音楽にしろ、映画にしろ、本にしろ、
永く支持される作品と、廃れるものがある。
と、そのジャンル自体にも寿命があるなと思うのと、
いろんな分野で寿命が来ている気がする。
自分の趣味の分野で考えると、
映画では、過去の名作は、素晴らしいのが沢山あって、
新しいものを観ていくのもいいけれど、
結局は、自分の場合、ゴッドファーザーに行きついてしまう。
他にもあるけれど、なんだろう、めったにお目にかかれない。
この世界の片隅で・・・は、日本人だから刺さるのかな。
本も、沢山あたらいものは出る。本屋にはよく行くので色々見るけれど、
売れない時代になって、どうしようもない本も多い。
情報系以外だと、小説か・・・新しく何かを探すより、
罪と罰とか、カラマーゾフの兄弟を読み返そうかなと思う。
これは、ゴッドファーザーと同じ感覚。日本でも、受賞作品は毎年でるけど、
なんだろう、明治から昭和にかけての文豪みたいな人がいない気がする。
昔はごろごろいた印象があるんだけど・・・
車も、電気自動車になっていくと、それだけで楽しみも減るのだろうけど、
そもそも、スポーツカーが若者でも買えた時代が終わったところで、
一つの時代が終わったなと思う。昔NSXの価格が高くて衝撃的だったけど、
いまじゃあんなの当たり前・・・誰が乗るのかと思う車ばかりになってきた。
オーディオも、メディアが多様化し、ネットワークで音楽を聴くとかなってきて、
なんだか迷走しているのか。雑誌でみると、少し良さそうなものは、値段が昔に比べ高いのなんの。
車と同じ。これでは、普通の人は付いていかない。
結局、ここ数年ロック系はレコードメインで聴くことになった。
レコードプレーヤーは、せめてカートリッジ交換できるものが良いですね。
良いアンプとスピーカーがあれば、安いプレイヤーでも楽しめる。昔買っておいて良かった。
音楽では、洋楽のロックやポップスにしても、
60年代にビートルズが出てきて、一気に全世界を駆け巡り、
70、80年代と、色々なジャンルやアーティストが増えたけど、90年代くらいから、
多様性が感じられなくなった。今は惰性の中にいるような・・・
それで、邦楽を少し聴くようになったものの、邦楽(JPOPとかいう言い方は慣れない)も
また然り。
そうそう、クラシック音楽は、バロックやら、古典派やら、ロマン派を経て、
段々複雑になり、超絶技巧なんかも出て、しまいには現代音楽に行きつき、
一部の人にしか受け入れられなくなったと思う。
作曲家の時代が終わり、指揮者の時代があって、それがいま少し落ち着いている?
心なしか、下降してるような・・・
まあ、クラシックなら、有名な作曲家の作品は今も演奏もされる、CDも出る。
そういう意味では、残るものが残って続く。小説などと同じ。
新しい作品で、過去の名作を超えるものは、出そうにないとは思う。
共通しているのは、進化していく過程で、過去の真似はすまいと必死に、
何か新しいものを追い求めて、かえって詰まらなくなっていくパターンです。
何故か、いま色々な分野で終わりが見えてきているような・・・
大きなところでは、資本主義だって、民主主義だって、壁にぶつかっている。
新しいのはAIだけか? でもAIって・・・・
新しいものに期待できなければ、歴史に学ぶしかないけど、
何かこう、今は時代の谷間?のような気がします。
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