがえる。
国からの補助はあるものの補助率は三分の二(※1)、また1SS当たりの補助金にも上限額がある。しかも全体の予算額も決まっており「早い者勝ち」。対象となる全SSが補助金を受けられるわけではない。良くて三分の一、悪ければ全額「自腹」となるのが現実だ。

◎・・・同地下タンク問題に絡み、問題となっているのが過疎化における「SS存続」問題。
山間部や島しょ部など人口が減少、また高齢化している地域では現時点でさえSS過疎化が問題になっているなか、これで唯一のSSが閉鎖に追い込まれることにもなれば、地域住民の生活はもちろん生命の維持に危険が迫る。かといって自腹を切ってタンクを直し赤字でも頑張れというのは酷な話。
国の補助金だけでなくこうした地域のSSには何らかの支援が欠かせない。(※2)

◎・・・新年会の席上、各元売は「石油は命を支えるなくてはならない物資」 「サプライチェーンを維持して安定供給に努める」と口を揃えている。言うからには業者任せにすることなく実行してほしい。
月間20-30キロリットルのSSでも地域にとって欠かせないSS。効率が悪いのは百も承知だが業者だけの力には限界がある。
石油という生活必需品を扱う資格をもらった企業としての責任もある。

※1:今年度の補助率。
※2:過疎地だけではない。SSの数は充分でも小口配達を続けている店が閉鎖になれば、そこから配達をしてもらっていた独居老人などはガソリンスタンド過疎地にいるのと変わらない。


お客さんは元売のマークを掲げている店は「=元売」だと思っている人が多い。
だから元売のマークを掲げている店は元売が面倒を見てくれていると思うみたいで、「(改修費用を)親会社(元売)が出してくれるんやろ?」なんて言う人もいる。

「とんでもない!元売は私たちのような個人の店を潰そうとしているくらいだから1銭も出してくれませんよ。それが証拠に防火壁を見てください。ペンキが剥がれてボロボロでしょう。規制緩和以前は数年に1回定期的に塗り替えてくれましたけど、規制緩和で自分が小売も出来るようになってからはホッタラカシにされてます」masumiさんはお答えしています。
※マーク(カラーリング)商標の問題で自分で勝手に塗り替えることは出来ません。

 

全石連が賀詞交歓会開く 関会長「自助努力」を強調

販売業者の「自助努力」と「自己責任」によるSS経営の重要性を強調・・・

(1月21日 燃料油脂新聞より)

*****

「自助」という言葉は、元々は防災の意味で使われだした言葉ではなかったかしら?
先ず自分の身は自分で守りましょう。(タンスなど家具の固定や防災グッズ常備など)
次に地域でお互いに助け合いましょう。
そして最後に公的機関を頼りましょう。・・・みたいな。

「自助努力」「自己責任」って言葉はハンデを背負わされているモノに対して使う言葉ではないと思うんだけどナ。

まぁ・・・元売さんと同じホニャララだから、こう言うしかないのかな?

組合の幹部とか全石連の会長さんのこういう言葉は・・・
「自分で出来ること(業転玉の浮気買い)を、自己責任で行いなさい」っていう意味かな?
「自己責任だからね、マーク剥奪されてもこっちは責任を負わないよ」・・・みたいな?

 まぁ、他の意味だとしたら既に実施済みなんで、上から言われる筋合いはないわね(笑)




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ガソリンスタンド廃業

2013年01月21日 | ガソリンスタンド

「ガソリンスタンド廃業」
このキーワードで検索してみたら結構ニュースにもなっているし、ツイッターやフェイスブックなんかで書いてる人もいた。
福井、香川の廃業も多いみたい・・・

でも「仕切り格差」「差別対価」「業転」というコトバはどこにも見当たらない。
そしてやっとmasumiノートが出てきたのは8、9ページ目。

・・・ダメじゃん。

「仕切り格差」「差別対価」「業転」+「発券店値付けカード」
これによって40年50年、地域社会へのエネルギー供給を支えてきた町のガソリンスタンドが廃業を余儀なくされる事態に陥ったのだという事を、全国の消費者に知ってもらう為にmasumiさんの人生はある!?・・・と言っても過言ではないのだ?!


(‘‘;

ブン( ̄ロ ̄= ̄ロ ̄)ブン

そんな人生は嫌じゃあ~~~~~!

