久々に家でDVDを鑑賞・・・その名は、「V For Vendetta」
個人的に、2006年に実際に観に行って、そのあとDVDで数回観ていた。
土曜日に、ふと思い出して引っ張り出しました。
銀座での強盗犯が付けていたお面の印象からだろうけれど、
ディストピアの世の中を痛快に描いた作品で今と被るものがあったから。
あのマスクはこの映画の原作で知名度も増え、さらに映画でも増えた。
元々は、英国の1605年の火薬陰謀事件で、容疑者のガイ・フォークスの顔を
模したマスクです。興味があれば調べてみるのも一興です。
この映画の世界では、第三次世界大戦後の設定。アメリカは無くなり、
英国は軍事独裁政権の全体主義国家になっている中での話。
今の世の中は独裁政権が強権を振るうというより、政府が一見駄々しい事を
口実に色々禁止したり規制強化していくマイルドな?全体主義に
向かっている最中。この映画でも、エピデミック(国の中での感染流行)
という言葉も出てきます。
18年経ったのですが、古さは感じない。多分観たのは5回目です。
いろいろYouTubeを駆使してメイキングとか、あれこれ観ていたのですが、
細かい拘りが多くスゴイ映画です。
こういうの、客が分からないような部分での拘りが多いものって、
分からなくても何かスゴイなって感じてしまう気がする。
面白いのは、Vは数字では5を表しますが、登場シーンで長い
自己紹介でVで始まる単語を55個使ってるんじゃないかとか。
他にも色々あります。
また、シェークスピアのセリフだったり、アインシュタインの名言を
引用したセリフなども多いといいます。わかったら教養人でしょう。
自分はそこまでは無理。でも、カッコいいセリフになりますね。
ディストピアのダークヒーローものですが、単にそれだけではない。
色々な要素も絡めてあって、重い部分もあったりする。
素顔を見せない演技なのに、喜怒哀楽がわかるような感じも見どころだし、
ルパンのように賢く立ち回る痛快さも面白い。ルパン三世が好きなら
楽しめるのではないかなあ。ストーリーも面白いし深みもある。
最初から最後まで面白くて好きな映画の一つです。