記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

小雪と電車遺構と鏡開き

2010年01月14日 19時20分51秒 | 福博まちの記憶
 13日は朝起きると外は一面の銀世界、お昼前には道路の雪は解けたが、終日小雪
が舞う1日となった。午前中、前日にビルストック研究会の忘年会でご一緒した市
職員の橋詰さんからの情報を確かめに、清川交差点へ。市民から「歩道に危ない電
柱があるので撤去してほしい」旨の相談があり、地域整備課の氏が調べたところ、
31年前に廃止された西鉄福岡市内線・循環線の架線柱だったそうだ。

 小雪の舞う中、いつも通り自転車で現地へ。いしむらのアウトレット店前にある
電柱を調べたところ、確かに「西鉄・循・246」のカマボコ板も高さ3m程度の
位置にしっかりと残った電柱だった。廃止後に県警に払い下げとなり信号機が設置
されていたそうだが、今は信号機も新しい柱に移設され電柱だけがポツんとある。

 さっそくキノレオにもご出演いただいた小田部さんと西鉄の吉富さんに電話、こ
の電柱の件は全くご存知なかった。西鉄さんの管理分のまま遺っている電柱は把握
されているが(筥崎宮参道脇の架線門など、番組で紹介しなかったものもある)、
これは無償譲渡されたものだけに追跡調査はなされていない。しかも見た目は全く
普通の電柱と見分けがつかないタイプのため、見過ごされていたようだ。

 キノレオ放送時の最後の大吉探偵(那珂川クナン君)の台詞「真実はすぐそこに
あったのに!」は、そのまま私たち制作に関わった人物に返ってくることになった
訳だ。なにせFBS福岡放送のすぐそば、この界隈はロケもした場所。たぶん、まだ
未確認の同様の電柱は見つかるのではないだろうか。じき取り除かれると思われる
電柱だが、貴重な事例となった。

 FBSさんへ立ち寄り、そのまま櫛田神社へ。今日は鏡開き、カレンダー委員の私
も宮総代や山笠振興会・松囃子振興会のお歴々、地域の重鎮、企業や地名士の方々
に混じって参加。記録撮影をしつつ、毎年この日しかお会いできない方々との会話
も楽しんだ。恒例・福引きでは、津軽産の高級リンゴが1箱当った。山笠振興会の
瀧田会長らも同じリンゴが当選、福引きが始まると皆さんの笑顔がさらに輝き、絶
好のシャッターチャンスとなる。おかげで良いカットがたくさん取れた。

 お酒も入って美味しいものもたくさん食べて、本当はもう働きたくない状態だが、
16時に西鉄さんで打ち合わせ有り。休む間もなく櫛田神社から天神へ。りんご箱は
さすがに邪魔なので公民館へ一時預け。18時30分過ぎまで打ち合わせがかかり、ふ
と時計を見るとアクロス福岡円形ホールへ行く時間(19時)が迫っている。小雪舞
う中、またもバタバタと移動した。

今日の写真は、清川に遺っていた福岡市内線時代の電柱写真。


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