だから早く知ってもらって、この目的から卒業したいのでござるよ。


そして次へと進むのじゃ( ̄Λ ̄)ゞ んむっ



2012/6/8 帝国データバンク
特別企画:ガソリンスタンド経営業者の倒産・休廃業動向調査





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灯油で暖を取るしか術のない高齢者

2013年01月21日 | ガソリンスタンド

再評価すべき老朽SSの足跡 
1月18日 ぜんせき「論説」より

1995年1月17日、阪神淡路大震災が発生。
首都圏に次ぐ大都市圏のライフラインが寸断された際、石油は供給と物流面で底力を発揮し唯一のエネルギーとしてその役割を果たした。

堅牢頑丈なSSは、内なる備えであったその防火塀が、外からの防火塀の役割を果たし、多くの被災地SSが即時にその機能を回復させた。
ここでも最大の役割を果たしたのは、停電の中で奮闘した被災者であるSSマンであった。


それから15年2ヵ月後に発生した東日本大震災では、より広範なエリアで、より多くの人命が危機にさらされる事態となった。
石油とSSが、大震災時にでも機動的に役割を果たせる唯一のエネルギーであり、インフラであることが再証明されたが、この2つの大震災の狭間で実際に起きたことを、いまの日本を担う政権は省みてほしい。

大震災を経ても、エネルギー政策では地球温暖化対策という冠をいただいて、脱石油が政策的に図られ続けた。
石油代替のエースは、東日本大震災前は原子力であり、いまは新エネルギーと天然ガスがその地位を占める。

高値であろうが増税であろうが、最終価格に転嫁できる電力や都市ガスが有している力を、石油は与えられていない。

すでに比類ない重税にある石油に対して、さらに車で失う財源、緑化財源を欲する動きがある。

灯油で暖を取るしか術がない地方の高齢者から搾り取り、太陽光パネルとエアコンに囲まれて高価なEVを所有する都会の生活者を支援する。
その仲介者が政治である。
どう弁を弄しても、こうした構図なのだ。

1960年にガソリン税、軽油引取税が始まり、SSはガソリン税の実質徴収者として53年間で国に累計88兆円、地方に12兆円の税収をもたらした。
その合計はちょうど100兆円になる。
軽油を介しても34兆円の税収で地方財政を支えた。

40年50年が経過した徴税マシーンであったSSは、堅牢頑丈なゆえ更地にするにもコストがかさむ。
かつて、そうしたSSへの支援が講じられたが、ある時に政治は、公開の場でそれを「泥棒に追い銭」と評した。
それまでの支援が終わりを告げてしまった。

開業45年でこの2税だけでも平均30億円の税収をもたらしたSS。
それが退役しようにも、まだ多くの身銭を切らねばならない状況が生じている。

**********

国のエネルギー政策に翻弄されるのは時代の流れで仕方がないことかも知れない。

でも、本当に灯油で暖を取るしか術のない家庭っていうのは存在していて、しかもそれは独居老人だったり車を持てない低所得者だったりする。
関東以北の厳冬地域でのそういった人たちのことを、政府も元売も本当にもっと真剣に考えなくてはいけないと思う。

たぶんもう、「待ったなし」ですよ.....。



 


 


SS撤退が継続中

2013年01月19日 | ガソリンスタンド

ガソリン格差最大20円(1月19日燃料油脂新聞)


同じ県内でこの価格差
業者からは不満の声、消費者からは不信の声があがっている。

「今儲かっているのは、PB-SSと浮気が上手い業者」


業転との付き合い方大事「やむを得ない」

「業転なしでは戦えない」
ガソリン販売量が月間60キロリットルほどの販売店も多く、最低限の利益確保のため業転購入もやむを得ないとする販売店が増えている。
「系列仕入れにこだわるなら廃業した方が得」とまで言い切る。
※そうですよね(苦笑)。
だけどそこでナゼ「だから業転」となるのか?ナゼ「系列は系列仕入れでやっていけるように業界を是正しよう」とならないのか?

