パソコンを起動すると「パスワードを入力してください」と。この言葉の洗礼を浴びる。間違ってワードを入力すれば「パスワードをお忘れですか・・・?」と追い打ちをかけられ記憶力の低下を責められる。
ちょっと前までは、電話番号の記憶や、銀行の自動預払機(ATM)用の4ケタの数字さえ覚えるだけでよかった。
今では、パソコン、スマホ、メール設定、ネットショッピング、アプリケーション、動画閲覧、会員制交流サイト(SNS)など、それぞれ「パスワード」を求められる。
携帯電話の登場で電話番号の記憶することから解放されたと思ったら、スマホに進化した先に待っていたのは「パスワード」地獄だった。
電話番号が漏れていても、いたずら電話がかかってくる程度だが、「パスワード」には「お金の決裁」が絡むことがあるため簡単に割出されない「パスワード」が求められる。
われわれ老人にしたら、すぐ記憶できる忘れないパスワードにしたいのだが、誕生日や住所など「個人が特定されやすい文字列はお使いになれません」という。
この頃はさらに人工知能(A1)などとよくわからんことも進化しているようだし、最近はスーパーでもカード決済で、老人はだんだん世の中についていけないことが多くなった。