いま読んでいる本は、森本亮著「日本はすでに死んでいる」。
表紙にケンシロウが描いてあるので、ちょっとオモシロ系?と思いきや、
財政的に日本は死んでいるという本です。
本の帯には、総理大臣は今すぐ「破産宣言をせよ」です(^_^;)
この著者の本は、これで4冊目?かな。
最初に「2008年IMF占領」「2011年金利敗戦」、あともう一冊読みました。
どれも財政問題についての警告の書ですが、財テク紹介をしていない正統派ともいえる純粋な財政本です。
前著から、既にこの国は破産処理状態にあるのだという主張は変わりません。
世の中のニュースをみていると、道路特定財源がメインの政治問題みたいですが、
個人的にそれどころではないと常々思っています。
まあ、この件は何度も取り上げてますので・・・
(おでこの広い人気者の知事が、財源確保に熱心ですね。あれにはものすごい違和感があります。道路ができないのはこれまでの自民のやり方の問題では?)
大阪の新しい知事が、大阪は夕張と同じだというような事を放送してましたが、この国自体もそうです。
でもテレビを観ている殆どの人が他人事で聞いているのではないかな・・・
大阪は大変だなあ・・・・と。
国の借金はみんなの借金。
国民は国の連帯保証人という事を忘れてはいけませんという事です。
連帯保証人にはなりたくないですが、国が勝手に借金しようと、なんだろうと、逃げることはできません。
保証人の怖さはナニワ金融道で学びました。
あ、国の財政も、その著者(故青木雄二)のいくつかの本で知りました。
話は少しジャンプしますが、ネバタレポートという存在があります。
これは、事実上IMFが作成したという日本に向けての財政再建プログラムで、8つの項目からなる提案というか要求みたいなもんです。
こういうのがちゃん出されているんですね~
普通、破算宣言した国に対して出てくるものかと・・・IMFから融資を受ける代わりに行うよう指示される項目として・・・
実は、その8つの項目というのも、いつでも実行可能の準備をしていたり、数値は違えど実行していたり・・・
まあ要求を受けて、都合よく自分たちで利用している感じのようです。
という事で、つまりは破産処理状態であるとしています。
ここで引用させてもらいます。
<引用開始>
(1)公務員の総数および給料の30%カット、ボーナスはすべてカット
(2)公務員の退職金は100%すべてカット
(3)年金は一律30%カット
(4)国債の利回りは5~10年停止
(5)消費税を15%引き上げて20%
(6)課税最低限を年収100万円まで引き下げ
(7)資産税の導入
(8)預金については一律ペイオフを実施 第二段階として預金を30~40%カット
<引用終わり>
私も人に負けない物欲がありますが・・・GTIを少々無理して買ったりしたのも、こういう事が頭にあったからです。まだ消費税は上がってないけどね。
もっというと、ハイパーインフレが怖かったから。
もう今を逃すと輸入車を買うチャンスは無いと・・・
(やはりスピーカーだけでもかっとこうかな(^^ゞ)
でも今は、デフレとインフレが同時に起こる、スタグフレーションとかも警戒されています。
日本の財政問題は、世界的にも例が無いほど深刻なので、
後々の世界史の授業で取り上げられるかもしれませんね(^^ゞ
よく、歴史を振り返ると、その時代に生きていた人々はどんな思いでいたんだろうって考えることがありますが・・・・
今の心境は、冗談じゃないってところでしょうか。
2008年は、本当は危ない年のはずですが(小渕首相のときに大量に国債を発行した償還期限が今年)、これはとりあえずの延命措置で免れたといいます。
でも2011年あたりに、ひと山くるのではないかと著者は言っています。
いずれにしても、もう待ったなし。
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