確かにもう10年以上も、変わらないどころか悪くなる一方だもんネ・・・
諦めたくなる気持ちも分かる。
うちの店の販売数量も年々減少してきて、今じゃガソリン60もないよ。 それでも系列100%。


まだmasumiさんは諦めないよ。



SS撤退が継続中 地下タンク問題、仕入れ格差背景


近畿でも厳しい経営環境からSS撤退が継続中だ。
今月末に消防法の猶予期限が迫るSS地下タンク老朽化防止対策が背中を押す事例が大勢だが、業転垂れ流し、業転と系列仕切りの格差解消など抜本是正の遅れによる先行き不透明感も撤退背景になっているとみられる。

長年SS経営に携ってきた特約店主からは「いつまで経っても業転垂れ流しを止めず、一方では系列店の業転買い封じに奔走。
また陸上業転をベースにブランド料、配送経費など上乗せ連動加算した現行仕切り体系を制度化。
常に業転と仕切りの格差が5-6円程度以上開き、系列不利が常態化。
(※これは特約店の仕入れ時点かな?販売店になるとここに特約店マージンが加わるから更に差は開くのだ)

担保を積んで系列1本で忠誠を尽くしてきた(※1)販売業者ほど経営困窮に追い込まれる。
特約店の意義や存在感も否定され、元売に制度など抜本是正の意志も感じられない状況では、業界に残る意欲も喪失される」と厳しく指摘する。

近畿では、平成26年3月末に迫ったエネルギー需給適正化法に向け、
一旦PB(プライベートブランド)化した後、系列復帰した業者も少なくない。
だが店主からは
「PBの時は黒字転換していたのに、系列復帰で一気に赤字転落した。業転と仕切りの格差に自店の販売数量を掛け合わせた分がそっくり赤字額になっている」と、格差問題がSS経営の大きな障壁になっている事実を指摘する。

「業転をいくら垂れ流しても、元売にとって一定の利益保証がなされる現行仕切り体系は、明らかに元売有利、系列店不利。
独禁法上の優越的地位の濫用ではないか」と、制度改正など抜本是正を訴える声が絶えない。 

(※1)ウチの店は元売に忠誠を尽くすために系列100%仕入れをしているわけじゃない。
「11.3円も安い業転玉」に書いたように、お客さんを欺くようなことが出来ないからです。
特に取引先の元売の保証を必要とする企業様のためにも。


**********

ずっと書いているけれど、閉鎖の本当の理由は「仕入れ格差」(仕切り格差・差別対価)です。

「系列仕入れにこだわるなら、廃業した方が得」というような現状なのです。

仕切りが同じなら、地場の3者店は絶対に敗退させられたりしません。
だってもう15年以上も前からの差別対価や仕切り格差の中でも、系列100%で、こうやって営業を続けているのですから!

規制緩和以降の、そうした仕入れの差別や格差が無ければ、地下タンクの費用も補助金なんて必要としなかったし、身内に跡取りが居なくても社員が後継者として名乗りをあげていたと思うんですよね、全
国的にね。



PB-SSになったガソリンスタンドだって同じです。
お店を守りたかったからです。
浮気組さんだって同じです。
お店を守りたいからです。

それはもちろん生業だから。
それで生計を立てなきゃいけないから。
だけどそれだけじゃない。
だってそれだけなら身銭を切ってまで続けない。

お客さんのため・・・なんて言うのも、
うーーーん。それもあるけどチョット違う。それだけじゃない。

地場の店としての意地もある。

仕切りで優遇されてる大手なんかに負けるかよ( ̄へ  ̄ 凸
...ナンテネ|ヘ(´ω`)ゞ
エヘッ、ごめんちゃい。負けてますね、ハイ。 (・・*)ゞポリポリ

いやでもね、もうね、何でそんな状況で続けてるのかって訊かれても、これはもうマジ複雑で上手く答えられない。
だってmasumiさんは「辞めたい」って「店を畳んでほしい」ってこうちゃんに泣いて頼んだんだんだから。
でもやれるとこまでやるってなったら、やっぱこのまま簡単にやられちゃうわけにはいかんでしょ。

金儲け主義の元売や大企業なんかにこのままイイ格好させたままで、
薄利しか取れない仕組みを押し付けられてるのにぼったくりとか、
誤解されたままで店を畳むことはできんでしょ。

ごめん。ちょっと酔っ払い(笑)

