言わずとしれた、世界の名作。
何を隠そう、今読んでいる本はこの名作です。
最近は日米関係や、経済、財政危機などの本が中心でしたが、
ちょっとここら辺で懐かしい作品を読んでみたくなりました。
(その前はミステリー小説をよく読んでいたなあ・・・)
きっかけは、「謎解き罪と罰」という小説の訳も手がけた江川卓著の一冊。
あ、野球の人ではありませんよ。”すぐる”ではなく”たく”と読むそうです。
次に読む本として購入したのですが、ついでに、自分の読んだ罪と罰は工藤精一朗訳のもので、一回江川さんの本も読んでみたいなあと思って江川さんの「罪と罰」も探してみたら、先に目についたのが車輪だったのです。
それは最近出た新訳版で松永美穂訳の本でした。
面白いですね。最初に読んだのは新潮社の「車輪の下」ですが、
今回のは「車輪の下で」と、”で”が付いています。ついている方が車輪の下で苦悩している様子がありそうだとか。
昔読んだ本だと文章が堅い感じもしましたが、これはすらすら読めます。
神学校の笑いを誘う場面も楽しい。
クラシック音楽と同じで、音符と記号や時代背景や作曲者のエピソードから、指揮者の解釈による演奏の違いが出るのと同じで、単に文章を訳して終わるのではなく、いろいろな要素を元にした訳者の一つの作品という感じですね。
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