何かね、誤解されたままで閉鎖になっちゃった同業者のことを思うとね、泣けてくるんだよね。







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燃料を切らすわけにはいかない。

2013年01月19日 | ガソリンスタンド

18年前のこの日・・・
masumiさんは灯油の計量器の前に一日中張り付いていました。

1.17 阪神淡路大震災
当日は仕事には殆ど影響もなく、お客さんたちと「えらい揺れたな」とか、「神戸は大変なことになってる」とか、そんな会話を交わしていました。

翌日だったでしょうか・・・(?)
「元売の配送ローリーが動かない」と特約店から連絡があり、さぁ大変。

この地域は直接の地震の被害はありませんでしたから、道路も普通に車が走っていますし、お客さんも平常と変わらぬ様子で給油に来られます。

「燃料を切らすわけにはいかない!」

当時は従業員がアルバイトを含めて5-6人居ましたので、閉店後、夜中に3台のローリーに分乗して他市の同業者のところへ燃料を分けてもらいに走りました。
(※系列販売店が業転玉を使うのはこういう非常時のためだったハズです)

翌日もそうして何とか燃料を確保し、お一人10リッターという制限は設けましたが価格はそのままで営業を続けました。

後日、ニュータウンの知人に、「○○の店は閉めていたから灯油が買えなくて困ったのよ。masumiさんのとこがお店を開けていたのなら買いに行けば良かった」と言われました。
○○の店とはニュータウン開発で進出してきた、本社が多府県にある広域業者でした。(※でした、と過去形なのは、その会社は既に撤退して、給油販売所(店)は現在元売販社のものになっているからです。又、その後フルからセルフへと営業形態も変わりました)

当時はインターネットや携帯電話もまだそれほど普及しておらず、どこのお店が営業しているかなどといった情報が取れなかったのです。

それでも店の前の道路には給油待ちの車がズラリと並びました。

幸いほんの数日で元売ローリーが来てくれるようになりましたので混乱はすぐに収まりましたが、その後は「神戸の親戚のところへ持って行ってやりたい」という方に水道水を分けてあげる日々が結構長い間続きました。

それにしてもたった数日、元売のローリーが止まっただけでもあの有様だったのですから、
東日本大震災後のガソリンスタンドは本当に大変だったことと思います。


・・・そして、
その時のことを教訓に中核SSの整備などが計画されているのですが・・・
(前記事の業界紙の画像に、「中核SSなど関連約170億円」今年度補正予算案を決定という見出しがあります)

緊急時・大規模災害発生時の被災地などでの石油製品の安定供給確保を目指す中核SSの整備。

地場の3者店の多くは、この中核SSの対象外なんですよね・・・
“中核”ですから・・・・
要するに蚊帳の外。

災害に備えた設備などは何もないから、そういう事態になったら“手回し”で給油するとか、「人力」に頼るしかない。

18年前ならこうちゃんも若かったし、何より従業員の数がありました。

・・・
東日本大震災のときのガソリンを求めて殺伐としたニュースを見て、恐ろしくなりました。
もしこの地で又117のときのような事が起きたら、次は営業をお休みするかも知れません。
「掛け会員さんの電話を受けて、その方にだけ」という方法を取らせてもらう事になるかも知れません。

そういう非常事態時でも、給油に来るのが“今の常連のお得意様”だけなら何も不安にはならないのですが、
117のときは、利用するお店を当店から進出してきた新規店へ変えていた人が来ました。
暫定税率のときはセルフのあまりに凄まじい行列から溢れた人が来ました。

恐ろしいと脅えて営業を休もうと考えてしまうのは、
普段は安値店を利用しながらそういう時だけ当店を利用しに来るような人の中に悪態をつく人間がいることが多いからです。

当市で供給拠点として活躍するのはニュータウンに出来ている自家発電設備を備えた大型セルフになるでしょう。

だけど・・・
市民がそこへ集中したら、恐ろしいくらいの順番待ちが起こるでしょうね。
きっと暫定税率騒動の比ではないはず・・・。


もちろんハード面を整える事は大事だと思うけど、“人力”を活かせるような状態をキープしておくことも大事なんじゃないかな、と・・・masumiさんは思う次第なのであります。


とはいえ、人力を活かすも何も今はもう、その“人”すら無くしているのが実情なのですが・・・(==;
トホホ...hoho

 

 

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